魔法少女は貴族のペットになりかける
俺がエリックさんに弟子入りして半年が経った。
その間に俺は特異魔法以外の3種類の魔法の最上級の物まで習得できた。
そんなことを振り返りながら、朝の日課である魔力放出をしていると
バンッ!と乱暴に扉が開かれる。
「ジャンヌ!王がお呼びじゃ、すぐに王城にいくぞ」
ぎゃーす。めっちゃ嫌な報告〜
されるがままにエリックさん家のメイドさんにドレスに着替えさせられ、高級そうな馬車に乗り込まされ、あれよあれよと王様に謁見することになってしまった。
「よくぞ、参ったジャンヌよ」
「お目にかかれて光栄でございます。して今日はどのような要件で私は呼ばれたのでしょうか?」
「実はな、貴族達の間でそなたを養子、または嫁にという話があがっていてな」
ほわぁっつ!?
「これがそのリストだ。好きな家を選ぶとよい」
えぇ〜〜断れないのかこれ
「ジャンヌは、まだ貴族について詳しくはありません。僕が説明致しますゆえ、数日待って頂けませんか?」
後ろにいたクレイからの助け船。ナイスだクレイ!
「それもそうだな。では3日後にまたここに来るがいい」
「かしこまりました」
王様との謁見を終えて、騎士団の待機所に帰ってきた。
ここにいる頼りになるメンバーを紹介するぜ!
右から、天使ライラさん!師匠エリックさん!こっちを見るなクレイ!
以上だ。
「さて、では僕から話をさせて貰うけど、僕としては是非僕の家の養子になってほしい。僕としては僕のお嫁さんでも全然いいというか、そっちの方がいいけど」
こいつの話はあてにならんな
「ライラさん、エリックさん、私どうすればいいんでしょう?」
「まぁ、団長の言うことを無視したくなるのはわかるが、今のところは団長の家の養子になる方がいい」
え?
「そうじゃのう、他の貴族はジャンヌの魔力のみを求めているからのう。貴族側が事情を知っていて、安全なところと言うとクレイの家しかあるまい」
い、言われてみればそうだけど……
「大丈夫だよ。家主は僕の兄だけど、僕は兄を最も信頼してる。それに養子と言っても家に縛り付けておくつもりはないよ。これからもエリックさんの家で暮らすといい」
まぁ……そういうことなら……
「じゃ、じゃあアルデバラン家の養子になります……」
異世界生活ままならねぇな
貴族の爵位とかがよくわかってないので、そこらへんあやふやですがこれから勉強するのでご勘弁ください




