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やっぱり夢じゃなーい‼

――あのクソ犬がいなくなってから、一週間が経った。私ももうすぐで小学校を卒業する。六年間、案外短かったなあ……。卒業式本番では縁起の練習として、悲しくても泣かないように頑張るんだ。常に笑っていようと決めている。

クソ犬の件については色々と唐突な出来事だったので、あの事自体が夢だったのかもしれない。あの時実は私は寝ていて、夢を見ていたのかも……。

それか、ただの妄想か。

まあ……そんなことは気にしまいと私は演技の練習に打ち込んでいた。






そうだったら楽だったのにな‼

私はため息をつきながら机のうえを見る。残念ながらなぜか緑色の指輪と金色のネックレスは私の机に残されていて、自己主張の強いアクセサリーの輝きが、あの時間が現実だということを証明している。

アイツの中に保管されてたんじゃないの、このアクセサリー……!

しかもサイズぴったりだし!

これが気になるせいで演技の練習に打ち込むどころか、貴重なボイトレ時間もベットに座ってアイツが出て行った窓をみて

”プッヒアラウドが来るんじゃないか”と無意識に待っている自分がいて……!

「私を魔法少女にしたいんだったらさっさと帰ってきなさいよ……私の気が変わっちゃっても知らないわよ、プッヒアラウド」

といつの間にか口に出している私もいた。



「宿題やったらその犬もきっと帰ってくるわよ、美鈴」

「――っ、お母さん……いつから見てた?」

「さっき☆」

チラッ

「……はいはい、宿題やりますよーっと!」

やけくそ気味に立ち上がると――夜空で星が一つ、キラリと光った気がした。


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