君しか見えない [Side:Minato]
3章目突入です。
湊sideから始まります。
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[Side:湊]
――美和ちゃんと同居を始めて数ヶ月。
今では美和ちゃんといる時間が長いせいか。
日に日に美和ちゃんへの想いが募っていて…
いつか爆発して些細なことで ”好き” だと口にしてしまいそうで恐くなっていた。
――なのに。
昨夜、美和ちゃんから…
俺が "他の女の子の前でクールなのは何故か" とか
"いつから彼女いないのか" と聞いてきて
正直焦った。
なんとか平然を装ってどちらも真面目に答えたけれど
後者の質問には…
"何故彼女がいないのか" という理由も含まれていたからもう少しで口を滑らせてしまいそうだった。
まあ美和ちゃんにはずっと "大好き" とは口に出してはいるんだけど、美和ちゃん本人にはそれが "幼馴染み" としての "大好き" だと思われているんだろう。
俺も正直、冗談半分で口に出してはいるけれど
100パーセント中…99パーセントは真面目に言っている。
だって、俺が本当に心を許せる異性は美和ちゃんだけだし。
自分から抱擁したくなるのも "好き" だと本気で思えるのも美和ちゃんだけだから。
本当はまだ、美和ちゃんには告白なんてするつもりはなかったけれど。
近々…本当に我慢できなくなってうっかり告白してしまう予感がする。
勿論、それは美和ちゃんの今後の行動次第でもあるけどね。
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