一章 第1話 森の中
どうもです!塩田 剛です!もう夏ですね!
アッチぃーですよね!
と、まあ!挨拶はこれぐらいにして、
本編をどうぞー!
「一体、ここは?」
彼が、目を覚ますと森の中で寝転がっていた。
「俺はなんで生きている?ここはどこだ?」
彼は少し混乱していた、自分は死んだのだ。しかし、目覚めて、森の中で寝転がっていたのだ、訳が分からないだろう。
しかし彼はすぐに冷静を取り戻す。
「・・・・・生きているならそれでいい。ここは一体どこなんだ?」
そう、この森は異様なのだ、今まで見てきた森とは全く違うのだ。動植物も、彼の知識には無いものだらけだ。
「こんな植物は見たことがないな。・・・なんだアレ?・・・リス?にしては耳がかなりデカイな、本当にどこなんだここは?」
彼は武器、兵器や地理、動植物に関してはそこら辺にいる専門家より知識がある。だが、どれも見たことが無い。本当に現実かと疑いたくなるほどに・・・。
「いや、考えるのはやめよう。俺は今、生きている。よく見ればかなり神秘的で美しい森じゃないか。」
彼は深く考えるのをやめて、周りを見回した、要は現実逃避である。
だが、周りの景色が美しいのは事実である。
彼は戦場の中で生きてきた人間なだけにかなり刺激が強いのだろう。しばらくその場から動かずにじっと景色を見ていた。
「そろそろ、移動するか・・・、俺の装備は・・・・よし、問題はないな。残弾は・・・あ?おいおい、こんな時に・・・・・」
なぜか弾倉が、取れなくなっていた。
何かでくっつけられた様に。
「何でだ?錆び付いてるわけもない、妙だな・・・」
彼は、バックパックから整備道具を取り出し、分解して原因を確かめることにしたが…。
「なんだこれは?!なんで弾が装填されてない・・・この渦はなんだ?」
弾倉の中には弾は装填されてなく代わりに渦のようなものがあった。
そして彼は何を思ったのか
「・・・いったん撃ってみるか」
彼は銃を組み立て直し、興味本位で愛銃であるIMIガリルを構えて・・・
ドドドドドドドドン!!!!
と彼は空に向かってフルオート射撃をした、
「ふむ、訳分からん。なんで撃てるんだ?弾は無かったはずだ。あの渦に関しても分からん・・・・・・。」
彼がマガジンをみた時には弾は装填されておらず、代わりに奇妙な渦の様なものがあった。彼は弾が装填されていない状態でなぜ発砲できたかと言うよりもあの渦のほうが気がかりだった。
「・・・・・・もう1回撃ってみるか。」
ドドドドドドドドドドン!!!!
今度は10発をもう一度、空に向かって撃ってみたが・・・
「なんで撃てるんだ・・・?」
そして、ある答えにたどり着く。
「まさかとは思うが、弾切れを起こさなくなったのか?」
そう、まるでゲームのような話だが、弾切れが無いという事は残弾数が無限という事だ。
普通はありえない。だが、実際に起こっているのだ、弾が装填されていない状態で発砲が出来ているのだから。
「ハッ!俺はゲームの世界にでも来ちまったか?まあ、ゲームなんてやったこと無いけどな・・・・待てよ?という事はコイツも無限か?」
彼はゲームはやった事がないのだが・・・
FPS系統などのゲームが好きな自称ゲーマーの仲間のプレイを横目に見ていただけである。
彼は腰に下がっていたホルスターからベレッタ92を取り出して、撃った。
バンバンバンバンバンバン!!!
「ふむ、撃てるが、マガジンは取れない・・・と。一応、分解して確認するか・・・。」
彼は驚くことなく冷静にベレッタ92を丁寧に分解し、マガジンを見てみると・・・
「やはりあったか、本当に何なんだろうな。」
ガリルのマガジン同様に内部に渦のようなものがあったのだ。
そして、彼にはある答えが浮かんでいた。
「まさか、本当に弾切れがないってか?」
極論になってしまうが、それ以外に考えられないのだ。
弾倉の内部には弾は装填されておらず、代わりに渦の様なものがあるだけなのだ。
「だが、コイツなら弾切れしては撃てまい!」
あまりに現実的ではない状況にムキになった彼はベレッタ92を地面に置き、腰あたりに隠すようにしていたヒップホルスターから
SAA⦅シングルアクションアーミー⦆を取り出した。
「おっ!渦はなし、弾も装填してある!」
SAAは渦もなく、弾もシリンダー内にしっかりと全弾装填されていたのだ。
「念のために撃ってみるか・・・。」
パパパパパパァン!!!
彼は手馴れた早撃ちで全弾撃った。
「これでもって全部撃ったわけだが、1発撃ってみるか・・・・。」
パァン!!!
「撃てちまったよ・・・本当に無限かよ!夢だ!これは夢だな!!」
そう言って彼はベレッタ92とSAAをホルスターにしまった。
ふと、アサルトベストに吊るしてあるM1911A1⦅コルトガバメント⦆を見たが
「コイツも弾切れはしないだろうな・・・・・・。」
と、実験を止めて彼は再び現実逃避を始めた。
無理はない、彼は弾切れで死にかけたことが何度もあるのだ。こればかりは仕方がない。しかし、銃を撃つ感覚と硝煙の匂いはあるので少なくとも夢ではないのだ・・・・・・。
「・・・・独り言が多くなったな、俺も年か・・・。まあ、取り敢えず今はこの森から出よう。弾無限だからジャムに気をつけていれば、大丈夫だろう・・・。」
年を取ったとは言え、彼はもう48歳である。もうすぐオッサンから、ジジィに進化である。
兎にも角にも彼は森を出るために歩き出したのである。
どれくらい歩き続けただろうか?彼は人のような気配を感じ、立ち止まった。
「誰かいるのか?」
ガリルを構えながら彼は言った。
次の瞬間、
「グギャキャキャ!!!」
「!!」
ドドドン!!!
彼は反射的に飛び出してきた何かに発砲した。戦場では一瞬の躊躇が命に関わるのだ。だから発砲したのだろう。癖とはいえこれも生きる為に手に入れた術なのである。
「いきなり飛びたしてきやがって・・・ん?なんだ、この生き物?小人?」
彼が驚くのも無理はない。彼が撃ち殺したものは緑色の肌で眼と鼻、耳そして口がどれも異様に大きい小人。
「コイツはまるで・・・・」
彼は驚愕していた、初めて見る生物は、まるで…
「ゴブリンみたいだな。」
そう、物語に出てくるゴブリンにそっくりなのだ。
「なんて気持ち悪い顔してやがる・・・臭いが酷い、コイツみたいのがまだたくさんのいるのか・・・・?」
彼は少し考えて…
「また遭遇しても面倒だな。先に進もう・・・」
なんて独り言を言いつつ、彼は歩き出した。
それからどれだけ時間が経っただろうか、だんだんと日が落ちてきていた。
「そう簡単には抜けられないか・・・」
空を見上げながら少し考え、視線を周りの木々に移し、
「取り敢えず、ここら辺でいいか。」
適当なところに目星をつけて野営の準備を始めた。
「まあ、こんなもんか・・・」
彼は適当に作ったつもりだろうが、しっかりと周りを見渡すことが出来、なおかつ自分も十分に隠れられるような寝床作りだ。ほぼ完璧といっても言いものだ。
「・・・少し休もう。あまり腹も減らないしな・・・。厄日だったな、本当に・・・・」
彼はほんの少しの間仮眠を始めた。
「Zzz」
彼はほんの少しの間のつもりがかなり深く眠りについてしまったようだ。
だがそれも誰かの悲鳴によって起こされた。
「×××××××××××!?」
「×××××!!」
明らかにこれがだんだんとこちらに近づいていた。
彼は面倒に巻き込まれないよう気配を殺しつつ周りを薄目に見て、考えていた。
(あれは何語だ?まあ、それはともかくとして、こんな深い森に何の用があるんだかな・・・、しかも朝早くに・・・・!?あ、朝かよ・・・よくなんとも無かったな・・・・・・。)
そう考えていると頭の中で女性らしき声が響いた。
《 バルト語を強制修得しました。》
「ッ!?」
彼は突然頭の中に聞こえた声に反応して飛び起きてしまった。
突然に頭の中で声がするのだ、驚かない人間はいない。
「お願いします!助けてください!!」
「助けて!!」
必死に助けを求め叫ぶ結構、女性2人が明らかにこちらを見て叫んでいる。
その母娘らしき2人の後ろには4人の男達が怒号を上げて走って追いかけていた。
(やってしまった・・・冗談だろ?とんでもない一日になりそうだ!)
「こっちだ!さっさと来いっ!!」
厄日だと愚痴を内心吐きつつ、2人を誘導する。
彼は気づいているのだろうか?さっきまで認知していなかった言語をいきなり理解できていて、さらに話すこともできていることに。
(ん?、なんで今、言葉が理解出来た?さっきの変な女の声もよくわからんぞ、頭の中で響いたような感じだったな。極め付きがバルト語、だと?聞いたことがないぞ…。)
彼女達は何とか彼のいる寝所へ着き、二人揃ってへたりこみ俺はそっと、ベレッタ92を構えながら彼女達の少し前へ出ると、4人の男達もすぐに追いつき、脅してきた。
「おい、そこの変なヤツ!そこにいる2人の女を渡しな!」
「素直に渡せば少しくらい楽しませてやってもいいぞぉ!」
「ぎゃっはっは!!」
「おい!さっさと渡しやがれ!渡してもお前は殺すがな!!」
と、かなりうるさいので彼は慣れた動きでベレッタを取り出し、
1人撃ち殺した。
パン!!!
「なっ!?ボス!?」
「お前!なんてことしやがる!?」
(まあ、随分とベラベラベラ喋るやつだな。と言うかアイツがボスだったのか。)
パンパンパン!!!
あっという間に頭を打ち抜かれ3人は訳も分からず死んでいった。
攻撃をする間も無かった、実にあっけない最期だった。
「何だったんだコイツらは?マヌケ過ぎだろう・・・」
戦場で喋る余裕があるなら黙って敵を殺せ。生きていたければな
それが彼の考えである。特撮ヒーローの敵のように生易しくはない。本当の地獄の中で生き抜いてきたのだから。
「あ、あの・・・」
控えめに言葉を利く少女に彼は・・・
「お前達は何者だ?」
ベレッタ92の銃口を少女に向けた。無論、もう1人の女性も視界に入っている。
「ひっ!」
少女はあの男達が彼の持っている武器であっという間に殺されたのを見ていたわけで、それを殺気と共に向けられては恐怖を抱かずにはいられないだろう。
「待ってください!どうか彼女には手を出さないで!」
彼はゆっくりと少女から銃口を下げたが、銃は|セーフティハンマーは起きている。
「それで?何者なんだ?」
「私達は奴隷です。」
ここまでご覧になってくださりありがとうございます!
誤字や意味不明な文法がありましたら指摘して下さると助かります!
では、また!