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始まりの日(前編)

約二年前

ジリリリリ、ジリリリリ目覚まし時計の音で目を覚ます。眠い目をこすりながら布団から体をだし階段を降りる。

今日は卵焼きか、と心の中で呟き居間への扉をあける。本来ならここで「おはよう」と言うべきだが、親が仕事でいないためそのやりとりはない。そして机の上にある卵焼きを見て、やっぱりと心の中で思った。

朝食と身支度を済ませ学校へと歩きはじめる。

学校は歩いて10分でついてしまうほど近い。そのため朝起きるのは友達より遅くてもいいわけだ。

校門を抜け、靴を履き自分の教室である教室へ向かいだす。現在高校一年生の俺は教室は三階にある為階段をのぼらなければならない。俺の学校は一年の教室が三階にあるのだ。階段を登っていると前にクラス委員長である久保田廣子くぼたひろこと見たことのない女子を発見する。

「おはよう委員長、なにしてるの?」と質問をする。

久保田は、こっちに振り向き「おはよう神音君」と言うと

隣の女子がこちらに振り向いた。そのとき、艶やかな黒色の髪が綺麗に風に乗った。そして顔立ちは綺麗としか言えないほど完璧だった。俺が数秒見知らぬ女子に見とれている間に、久保田は彼女を紹介した。彼女の名は黒崟あおは(くろみねあおは)。クラスはどうやら同じらしい。

「俺は神音奏時、これからよろしく、黒崟」と言うと

黒崟は「よろしく神音君」といった。初めて聞いた声は弱々しいがとても透き通っていた。

キーンコーンカーンコーンと予鈴がなり始めた。慌てて委員長と教室に戻った。黒崟は職員室に用があるらしいのでここで別れた。SHで黒崟の紹介があり、席は委員長の隣だった。新しいクラスメートが増えたが授業はいつもどおり退屈な授業だった。俺は勉強は普通並みしかできず、勉強が面白いと思ったことは一度もない。だからといって学校は休む気にはなれなかった。授業を終え、掃除をしていると、友達の高見優斗たかみゆうとが話しかけてきた。「奏時、ちゃんとしろよ掃除、なんてな」などとつまらないボケをかましてきたが俺はあえてスルーをし質問をした。「今日はなんの用だ?」というと優斗はスルーとか友達にするー?とまだボケているので腹を軽く突いてやると、いってー!とぼやきながら本題を話し始めた。「今日は、あれだよ。前もはなしたと思うけど、ドリーム・ワールドのことだよ」またあれかと思って聞いていく「最近ドリーム・ワールドにいけるようになった奴増えてるらしいぜ、だから奏時お前もいけるといいな」と言って教室を出て行く。ドリーム・ワールドかと思いながら掃除を終え家に帰る。

親は何時も夜遅くに帰ってきて朝早く出勤する。そのため家には一人だ。ゲームをやり終え風呂に入り、何時も通りの時間に、何時も通り寝始める。

この後予想外の事が起こるとは知らずに

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