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memory of the tree

 月花が消えてしまってから、僕は悪夢にもう悩まされることもなく

静かな学校生活を行くっていた。

彼女がいなくなってからまだ3日。

ひどく長く感じた3日間だった。

そして4日目。いつもの電車の同じ車両中で、前助けてくれた女性を発見した。

「あっ・・」

この前のお礼をちゃんと言いたい、借りたままのハンカチを返したい、

話かけたい、僕は彼女に近付こうと足を踏み出そうとした。

あ・・・・。

誰かと彼女は一緒だ。

隣にいるのは紛れもなくこの前、月花を消した京介と名乗った男だ。

「何で・・・・あぁ・・」

小さな疑問の声を口にし、そして納得した。

彼女の恋人なんだ、と。

僕を見て精気を吸われ、死にかけていると京介に知らせたのは

彼女だったのかもしれない、と。

京介は吸血鬼だと言っていた。

じゃあもしかしたら彼女も人間以外の生き物なのかもしれない。

月花は夢魔だった。

世の中には人間以外の人型生物が意外と多く紛れ込んでいるのかもしれない。

この位置からだと全く内容は聞き取れないけれど、

何やら京介が言うと彼女ははにかみながら笑い2.3言返した。

その雰囲気は何だかお似合いのカップルそのものだ。

「僕は・・・」

僕は子供だ。

夢魔であった月花を守ることも出来なかったし

電車で会った綺麗なお姉さんと満足にコミュニケーションも取れなかった。

今はそれで仕方がない。

でもいつか、次に誰か好きなコが出来たら全力で守ろう。

そのために強くなろう。

腕力だけじゃない、心も強い男になろう。

取り敢えず・・・今の学校での状況を変えなくちゃ。

僕の誕生日がもう一つ増えた。

今日は僕が・・いや、俺が新たに生まれ変わった日に・・・なった。





最後までお付き合いありがとうございました!

次回はもっと読みやすいお話を書きたいです。



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