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6.緩やかな変化と静かな決意

 学校での嫌がらせはテスト期間のストレスと比例しているかもしれない。

数週間前、僕に渡されたテスト範囲を知らせるプリントに手が加えられていたらしく、

知らされていた範囲とは全く違う範囲が出題されていた。

誰がこんな悪戯したのかは解らないけれど実に面倒くさい手を使うなぁと

ある意味感心してしまった。

この労力を勉強に向ければいいのにね。

それに僕はもう中学生範囲は全て自己学習済みだからどこがテスト範囲として

出されても9割以下の点数取る気がしないんだよねぇ。

そんなワケで実害はあまりなかったけれどやっぱり腹が立った。

そしてこの状況に甘んじている自分にも腹が立ってきた。

何故、僕はいままで何もしなかったのだろう?

僕に大なり小なり嫌がらせしてくる奴らより僕は劣っている?

いいや。

知力で負けてはいない。

月花が好きだと言ってくれたこの容姿も最近はあまり嫌いではない。

確かに若干、女性的ではあるがあと数年すればきっと美形の部類に入るだろう。

問題は体力・・・面と向かって殴り合いをしたことはないがクラスの大半のヤツらより

僕はひ弱だろう。

でもそれは決定的要因ではないだろう。

じゃあ何故?

・・・・・恐らくそれは認めたくない僕の弱点。

精神力の弱さ・・・・

「でも・・・負けたくない」

多分初めて出た僕の本音。

負けたくない、負けたくない!!

自分より劣ってる奴らに負けたくない!

そのために何をするべきか・・・・・考えを巡らせる。

考え込んでいる内に習慣からなのか、足はついついいつもの神社に向かっていた。

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