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世界会議

世界会議前日

王『ということ、君たちには護衛をしてもらいたい』

勇者『はい。ですが、俺たちは魔王を』

王『来夢(ライム)くん』と重なるようにいい、ため息をついた。そして続けるように『君は一体魔王を殺すのにどれほど時間をかけるつもりだい?』

来夢『それは』と言葉が詰まる。

王『もう四年だよ。魔王をもう倒してもいい頃だ。でも君は幹部一人も倒せてないよね。これ以上失望させないでくれ』と図星のことを言われ、反論することができない。

世界会議当日

各国の王は既に、席に着いていた。一国を除いて

王1『まだこんのか』

王2『時間も守れんとわ、程度がしれますな』

そんな見下し、嘲笑うような会話をしていたら、会議場の扉が開く、そして、入ってきたのは和服を着た二十代ぐらいの男性だった。

王3『やっと来られましたかな、アリシエルの王よ』

男『は?、何言っての?、俺全然王じゃないけど』

それに対し、ざわめきが止まらない。男は続けて

『お前らごとき、王が来る必要はないよ。くだらない。ていうか本題入ろうぜ』軽いフットワークで話す。司会は気を取り戻し本題に入った。

司会『この度、アリシエルは魔王と同盟を組んだことは事実ですか?』

男『事実だが何が悪いか?』

王の一人が『貴様、人類の敵である魔族と手を組むとは何事だ』

男『俺の名は貴様じゃねー、ラウールだ。間違えんな、ついでに言うと、別に魔族は人類の敵じゃないだろ』

王4『何を言うと思えば、魔族は人類の敵、一般常識ですよ』と嘲笑う。それにラウールという男は

『お前らの利権目的の間違いじゃなくてか?』

王全体がイライラしている様子だった。

ラウール『別に、俺らはお前らの、助けはいらない。そもそも、この会議に出るつもりもない、俺らを悪者にしたいのであれば、勝手にしろ、戦争ふっかけたかったらかかってこい。その時、お前らは死ぬことになるがな』とだけいい、会場を堂々と出て行った。

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