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独裁者

帰りの馬車内は静寂が支配していた。その静寂を破ったのは魔王であった。

魔王『なー、お前たちはあの男をどう見る』いきなり言われた問いに、戸惑う側近、側近はすぐに答えが出なかった。しかし、すぐに考えをまとめ、この問いに答える。

側近『正直、独裁者としか言えません』

魔王は頷く、側近『しかし』と言うので、魔王は耳を傾ける。

側近『彼の言っていることに、賛同できる。私がこの地位にいるのは、魔王様を幼少期から育てたという実績があってあらこそです。実績無くして、信頼なしそして、同時に彼の真意が垣間見えるでしょう』

魔王『真意?』

側近『彼は、おそらく国益のみを求めている。国益為なら、戦争すらやむなし、国益為なら、嫌いな人物さえ、その幹部に引き入れるでしょう。国益為なら、不眠になることすら厭わないと見える』

魔王『なぜ、さあ言い切れる?』

側近『まず、彼には、目の下に隈があった。それほど少ししか寝てないと言うこと、そして、彼は平和主義者だと聞いています。しかし、彼は戦争を起こしている。だが、その戦争によってあの国借金、が全て返済し、海とも、接した。これ以上ない国益が生まれた。国益為なら、身を粉にする指導者の鏡、国のトップにふさわしき存在だと言えましょう』

魔王『確かにそうだが、私はあいつの考えは狂っているとしか思えん』

側近『確かに、私は少し思ったのです。あれはいずれ自滅しかねないことを、いや、下手したらそれすらもがわかっているのかもしれません』

魔王『私は奴が自滅してくれた方が私は嬉しいがね』

側近『果たしてそうでしょうか』

魔王『何?、それはどう言うことだ』

側近『彼が自滅したところで、果たしてあの国は滅ぶのでしょうか?』

魔王『何がいいたい』

側近『部下たちの忠誠心、あれは一種の崇拝に近しい、その時、彼の後継者があの中から生まれる可能性がある。そして、"その後継者が平和主義である確証はない"、その時、彼の国と全面戦争するかもしれませんよ』

魔王『そうならないように、立ち回るし、我が娘を送るのだろうが、これ以上にない友好国、同盟国としてな』

そして、そこには馬車により身が揺られ、風の音だけがあった。

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