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アベノミクスと小泉改革の関係について、言いたい放題、語ってやる!

作者: 藤樹(ハンモック職人)

政治批判をするのは構わない。

でも、政治批判しか、しないのは間違いだ。

政治には必ず功績と弊害が伴う。

差し引きして功績が大きければ良し。

その功績も、全体を俯瞰(ふかん)しないと、見えてこない事もある。

専門家には遠く及ばないが、素人なりに分析してみた。


結論!

〘小泉改革〙無くして、アベノミクスの成功は無かった!


『何だと!』

『キサマ、小泉と竹中を支持するのか!』

『ヒトで無し!』


そんな声が聞こえて来そうだ。

しかし、それは紛れもない事実である。

簡潔に言えば…。

小泉改革はバブル崩壊のツケを一掃した。

ツケとは、バブル崩壊で金融機関の多くが、背負った不良債権のことである。

分かりやすく云えば、銀行が投資に失敗し、借金を背負ったようなモノだ。

それらを一掃した。

借金に税金(この時の呼び名は公的資金)を投入して、それでも無理なら、銀行を潰した。

潰されたくない銀行は必死になって、不良債権を処理した。

融資していた中小企業から、資金を※むりやり回収した(※貸し剥がし)

その結果、不良債権を1兆円処理するのに、約1万5千人の失業者が出たと云う。

不良債権の総額が、40兆円を超えていたことを考えると……、


小泉曰く。

『痛みを伴う改革』


しかし、これで景気回復の準備は整った。

なぜなら、不良債権は血管に詰まった膿のようなモノで、それらを取り除いたと云うことは、お金と云う血液が、勢い良く流せると云うこと。

あとは〘規制緩和〙と〘雇用創出〙だ。

規制緩和で競争原理の働きを強くする!

競争原理とは言わば、血液を流すための圧力。

つまり血圧のようなモノである。

お金と云う血液を社会に巡らすための圧力だ。

そして継続的にお金を巡らすためには、雇用を生み出さなければイケない。

しかも安定した雇用でなければイケない。

ここで小泉改革はしくじった。


企業に雇用を促すために、派遣法を改正して、より安く人を雇えるようにした。

注意、ここまではしくじっていない。

何故なら、いきなりコストの掛かる正規雇用には、企業は二の足を踏んでしまう。

だから、最初は安く派遣で雇い、ゆくゆくは正規雇用に切り替えてもらおうと、小泉・竹中は考えた。

3年の期限を設け、3年後には正規雇用として雇っても、差し支え無いように、企業はスキルを付けさせるだろう。

ところが甘かった。

多くの企業は派遣で雇っても、2年11ヶ月で辞めさせて、再び派遣で雇用することにしたのだ。

これでは労働者の所得が上がらない。

家や車も買わない。

消費購買層にならない。

このままでは経済成長はない。


さらに、規制緩和の副作用も出てきた。

競争原理が強くなり過ぎて、事故や過労死が問題となった。

これは、血圧が高くなり過ぎると血管が傷つき、内臓機能が損なわれるのに似ている(お金は血液の例え)


そうやって小泉改革の害が猛威を奮い始めたところで、アベノミクスの登場である。

しかし、それまでが長い。

アベノミクスを実施した安倍内閣は、一度は倒れ(2007年)2度目に発足した時は2013年。

小泉・竹中の時代から7年が経っていた。


アベノミクスは働き方改革(小泉改革の修正)と円安誘導を開始した。

貿易収支が黒字となり、輸出企業の利益は上がった。

400万人以上の雇用を生み出し、所得を増やした。

コロナ不況が無ければ、派遣の正規雇用も進んでいたかもしれない。


現在、日本はようやく立ち上がって、大きく成長しようとしている。

この先、明治維新や終戦に続く、大きな変化が待っていた場合。

その準備と最初の一歩が〘小泉改革とアベノミクス〙と言えるだろう。

アベノミクスを社会学者・小室直樹(故人)なら、どう評価しただろう?

90年代半ば、小室直樹は戦後の財務官僚のことを述べた。


『インフレにしか、対応してこなかったため、デフレ対策が出来ず、途方に暮れている』


そんな事を述べていた。

アベノミクスは、まさにデフレ退治の経済政策である。


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