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勇者にこの世から追放された俺は妹の自己犠牲で生き返る〜妹を蘇生するため、全力で魔王討伐を目指します〜  作者: マグローK


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第57話 ガラライのスキルと第三ステージ

 今は第三ステージとやらよりもガラライの方が大事だ。


 俺は黙ったままのガラライに目を向ける。


「やっはっはっはっは!」


 ガラライの代わりに声を上げたのはガラライの首から生える青白い神。


 陽気な雰囲気でコチラを見ている。


 間に合った様子だが、それならガラライの様子は一体……。


 改めてガラライに目をやると、ハッとした様子で俺に気づいたらしいガラライと目が合った。


 もしかして、俺が見えているのか?


「ラウルさん!」


 俺の名前を呼びながら、ガラライは俺の方に走ってきた。俺の腰に勢いよくしがみついてくる。


 見た目が変わった影響のせいか、怖かったらしくその小さな体は震えている。


 俺は優しく頭を撫でてやった。


 すると、俺の腰をつかむ力が少し弱くなった気がした。


「どうやら無事だったようだな。暗闇でも見えているようだし」


「はい。全て神様のおかげです」


「なっはっはっはっは! そうでもないさ! 与えられる力は素質によるからね。それは元から君に秘められていた才能さ」


「ありがとうございます」


「はーっはっはっはっは! いいって、いいって」


 今回の神はやけにテンションが高い。


 神にも色々いるのはラーブの神を見て知ってはいたが、まさかここまでとはな。


 だが、今回ガラライも無事に切り抜けられたのは神のおかげもある。


 俺は後方に首を向けながら。


「ありがとな、神」


「戦力を失うよりは増強した方がいいと判断したまでだ」


「ヘヘっ。素直じゃないな」


 なんにしても、神が柔軟に判断してくれたからこそ俺もガラライも無事にブラッドオクトパスを倒すことができたのだ。


 この罠を仕掛けた人物の思うままに物事が進んでいるようでイライラするが、場所がわからないんじゃ姿を現すまで待つしかない。


「なんだ?」


 ドシンドシン、と低い足音が聞こえてきた。


 何かの移動の音にしてはかなり激しい。まるで地響きのようだ。


 それに、キュピーンなんて高く聞き慣れない音まで聞こえてくる。


「感動の最中のようだけど、まだ油断させてくれないみたいだよ。ここは警戒しようか」


 ガラライの神の言う通りだった。


 今回は俺たちが戦いに行くのではなく、あちらから俺たちの方までやってくる敵のようだ。


 赤い眼光をした、無機質な物体。圧倒的な質量を持つ巨大なゴーレムが姿を現した。


「くっ。なんだあれ」


 俺の脱出を妨害したゴーレムがおもちゃみたいに見える大きさだ。


 先ほどのブラックオクトパスでさえ俺たちの三倍程度の高さしかなかった。


 それが、今回のゴーレムは少なくともタコの倍以上はありそうだ。


 やけに広い空間だと思ったが、そう言うことだったのか。


 落ちるまでの時間がやたら長かったが、このゴーレムを使うためだったのか。


「丈夫さだけならワタクシよりも上のようですわ」


 影から情報を伝えてくるヨーリン。


「冷静な分析どーも」


 それはそうだろうな。


 今、目の前にあるゴーレムはそもそも岩の体でできている。


 単純に鍛えた体よりも強いそうなのは見ればわかる。


「新しい神様はどう思います?」


「わーお! って感じ」


 聞いておいてなんだが、わーおって。


「ガラライのスキルでどうにかならないか?」


「柔らかいものを一気に破裂させることはできますが、硬いものは無理だと思います。先ほどは、状況的に相性のいいスキルをもらいましたけど、私にはゴーレムに対処する力まではないみたいです」


「なるほどね。ってことは、今回こそは俺がやるしかないわけか」


「お願いします」


 ガラライに頭を下げられ、俺は改めてゴーレムを見上げる。


 地響きが起きるほどのゴーレムだ。全力で殴れば攻撃は多少効くだろうが、すぐに動きが止まるかどうか。


「踏まれたら終わりって感じだけど」


「それなら大丈夫だ。踏む力よりは貴様の方が強い。問題はどう倒すかだろう」


「だよな」


 有効な攻撃がいまいちわからない。


 小さいゴーレムを単純に破壊するだけなら蹴ればよかったが、一番上の部分が見えないんじゃ攻撃が届くのかも怪しい。


「そもそも壊してどうにかなる相手なのか?」


「壊すのなら全て壊せばなんとかなりますわ」


「どんだけ時間かかるんだよ」


 ゴーレムの相手なんてまともにやってきたことないし、巨大な相手との戦いも巨龍をラーブがスキルで対処してしまったせいで一度もない。


 今回もラーブがいれば効きそうだが。


「ラウルさん?」


「俺が弱気になってちゃ、仕方ねぇな」


 俺は頬を叩き、止まったままのゴーレムを見る。


 どうやら今は目元も光を放っていない。


 次に動くまで時間がありそうだ。


「ヨーリン。大魔王ならゴーレムの対策も何か知ってるんじゃないか?」


 大魔王ヨーリンのアドバイスを聞こうとした瞬間、高い音とともに目元が赤く光ると、ゴーレムは勢いよく拳を振り下ろしてきた。


「聞いてないぞ?」


 思ったよりも攻撃スピードが速い。


 ガラライを抱えて回避できたが、おそらくガラライだけなら回避はできていなかった。


「ありがとうございます」


「ああ。だが、今回も早々に決着をつけないといけないってことみたいだな。ヨーリン」


「そういうことなら、このヨーリン。ラウル様のため、喜んでゴーレムの対処法をお教えいたしますわ」

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