第5話 第二試練
目を開けると白い天井だった。いや、視界全てが真っ白だった。周りを見渡すと自分は白いベッドの上におり、椅子が一つと扉が一つあるのみのよくわからない場所だった
よし、開けよう
ベッドから降りようとしたとき、
「おはようございます、ルリさん。気分はいかがでしょうか?」
金髪の人離れした美貌を持つ美しい女性が椅子に座っていた
「えっ、お、おはようございます?あの~、ここはどこなのでしょう?それとあなたは誰ですか?ちなみに私の名前はルリではなく瑠美ですが?」
「あら、覚えていらっしゃったのですか。でもあなたは死んでますしルリさんでいいでよね。」
あっ、やっぱ死んでるのか、私。
「はい、その通りです。さっきまでのことは試練でした。運と勘あとは反射神経や判断力とかのですね。」
あっ、心読まれてる
「はい、そのことは置いときましてルリさんの次の行動について説明いたしますね」
「はい?」
「ルリさん、貴女は異世界に転生することになりました。ですのでスキルを獲得しなければなりません」
えっ、異世界転生!?
「はい!そこでスキルの獲得方法なのですが2つあります。1つは他者からもらう、もう1つは試練を受け、身につけるという方法です」
な、なるほど
「しかし、私からスキルを与えるよりも貴女自身が試練でスキルを見つける方が強くなれますので貴女には試練を受けてもらいます」
はぁ、そうですか
「それでは頑張ってください!」
「へっ!?」
いつの間にか背後に立たれ体を持ち上げられたかと思うと扉の中に放り込まれた
「あっ、ちなみにルリさんはもう死んでますので食べ物も要らないし、排泄も必要ありません。あと、死にもしませんので心置きなく試練に励んでください」
その言葉を最後に私の意識は再び暗転した。