001-3
だんだぁん長くなるぅ
ーーー暗い部屋ーーー
次に意識が戻ったとき地面にうつぶせに倒れていたようで視界には土しか映らなかった。
状況を再確認する。地震があって、暗いとこにいて、それで...
不意に体が上体を起こす。自分の意識で動いてないことにパニックになりかけるが寸でのところで意識を失う前のことを思い出す。たしか、体が一体化するため動かせないとか二つの魂が混じってるとかそんな感じだったはずだ。
そのまま体は立ち上がるが...そのあとは何もしない。
様子を見ようと思っていたが何もしないことに思わず
「あれ?止まるの?」
と口に出してしまう。その声はかすれてはいるが高い声だった。その声に驚いたのか体が跳ねる。
締まったと思いつつも喋れることに自分自身も驚く。
「だ、誰?」
と自分ののどから声が出たことに体の主は気が付いてないようだった。
「あぁごめん、自分も大して状況を理解できてないんだが、君の口を借りて?喋っている」
と無難に返しておく。
「私の口?あなたは誰?」
体の主が喋ってるときに重ねて喋れるかどうか試してみたが無理そうだった。ついでに体を動かせるのは体の主だけみたいで自分では動かすことができない。
「自分が何者かはよくわからない。ただ敵ではn「えっと...あ、ごめんなさい。」...あぁ大丈夫だ」
体の主はかぶせてというか上塗りして喋りだすことができるみたいだ。
「とりあえず敵ではないはずだ。ここについてちょっと聞きたいんだが。ここはどこだ?」
「ここは盗賊の拠点。私は奴隷。」
そういえばステータスの状態の項目に奴属があった気がする。にしても盗賊の拠点と来たか。最初にこっちを見てたやつらは盗賊なのかもしれんな。
「そっか、ありがとう。ちなみに逃げる気はないのか?」
「奴隷は逃げられない。魔法がかかってる。契約者から勝手に離れすぎると死ぬ」
割と今の状況は危険なのかもしれない。
ーーー状態異常{奴属}はスキル「カオスブラッド」によっていつでも解除できます。
ーーーこの世界で暮らしていた少女の魂から許可を取れば使用可能です。
ーーー使用しますか?
頭に声が響く。回答者か?そして奴隷から解放できるのか?
ーーー私はスキル「回答者」です。
ーーー「カオスブラッド」は特殊な血筋のみが取得できるスキルです。
ーーー「カオスブラッド」の効果を「鑑定」によって開示します。
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カオスブラッド lv2
特殊な血筋なものがごくまれに取得できる特殊スキル
受け継いできた血によって効果が異なる
タナカ(勇者)
/ ?
ラトナ(賢者) /
/ \レティシア(聖女)
自身 \
\ /? ?
?
\
?
効果
勇者の血統・・・勇者のスキルを取得することがある。またレベルに応じて勇者スキルを自分で選んで取得できる。
勇者スキル
聖剣召喚・・・政権を召喚することができる。召喚できる政権は使用者のレベルによる。
我が道を往く・・・勇者は何にも縛られない。状態異常に相当な耐性を得る。
力の代償・・・自らの命を削り力を生み出す。
聖女の血統・・・聖女のスキルを取得することがある。またレベルに応じて聖女スキルを自分で選んで取得できる。
聖女スキル
聖域はここに在る・・・聖域を作り出す。使用者の精神力に応じ悪魔や悪霊を寄せ付けない空間を作り出す。
癒しの力・・・対象の傷を癒すことができる。自らの自然治癒力上昇。
愛する者のために・・・自らの命を削り力を生み出す。
賢者の娘・・・賢者のスキルを高確率で取得することがある。またレベルに応じて賢者スキルを自分で選んで取得できる。
賢者スキル
全属の使い手・・・全属性の魔法を取得できるようになる。
古を知るもの・・・スキル「古代知識・初」を取得。
古の理解者・・・スキル「古代知識・中」を条件を満たしてるとき取得。
古に生きるもの・・・スキル「古代知識・上」を条件を満たしてるとき取得。
大図書館・・・スキル「情報器」を取得。
愚かな行い・・・自らの命を削り力を生み出す。
賢者の隠蔽技術(自動取得済み)・・・鑑定によって他人にステータスの一部を見られないようにする。鑑定レベルがこのスキルのレベルの2倍を超えてない限り例外なく自分以外は見ることができない。隠蔽スキルは賢者ラトナによって選択済み。変更可能
レベル不足により一部のみ表示
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情報が多い!そしてタナカって日本人か!?
ーーー「タナカ」についての情報が不足してます
ーーー奴属を無効化できるスキルは勇者スキル「我が道を往く」です
ーーーこの世界で暮らしていた少女の魂に許可を得ることで取得できます
勇者か聖女か賢者のどれかから2つ取得できるってことか?
ーーー「カオスブラッド」のレベルが2なので
ーーー勇者スキル、聖女スキル、賢者スキルからそれぞれスキルを2つずつ取得できます
カオスブラッドのレベル上げるメリットと上げ方は?
ーーーレベルが上がることで表示されるスキルが増え、取得可能数が1つ増えます
ーーー「カオスブラッド」のスキルは「カオスブラッド」で取得したスキルを使用することでレベルが上がります
ーーー「カオスブラッド」のレベルが奇数になると2つ、偶数になると1つ取得できるスキルが新たに解放されます
ーーー1代の血統の場合は選択肢が倍に増えますが、取得できる数は同じです
ふむふむ。なるほどわからん。取得するお勧めは?
ーーー回答者には判断が付きません。
ーーーただ、1つ言うならば賢者スキル「大図書館」によるスキル「情報器」はスキル「回答者」の強化スキルです
ーーー取得すればできることが増えます
ーーー現状のままで満足しているならば取得制限があるのでおすすめから外されます
なるほどな。よし、大図書館と我が道を往くをとりあえず取得で
ーーーこの世界で暮らしていた少女の魂に許可を得てください
忘れてたわ。さっそく声かけるか...と思ったがいつのまにか体の主が移動して何かしていた。周りにも数人人がいるが全員生気を感じない。こいつらも奴隷なのだろうか?
人前で一つの口でのやり取りは流石に怪しく見えるよな。他の手段でどうにか対話したいが...
ーーー...スキル「二魂の肉体」は魂同士で対話を可能にします。むしろ口で対話を試みる方が異常です。
どうやるんだ?
ーーー「二魂の肉体」を発動させれば使用できます
ーーー発動しますか?
イエス
ーーー「二魂の肉体」を発動
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>魂対話
>肉体操作の設定
######
ーーー魂対話の発動と強く思ってください
魂対話発動っ!
そのタイミングで少女の体が小さく跳ねる。
{えっと、聞こえるか?スキルで魂に直接声かけてる}
{これで伝わる?変なスキル...会話楽になる}
{多分オッケーだ。今何してるんだ?}
{労働の時間。土掘って金属探してる}
{採掘か。ところで君のスキルをちょっと使っていいか?}
{使えるなら構わない。何に使う?目立つのダメ}
{君を奴隷から解放しようと思ってね}
{できるの?でも今はダメ。ここからじゃ逃げられない}
{それもそうだな。タイミングはそっちで指定してくれ。使用許可は出てるってことでいいのか?}
{いい。でも何するのか先に教えて}
{便利なスキルを持ってるんだがその強化したくてな。回数制限ある君のスキルの一つを使いたいんだ。}
{そんなスキルあるの?私には分からない。勝手に使っていい。私じゃ使えない}
{落ち着いたら色々説明するわ}
{ん。よろしく}
さて使用許可出たな。大図書館を取得よろしく
ーーー賢者スキル「大図書館」を取得しました
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名前:なし
性別:女【男】
状態:奴属、衰弱、骨折【正常】
年齢:8【27】
レベル:4【1】
スキル
なし(なし)【鑑定lv1、言語理解lv1】
レアスキル
健康体lv8(屈強魂lv4、大図書館)【計算力lv9】
エクストラスキル
なし(賢者の隠蔽技術lv15、カオスブラッドlv2)【二魂の肉体、回答者、情報器】
称号
耐え抜いた者、二人で一人、超越者、大図書館
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レアスキルに大図書館とエクストラスキルに情報庫が増えたな。...称号にも大図書館増えてるが。
ーーー情報庫にアクセス中アクセス中.........
ーーーアクセスが完了しました
ーーー一部の特殊スキルの取得条件が判明しました
ーーー関係ありそうなものを表示します
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「感情器」
条件:「器」スキル3つを取得
効果:「者」スキルに感情が宿る
「魔法の才」
条件:魔力を体に宿す
効果:魔法が使えるようになる
「魔法器」
条件:魔法の才、「者」スキルの所持
効果:ごく一部の特殊な魔法が「者」スキルの判断で使えるようになる
「魔道体」
条件:魂だけでこの世に存在している、魔道体の知識を持つ
効果:魔道体を作れるようになる
「魔道器」
条件:「者」スキル専用の魔道体の作成
効果:「者」スキルが肉体を必要とする「器」スキルを取得できるようになる
######
ふむ回答者にはかなり助けられてるから全部取りたいな。魔力ってどうやって手に入るんだ?
ーーー情報器にアクセス中....
ーーー条件を表示します
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魔法攻撃を食らう→低確率で魔力を得る
師に直接体に魔力を流してもらう→才能によって身につく
自分の力で魔力を見つけ、体に流す→難易度高
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選択肢がない...自分で見つけろとな...
{いまいい?労働終わった}
{おっと終わったのか、意外と早かったな}
{夕方まで私寝てた。実験台だったから。もう外暗い}
{実験台?なんのだ?}
{たぶんあなたの。あなたが何かは知らない。あなたを呼ぶ?実験と思う}
{あいつらに呼ばれた可能性があるってことか}
{たぶんそう}
{今どんな状況だ?}
{私の部屋、何もないけど}
{周りには...誰もいないな}
{もうみんな寝てるはず、明日も速いから}
{じゃあ奴隷から解放するけど、いいか?}
{いい。頑張ってここから逃げる}
{逃げる手伝いはたぶんできないからなぁ。できる限り手伝うが...頑張ってくれ}
ーーースキル「カオスブラッド」の聖女スキル「癒しの力」で肉体の回復力を高めることはできます。
ーーーまた二魂の肉体の肉体操作の設定から体の操縦者を変更することは一応できます
ーーーしかし元々の体と体格が大きく違うため有効に活用することは現状できません
ーーー空いてる時間に魔力を見つけ出せれば大幅な強化につながります
自分のやることは魔力を探すことか。無理な気がするが一応探す努力はしてみよう。ヒントなしでどこまでできるというのか...
さぁ逃走開始だ
文章書くのって疲れますよね...
何度か書き直してると何を書いて何を書いてないのか忘れてしまう...
そのたびに確認に戻るのたいへん
もしかして...文字化けしてる?
/の逆側が¥になってるかもしれぬ




