001-9
ーーー扉の前ーーー
{開けるよ}
{あぁ、頑張ってくれ}
うまくいくかな?うまくいかないと危ないけども
ーーーうまくいっても危ないですよ。肉体は子供なので普通に危険です
分かってるけどさぁ
ーーー扉が開きますよ
「ん?誰だ?こんな時間に調理場に来る奴は?今手を離せないから名乗ってくれ。後要件も言ってくれ」
まだ大丈夫そうだ。中の様子はっと料理人っぽいのが一人何かを作ってるな。
こっちの方向を見ようとしないで忙しそうにしてる、意外ときれいな部屋してるな
ーーー調理場なので
まぁそうか。とりあえずダストボックスはどこだろう?
{作ってるとこの隣}
{え?危険じゃん}
ーーー危険だと何度も言ってますが?
ごめんなさい
{ちょっと黙ってみてて}
{あ、はい。すまん}
ーーー言い負けさせられてますね
う、うるさい!
少女が料理人に向かって銃口を向ける。そして...投げる
{え?投げるの!?}
{?投擲武器}
ーーーやらかしましたね
「いてぇ!何すんだ!忙しいのが分からんのか!要件があるならさっさと言え!」
まだセーフ?
ーーーみたいですね
{走って潜り込む}
{え?ちょま...}
少女は走り出し料理人の隣を通り過ぎる。
料理人はその様子に気が付くと...
「なんだ、奴隷のガキか。旦那に命令でもされたのか?喋れない奴隷だったならごめんよ。何が必要なんだ?」
と何事もないように言われる。
ーーーこの展開は予想してませんでした
ーーー肉体は喋られないように何かを伝えようと動いててください
{わかった}
{思ったより問題ないんだな。さてどうするか}
ーーー隙を見てダストボックスに落ちればいいんじゃないでしょうか?
ありだな
{わかった、まかせて}
料理人が少女の動きから目的を察する努力をしてるが分からないみたいだ。
そうしてるうちに料理人が怒鳴る
「分かんねーよ!必要なもん勝手に見つけて持ってけ!ここまで分からん奴は初めてだ!」
と放置して料理を再開する。
ーーー隙ができましたね、肉体いい仕事をしました
{当然っ!}
{警戒するだけ無駄だったなぁ}
料理人が何かを箱から漁ってる間に少女はダストボックスに入り込み...
脱走に成功した
魔銃は投擲武器だった...!?
まぁ奴隷少女に撃てるものという知識はない
装填数4発だったのを伝えたときの了解とは何だったのだろうか?