001-5
ーーー暗い廊下ーーー
魔力を見つけるためにまずは首輪を調べてみようと思う。首輪に対して「鑑定」を使用する
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名称:奴属の首輪
階級:A
属性:闇3、鑑定不能1、鑑定不能2、鑑定不能
製作者:鑑定不能
変動:指示に従う時体力増加
指示に違反するとき全能力半減
素材:銀、首輪、鑑定不能
鑑定不能
闇、鑑定不能の属性により一方的な契約の元装着者の行動に指示を出せる。
鑑定不能の属性により指示への違反行為が積み重なると装着者の命が縮まる。
鑑定不能
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ふむふむ?思った以上に情報が手に入ったな。だが魔力についてのヒントは見つからず。
属性くらいか?闇しか分からないがとりあえず首輪をよく観察してみるか
ん?そういや今自分はどうやって首輪を見て鑑定したんだ?
ーーー二魂の肉体のスキルによって内在用の異空間が作成されます
ーーー異空間では肉体が触れているもの、スキル等で異空間に保存しているものに触れることができます
ーーー...「回答者」のスキルが手に入ってて良かったですね
うん、ほんとにそう思う。とりあえずこの空間ではアイテムを好きにいじれる解釈でいいのか?
ーーーその解釈であっています。ただ他素材は肉体が触れるか等でこの空間に出現させる必要があります
ーーーまた、この空間で手を加えたものは実際の空間のアイテムに反映されるのでお気を付けください
おけー、まぁ何かできるわけでもないから良しとしよう。まずは触ってみる。
っは!?意識が飛んでた!回答者何があった!
ーーー...しばらくこねくり回した後に寝ただけじゃないですか?
首輪の影響とか考えられるか?
ーーー鑑定レベルが足りてなくて属性見えてないんでしたね
ーーー属性から判断するに僅かながらその可能性は捨てきれませんが
ーーーこの首輪は取り外すことを想定してないのでないと思います
うーん、自分に調べ物は向いてないんじゃないだろうか
ーーー同意します
どうやったら魔力は見つかるんだろうなぁ?
ーーー現状では難しそうですね
ーーーでは代わりにスキルを習得してみるというのはどうでしょうか?
お?詳しく
ーーー「大図書館」は特殊スキルで異空間に実物として書庫を召喚できます
ーーー...があなたはどうせ途中で寝るので使わなくて結構です
ーーー今必要になりそうなリストを用意しました
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夜目
暗いところでも明かりがある所と同じように見えるようになる。
レベルによってその精度が異なる
取得条件:光源の無いところで3000文字以上の文字を読む
光源の無いところで20体以上の魔物を討伐する
光源の無いところで目に魔力を集める
第六感
人間にはない感覚を研ぎ澄ます
なんとなく身の危険を察知できるようになる
取得条件:五感の3つ以上が機能しない空間で何かの気配を見つける
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んー?どれが楽なんだ?
ーーー夜目の文字ですね
ーーー現在おおよそ350字ほど読んでいます。
ん?
ーーー光源の無い異空間で鑑定結果を350字ほど読んでおります
つまり後9回全部読み返せば?
ーーー取得できます
簡単じゃないか......