大パニックになりました。
内容を丸っと変えるよていです。2019,05,08
「きゃぁぁああぁぁぁ!!!!」
「魔物が出たぞー!!避難しろー!!」
「兵士に連絡を!!」
「子供が人質になってるぞ!助けるんだ!」
「子供、乗ってないか?」
街がパニックになっている。
原因?もちろん私達ですよ。ええ、白い大きな犬とその背中に乗った二人の子供がいきなり現れたら、騒ぎにねるよね。しかも、道を間違えてお父様の職場のお城ではなく、人通りの多い場所に来ちゃった。
《叫び声がやんだが、お兄様とやらは大丈夫か》
私の後ろでお兄様が、ぐったりしている。
「多分、大丈夫?」
お兄様、高いのとか苦手なのかな?顔を青くして震えてる。
私はとても楽しい。
と、それよりも。
「ここにいたらもっと騒ぎになるから、早くお城に行こう。お城どっち?」
《高い場所に登ってみるか》
「えっ?ひいぃぃぃぃ!!!」
ということで、モコモコさんが屋根の上をピョンピョン飛んで、高い見晴らしのいい場所にたどり着いた。
最初からこうしていれば、迷うことはなかったかも。
「反対に進んでたね。ところで、お兄様大丈夫?」
「・・・なんとか。セレーネはよく平気だね」
涙目のお兄様に、ニッコリと私は笑顔で答える。
「風が気持ちいいし、お空を飛んでるみたいで楽しいわ」
《うむ。下の方で人が集まりだしてきたし、城とやらに向かうか。城とやらはどれだ?》
「あの真ん中の大きな建物よ。でもお父様の職場はどこかしら?」
「騎士の訓練所は行ったことがある。確か、城の右隣の建物だ」
「お兄様、案内よろしくね!モコモコさん、行こう!」
《では行くぞ!しっかり捕まっておれ》
「なぁぁ!!落ちるぅぅ!!!」
高い場所から一気に下の屋根の上に着地する。気持ちいい!
「魔物が降りてきたぞ!!」
「弓で攻撃をするな!子供に当たったらどうする!」
「網をかけろ!!!」
集まった兵士達が、網やら縄やらを投げてくるけど、モコモコさんは余裕でそれを避ける。
屋根から屋根へ飛び乗り、お城へと向かう。
「城の方へ行くぞ!」
「騎士達にも連絡しろ!」
「騎士よりも先に捕まえろ!」
「捕まえた奴には賞金が出るみたいだぞ?」
「肉、旨そうだな!」
色々な野次やら、罵声・怒号が聞こえる。一部変な人いるけど。よく見ると、兵士に混ざって武器を持った一般の人もいる。
何か、凄い騒ぎになっている気がする。
色んな人や罠を避け、貴族街へ戻ってきた。
その瞬間、剣を抜き待ち構えていた、馬に跨がったお父様率いる騎士団に包囲された。
お父様、馬の上から無表情。周りの騎士団の人達も凄く緊張しているっぽい。
《殺気が凄いのう》
どうしたものか、と、悩むモコモコさん。ここは私が一肌ぬがないと。
「私に任せて!」
私とお兄様はモコモコさんから降りた。モコモコさんはお座りをしている。お兄様の顔を見ると顔面蒼白になってる。お父様怖いやら何やら小声でブツブツ言ってるけど気にしない。
「お父様!」
お父様と見つめ合う。周りの騎士さん達が息を飲んだ音が聞こえた気がする。
お父様を見据え、モコモコさんの首もとにぎゅっと抱きついた。
「このワンちゃん、お家で飼いたい!」
「・・・はぁっ?!」
一拍おいて、お兄様含め騎士さん達は驚愕な顔をした。
「いやいやいや、ソレ、犬じゃないから!」
「狼か魔物だから!」
「怖いぞ!危ないぞ!!」
「総長の娘さん?めっちゃ可愛い」
騎士さん達の突っ込みいただきました。そして、約一名、マイペースな人がいる。
「魔物じゃないもの!怖くないもの!お家で飼うの!!」
拾った子犬を飼えるようにと、駄々をこねる子供みたいに駄々をこねる。対象は子犬じゃないけどね!お父様くらいに大きいけどね!
「お嬢ちゃん、それは犬じゃなくて聖じゅ「ワンちゃんなの!!」
正しい見解を言おうとしている騎士さんの言葉を遮った。あ、さっきの変な人だ。
「お父様、このワンちゃんと一緒にいたいの」
お父様が難しい顔をしている。とりあえず、騎士団の皆さんは剣を鞘にしまったみたい。
「ちゃんと世話をするのだぞ」
お父様さから許可、あっさりいただきました。
「ちょ!総長!!聖じ「犬だ。アレは超大型犬だ。いいな?」
お父様も変な人の言葉を遮った。最後半ば脅しのような言葉。
「とりあえず、街を騒がせた件で報告書を書かなければならないから、城へ戻る。お前達もその犬も付いてきなさい」
お父様が城へ迎いだした。慌てて私達もモコモコさんの背に乗せてもらい、後を追った。
《我は犬ではないぞ?》
「うん、わかってるよ。でもその方が都合がいいから」
と、モコモコさんにだけ聞こえるように小声で話す。
「あのお父様に話しかけて、要求を承諾させるなんて、セレーネは凄いな」
と、お兄様含め、周りの騎士さん達に信じられない!と言いたげな目で見られた。




