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また君に会えるまで  作者: 葉耶
物語はいつも…
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エピローグ

初めての方は初めまして

以前他の小説などを読まれた方はお久しぶり…葉耶です


今回、長編小説にチャレンジしますが…今まで書いたことがなく、上手くまとまるかわかりませんがよろしくお願いします

 昔々、ある村に双子の兄弟が居た

 二人はまだまだ遊び盛りの少年のような見た目だったが、自分らの他に親族が居なかった

 数年前、村に来た時そう彼らは言っていた

 村人達は可哀想だと思い、彼らを引き取って育てようとしたが、兄弟はそれを頑なに断り…小さな小屋を建ててもらい、そこに住んでいた

 稼ぎは少ないものの、毎日兄弟は幸せに暮らしていた

 ある出来事が起こるまでは…


 それは、弟が当時不治の病と恐れられていた『麻痺病』という病にかかってしまったのである

 一見普通の風邪と変わらないようだが、その病は進行していくと皮膚が剥がれ落ちていき…痛みもなくそのまま亡くなるという病だった

 その症状から別名『魔皮病』とも呼ばれていた


 兄は弟を治すために必死で働き、医者を探したが…当時はまだ麻痺病の特効薬などなく、触れると感染するとまで言われていた病だった為…誰も診察してくれようとしなかった


 兄弟は渋々…数年に1度この村を訪れる龍の神様を待つ事にした

 その村周辺では、数年周期で神様が訪れると言われていて、神に祈りを捧げ舞を踊るとその村の願い事を叶えてくれると言われていたからだ

 けれど、その年は違った…

 ある村人が「生贄を捧げれば神様は喜んでもっとたくさんの願い事を叶えてくれるかもしれない…」

 その言葉を聞いた村人は、すぐさま誰を生贄に捧げるか悩んだ

 そして、『麻痺病』で永く生きる事が出来ないであろう弟を選んだのだ


 そんな事は知らない兄が、儀式の日…隣村から買って来てくれと頼まれたお使いを済ませ帰宅すると、弟が居なくなっていた

(弟が自分に内緒でどこかへ行くはずがない…!)

 そう思った兄が村中探し回り、ようやく見つけた時にはすでに遅く…

 儀式で生贄として弟が捧げられた後だった


 兄は急いで弟の所へ駆け寄ったが、既に亡くなっていた

 村人達は皆気まずそうに口々に言い訳を並べていた…が、兄の耳には村人達の声は届かなかった

 怒りで我を忘れた兄が正気を取り戻した時、辺りは更地になっていた

 ただ1つ…弟の亡骸を除いては

 兄は弟の亡骸を抱きしめ泣いた


 しばらく経つと、月が出てきた

 まだ泣きじゃくっている兄の姿を月明かりが照らした

 そこに居たのは、1匹の龍だった

 そう…兄は願いを叶えてくれるという神様だったのです

 そして、弟は…兄と共に願いを叶える為に地上へとやって来た、もう1匹の龍でした

 二人は、人間について学ぶ為に村に居たのでした


 他人の願いを叶える事が出来ても、自分の願いは叶えられない

 兄は弟の居ない世界など意味は無いと思い、人の姿に戻り…自らナイフで心臓を刺し死んでしまいました



 目が覚めた時、弟は兄が自分が死んだと思い自殺したと知りました

(兄の居ない世界で生きていたくない…)そう思いましたが…弟は生贄に捧げられて殺された後に、村人達からの願いで不老不死になっていたのです

 自ら命を断つ事の出来ないと知った弟は…兄の遺体に泣きながらある誓いをしました


『いつか君が生まれ変わったら、きっと会いに行く

何千年、何億年先でも…僕は不老不死だから必ず会いに行くよ…』と

 そして、兄の遺体を泣きながら埋葬した弟は…一人旅立ちました


   これはそんな弟の話…

章ごとにまとめる為、2つあったエピローグを1つにしました。

また、少し文章としておかしいかな?と私が判断した部分も手直ししました。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました!!

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