レモンイエローは夜だけ繋がる

高校3年生の塚野孝一は、1年生の新城結衣と交際をしながらも、彼女には内緒で、かつて交際していた同学年の成瀬香澄と土曜の夜、23時からの1時間だけ電話をしていた。
ある土曜の夜の電話で香澄から、相手に何でも1つ命令出来る権利をかけて、中間テストの点数で勝負をしようと持ち掛けられる。
普段勝負毎を好まない彼女の発言に、若干訝しみながらも、勝負を受けた孝一は僅差で勝利する。孝一が賞品を行使して、昔付き合っていた際によく足を運んだ喫茶店グリーンドアに話があると言って、彼女を呼び出す。最初はあまり会いたがらなかった香澄だったが、次第に会話も温まっていた。そこに突然、現交際相手である新城結衣が現れる。驚く孝一に、結衣から自分と香澄は両親が離婚した姉妹だと言う事実を明かされる。