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第三話 追憶に耽る俺と有能なスキル

第三話です、よんでやってください(*´▽`*)

後半から雪人君の過去について話します。

「さっきは、混乱しちゃって全然興味も向けてなかったけど、ザ・森!ってかんじだね。うん、ほんと」


周りを見渡しながら、誰もいないのにそんのことをつぶやいてしまった。木々が生い茂り見渡す限りが緑色だ。うん、目に優しいね。


「魔物がいるって話だったから、もっと鳴き声とか聞こえると思ったんだけどなー」


 全体を見たわけではないが、これだけの森であれば鳥だったり何かしらの生物の鳴き声が聞こえてもおかしくないはずなんだけど、なんでこんなにも静かなんだろうか。とはいえ神様が警戒しなさいって言うぐらいだし警戒するに越したことはないだろう。()()()嘘をつかないだろうしね。


「神様の話で思い出してけど、たしか武具をアイテムボックスに入れてくれたんだっけな」


ちなみに、今の俺は上はネイビーのテーラードジャケットに白パーカー、下はジーパンだ。ダサいとかいうなよ?オシャレとかわかんないながらも調べて選んだんだから。この世界でこんな格好してたらいやでも目立つな。とりあえず何でもいいから着替えた方がいいな。


「えーっとアイテムボックスの使い方はっと。」


〈告:エクストラスキル【有識者】との接続を推奨します。収納物のリストアップ、分類分け等の補助が可能となります。【アイテムボックス】と【有識者】の接続を行いますか?〉


本当に有能だな有識者さん。整理整頓とか苦手だから助かるわ。


「それじゃ、頼むわ」


〈了:【アイテムボックス】へと接続します〉


すると今度は所持品のリストが書かれたスクロールが出現した。


________________________________________________

インコンピュート・スパーダ

ローベ・インコンプレータ

ミスリルナイフ

革のベルト

革のブーツ

冒険用具セット

携帯食料

________________________________________________

ふむ、インコンピュートとインコンプレータはイタリア語で確か不完全なって意味で、スパーダが剣で、ローベはローブのことだったと思うんだけど。神の特典(ギフト)として不完全な武具をさずけるか?こんな時は鑑定さんだねっ!


【インコンピュート・スパーダ】

未完成の太刀

魔力に親和性が高い材質でできており。

持ち主の魔力を注ぐことでそれに適した姿へと進化し動物を模したエンブレムが刻まれる。

________________________


ローブの方も同じみたいだ。やばい超うれしいぞ、こういうまさにファンタジーって感じのやつ大好きなんだよな。めっちゃ興奮してきた。でもまてよ、魔法があるのは分かってるんだけど、いまいち魔力とかその辺のことがわからん。


〈告:【鑑定】と【有識者】の統合を推奨します。【鑑定】の能力によるスキルの進化の可能性が推察されます。それにより現状の懸念が解消されるかと〉


 おっおう……さすが【有識者】先輩っすわ。いやね、まあ期待してなかったって言ったら大ウソになるよ?だってこのスキルもらおうと思ったのも、異世界に入ってから自分の浅慮で死んだりしたら絶対に後悔するだろうなって思ったからだし。実際ただ助言してくれたりするだけでも大満足なんだよ。ちょっと向上心高すぎません?絶対に「チート乙」とか「ご都合主義ですね、分かります」とか思われちゃうよ。

………いや、まあ統合するけどね。


「えっと、お願いします。」


〈了:それでは統合を開始します。【有識者】の高速思考と並列演算による解析を開始……〉


 さすがの有識者先輩でも時間がかかるのか。やっぱスキルの統合なんてふつうできるものでもなさそうだしな。未完成とはいえ武具は武具だ太刀も刃引きされてるわけじゃないし装備しとくかね。ベルトに剣帯がついいててよかった。手に持ってたらいざって時に受け身とか取り辛いもんね。時間かかりそうだし木にでも寄りかかって休んでようかな。気候が温暖でぽかぽかしてるせいかちょっと眠いんだよな。


自然と重くなっていく瞼に抗うことができず、そのまま気が付けば眠りについていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


「このデブがうぜぇんだよ!」


「そうだ! そうだ! 雑魚のくせに出しゃばんなよ」


「学校きてんじゃねえよ! キモいなこっちよんな」


未成熟な高い声で周りから罵倒され、殴られていた。


(ああ、なんでこんな目にあっているんだろう。俺が全部悪かったのかな。どこで間違えたんだろう)


『いい? 雪人、人を傷つけるような子になったら駄目よ? あなたはただでさえ体が大きいんだから』


「うん! 分かってるよお母さん。おれはそんなことはしないよ!」


『暴力なんかじゃ何も解決できないのよ? 誰でも悪いところはあるから喧嘩したりするかもしれない。でも同じ目線に立って()()()()()()()()きっと分かってくれるわ。だから決して他人を傷つけない優しい子になるのよ?』


「うん! 分かったよお母さん。おれは優しい子になる!」


そんな会話を思い出しながら目の前の光景に絶望し呟く。


「どうして……どうしてこんな風になっちゃったんだろう」

私が〇〇語の話をしたときは基本的に、にわかですので温かい目で見守っていただけると嬉しいです。

(致命的なミスは御指摘いただける本当に助かります。)

次話は重めです。

よろしければご感想・評価・ブックマークの方よろしくお願いします。(._.)

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