開戦前夜と戯れて637
アチきはいみじくも言ったのでありんすね。
「これは他の小説にも再三書いた事柄なのだけれども、婆さんの教えの支柱は、他人を苦しめるな、困っている者がいたら助けてやれという、至ってシンプルなものなのだよね、たかさん」
と言ったのでありんスガ、諸兄よどう思う?お笑い草か?ほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ(^o^)(^o^)(^o^)(^o^)(^_^)v(^o^)v(^^)(^-^)
アチきは続けたのでありんすね。
「他の小説にも再三書いた事柄なのだけれども、祖母の教えの柱は、他人を苦しめるな、困っている者がいたら助けてやれという、至ってシンプルなものだよね、たかさん」
たかさん曰く。
「ええ、それは分かりますが、現代物質文明、競争社会、貪欲強欲差別偏見贅沢三昧奨励構造システム社会の中では、それを実践するのは逆の意味で至難の業ですよね?」
アチきは言ったのでありんすね。
「家の婆さんの凄いところは意気地を以て、その苛烈な貪欲強欲差別偏見贅沢三昧奨励構造システムの中で、この教えを徹頭徹尾貫き。人望を集めたところだよね」
たかさん曰く。
「お婆さん、そんなに人望厚かったのですか?」
アチきは答えたのでありんすね。
「そうだね、戦時中もこの教えを貫き、焼夷弾降りしきる中を、隣組の人達を組長として、流れる河に誘い、川に入って頭だけ出す戦法で、機転良く仲間を焼夷弾の脅威から救ったりしていて、そんな人命救助のエピソードが沢山あるのだよ、たかさん」