戦争前夜と戯れて

開戦前夜と戯れて635

たかさん曰く。

「自然災害の猛威に、博愛精神を以て臨み、絶対勝てると信じろという事ですか？」

アチきは答えたのでありんすね。

「そうだね」

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たかさん曰く。

「自然災害は無慈悲で、女子供はおろか、戦争屋の米でさえ、爆撃を避ける国宝や、文化財をも破壊壊滅させるのに、何を根拠に勝つと思うのですかね？」

アチきは言ったのでありんすね。

「俺は自分の人生の師匠である祖母によく言われたのだよ」

たかさん曰く。

「何を言われたのですかね？」

アチきは答えたのでありんすね。

「祖母は巫女だったから、未来の事も瞬時に占い、それは全て当たっていたんだ。その祖母が負けると思ったら負けるし、何くそっと意気地を以て臨めば絶対に勝てると常々言っていたんだ。だから諦めてはいけないのだよ、たかさん」

たかさん曰く。

「自然災害の猛威に博愛精神を以て臨み、絶対勝てると信じろという事ですか？」

アチきは答えたのでありんすね。

「そうだね」