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異世界を救う英雄のお話(仮)  作者: 左京まひる
1/1

プロローグ 1

プロローグなので短めです。

ークレアス暦1477年

ー西暦2016年頃


 地球とは違う世界のとある不思議な遺跡の奥深くには、論考の石板と呼ばれるものがある。

その石板には、思いと思ったものの名前が浮かぶ。その世界の誰かの思いが一年間その誰かが思うたびに、浮かび上がる。


 その思いは漠然としているときもあるし、瞭然としているときもある。


 だれが作ったのか、どういう構造なのかはわからない。

でも一つだけわかっていることがある。


 それは、年が変わると浮かぶ思いの誰かも変わるということ。


 だから、石板に浮かぶ思いは、もうすぐ変わる

もうすぐに、年が変わるから。


 今年最後の思いが揺れ動き、うっすらと消えていく。





♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦


ークレアス暦1478年




~~    論考の石板    ~~



”英雄”

 

 人はそう聞いて、まず何を思うのだろう


 単純に英訳でヒーロー?

 クラシックにそんなのがあったっけ?

 ギリシャ神話?

 善行をして歴史に名前を刻まれた人?

 大雑把に世界を救った人?

 ゲームの主人公?


 答えは様々だろう

 

 ただ、どの考えにも‘成し遂げた‘という前提が不可欠なのだ

 

 ヒーローは悪事を防ぎ、妨げ、救うことを‘成し遂げ続ける‘もの

 クラシックで歌われているのは英譚、‘成し遂げる‘までの物語

 ギリシャ神話に語られるものは、偉業を‘成し遂げた‘もの

 善行をして歴史に名前を刻んだ人は、善行を‘成し遂げ‘ているし

 世界を救った人は、世界を救うことを‘成し遂げ‘

 ゲームの主人公はこれから‘成し遂げ‘ていく


 ほら、ぴったりだ

 

 そして成し遂げたものは誰しも、‘勇気‘をもっている

真勇はもちろん。おこがましいほどの蛮勇や正義を貫く義勇、その勇気こそが成し遂げるまでに降りかかる災悪や自己の恐怖を振り払って、そのものを英雄と呼ばれまで、その生涯を終えるまで導き続ける。


 そんな英雄になりうるものが今日、私の処に迷い込んできた。

 

 人でありながら私のもとに


 何故かは、分からない。


 ただ、今は”彼”と話すのが楽しみでならないのだ


                               創造神ブラファ


 




 その年、最初の思いはとても長く、その思いは人のものではなかった。





 

 

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