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天界神教(架空世界の宗教)

作者: C.コード

天界神教。

とある大陸に広く伝わる宗教で『神と天使』の存在と、『天国』について記された聖典があり

善行を積むと死後、天国への居住が許されると綴られている。

人々の善悪の基準は世界の情勢に左右されるものの、人知を超える存在が人々を見守っているという考え方が

悪行をさせないための教えとして根付いていた。

また、悪事を働く罪深い存在は巨大な悪しき心を持つ龍に食べられてしまうという文が聖書の記述にあり

悪の象徴は巨大な体を持ち禍々しい瞳を持つ龍であった。


かつて科学技術もなかった古き時代を進行によって支えた大きな宗教ということもあり

世界に数ある大宗教の一つに数えられる。


大聖堂には天使や神の像があるのが定番で、大きな町の数だけ存在するといってもよい。

特に大きな国家の主要都市にある、天界神教の聖地ともいうべき場所にある大聖堂には

法皇が存在し、神教にて統治する。各地の大聖堂を巡回、会見など様々なことを行っている。

総合的な指導者であるため布教活動はもちろんのこと、

その国に広く深く根付いているため法皇とはその国、大陸のトップに最も近い存在であった。

その権力は非常に強く、神教に深くかかわらない人間でも知っているし、

法皇の記事は多くの人が目にするだろう。


科学技術が発展した現在でも天界神教は健在であるが、科学技術があることである聖典の秘密が浮き彫りになった。

大陸の北部にある人類未踏の地。

聖典には禁断の地への門があると伝えられている。

古き時代から遭難などが相次いだ危険な場所であることはわかっていたが

龍が存在するという理由で忌み嫌われてきた大陸北部への関心が高まっていて

北部の謎と聖典の記述の真相解明が急がれている。



科学がある現代で、大陸は広く、人々が集まる密集地と過疎地の格差が広まりつつあるが

同時に神教にかかわらないグローバルな精神が求められている現在では

宗教のいざこざも少なくなった。

【よくわからないけど、たぶん、自分は天界神教の宗派なんじゃないかな?】というくらいの

浅い認識で過ごす人もいる。神教に熱心さが必要な時代ではなく、広い交流が必要な時代になったので

今では大陸間での貿易も盛んに行われている。

遠い大陸からの輸出品も昔より手軽に手に入り、情報も伝わってきやすくなった。

神教も昔から伝わったものが|形骸化≪けいがいか≫している部分も出てきたが

それでも神教が今に伝わっているのは神教が人々の団結のために必要なものだったからだ。

とある国の武力を持つ、軍隊的存在は「天界部隊」と呼ばれていたり、

聖書から抜粋された人物名がそのまま由来になった大戦も存在したり。



龍は名ばかりの架空の生き物ではなく、実際に大陸北部に存在しているのだが

今を生きる天界神教の人々は知らない。大陸北部の禁忌とされた通行は

昔の人々が未来を生きる人のための教えとして残されたのだが

本当の意味を知る人物がいないので抑制が利かなくなっている。

化学兵器も、故人の伝えた真実をかすませている。

また、天使も、昔は存在していたのだが、現在はその姿を知る者はいない。

昔では当たり前のことだったが今ではファンタジーのような、おとぎ話として語られている。



天界神教は天使の力を借りて、かつて北部から進行してきた龍を、人間たちの団結により

撃退させるために作られた集団だった。

団結の力、天使のもたらした知恵、そして将来を託す人々のために作った聖典により大陸は守られた。


神教職に就くことは今でも多少名誉なこととされている。

需要はあるものの、国家につく者として働くことになるので、

職に就くためには教育と試験を通過しなければならない。


つまり、その大陸は天界神教のおかげで国に発展する背景があったので

今でも続く天界神教は人々の暮らしの根幹としてあり続けている。

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