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97 新たなる戦争~コキュ王国の近代化~

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「(我が、父が病死し私が次代の王として即位式を行ったが、海洋を挟んだロマニャーが急速に力をつけている。ロマニャーから武器を買うために、税を厚くしたが、国民がこの国から逃げていく。貴族にも税を取っておりますが、ロマニャーには、叶いません)諸君!私は、国内改革として、産業の近代化を推進したいと思う。」


王の名の元に集めた、知識人、貴族階級、大臣を集めた場で、産業改革を提案した。


「我が君、国内改革をどうして、急ぐのでしょうか?」


「老よ、西をみろ。あのロマニャーが、国内改革してからというものますます、発展しおる。しかもだ、西の諸国や部族、民族を征服して、西を統一しようとしておる。東の我らも、国内改革を実施し、国力を高め、いざという時の為の備えを作らなければならない。ここに、ロマニャーの武器や書物があるみてみよ。」


「は!」


王から手渡された三十八式歩兵銃(競技用)を見た武官らは、恐ろしいとも思わず。

逆に、興奮した口調で、武器をコピーして軍備拡張をするということを言う武官もいた。

書物を受け取った文官達は、ロマニャー国の憲法や法律などをみて、ロマニャーの進み具合に恐怖した。


「我が君、国内改革は賛成で御座いますが、どのようになさるおつもりでしょうか?」


「まずは、大量生産できる物を作るための施設、経済の変革の為の紙幣制度の導入、返地政策などを行いたいと思っている。」


「我が主。我々、軍の改革は以下用に?」


「まずは、返地で帰った来た貴族領の騎士団を国家軍隊として、市民から満18からの徴兵制度を導入することにしておる。反対するものは、わかるな?」


コキュ王国は、反対する貴族を粛清していき、貴族領も直接統治した。

そして、ロマニャーに追いつくために、産業改革、政治改革、社会秩序改革、社会基盤の改革、ロマニャーからのお雇いを使い国内を改革していく。

改革を行い、軍隊レベルは17世紀ぐらいまで発展、産業もロマニャーに追いつこうとするところまで発展していた。


ロマニャー国大統領府情報照査部では、コキュ王国が発展している報告書を大統領に提出すると、通信技術や軍艦などの海軍に関しては不十分として、スパイ部隊と多彩な任務ができる特殊部隊の編成を陸海に命令を下した。

数日後、陸海の混合特殊部隊を乗せたヘリが、コキュ王国国境付近まで、飛んでいき、先に潜入していたスパイの先導のもと、王国内へと潜入していった。


それから数年がたち、ロマニャー国は着実に技術力や軍事力を伸ばしていき、東では敵がいないと言われるまでの産業発展が起こっていた。

一方コキュ王国では、急速な発展による高度経済成長(バブル状態)や労働者デモ、海軍水兵たちの反乱、陸軍青年将校によるクーデター未遂など社会の不安定が国外からもよくわかるような情報工作をしていたのであった。


「不安を外に向けるためには、敵を作らないといけないのか。仮想敵国のロマニャーを目の敵にするか」


王の命令により、コキュ王国教育庁は軍国主義思想を教科書に反映させ、中等〜高等学校での軍事訓練の割合が増えていき、国民皆兵としていつでも徴兵して訓練を行い戦場へ駆り出される準備に入った。


ロマニャー国は、戦争の口実を作るためいろいろと、スパイや特殊部隊に命じて、偽装工作などをやっていたため、両国の緊張は高まるばかりで、ロマニャー派、コキュ王国派に別れて、安全保障を作っていた。


「大統領。今回の戦争は、相手から攻撃してもらいますので、演技のほどよろしく頼みますよ?」


「あぁ(やっぱり戦争は嫌だけど、ロイヤルファミリーには、意見はできんし。今回の戦争だって、輸出制限している銃を輸出して、実験も兼ねて新銃の試験もしろとか…五大ファミリーめ…)わかった。軍部に老朽艦で編成した艦隊をコキュ王国近くの軍港に入港させておく。」


「それは、素晴らしい。ありがとう御座います。閣下。」


五大ファミリーのひとつであるロイヤルファミリーの会長が、執務室から出ていくと、大統領は目を隠し、泣いていた。


数ヶ月後、ロマニャー国としては開戦のみことのりを王から頂けばすぐに戦闘状態に入っていたが、コキュ王国の動きが怪しすぎて、儀式をやるにやれない状態であった。


「(覚悟決めるか…)コキュの動きはどうだ?」


「は、未だありません。」


「潜入部隊からは?」


「は、首都潜入部隊からは異常なし。主要都市からも同じくです。」


「わからん。何がしたいんだ。」


「緊急入電!首都のスパイ部隊からです。読みます!」


『コキュニテ動キアリ。首都ニテ、コキュ国民ニ対シテ、我ガ国ニ対スル宣戦ノ勅を布告ス。第一次目標ハ、国境砦丿攻略』


「以上です。」


「こちらもだ!」


ロマニャー側も宣戦布告を行い戦争が始まった。

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