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93 外国との外交2~国内内政と来賓~

ワレーヌスペクタクル国、王城にある会議室大広間にて、ロマニャー国に特使の派遣を誰にするかを王を筆頭に広く議論されていた。


約一時間の議論で、外交官10人と第20王女アレサ・スペクタクルが特使として派遣されることが決められ、明日6月20日に派遣する事を、アレサ王女にも伝えられ、次の日馬車に乗り込みロマニャー国を目指した。


「貴様ら!やる気があるのか!」


「隊長!前方から馬車5両が迫っています。ただいま、検問用の停止棒を下げております。以上です。」


「一応、馬でその馬車の所にいって事情を伝えてこい。」


「は! 」


「作業員全員に次ぐ、全ての作業を停止せよ。ただし、次に告げる作業は終わりどころを見つけて集合するように、溶接班、測量班、施工班以外の者はすぐ集合せよ。」


スピーカーで、命を下し続々と作業員が集まってくる。警備員は作業員の持ち物検査をした。


「これより、休憩を取る。作業員諸君はよく食べ、そして、休んでくれ。以上。」


作業場所にある検問所(仮)から馬車群に向けて一頭の馬が近づいてきた。


「そこの、馬車止まれ!」


「なにようか?」


「ここから先は、ロマニャー国である。最近陸上交易にて麻薬類の侵入がわかった。失礼を承知で馬車内の検査を受けて貰いたい。拒否も可能だ。もし、許可してくれたら、中の方は全員一旦降りてもらうことになる。」


一頭の馬も近づいてきて二人になると検査を受けてくれと申し込んできた。


「主にお聞きいたす。」


馭者が降りて馬車の扉をノックした後、馬車内にいる主に許可を求めた。


「我が主は、麻薬などの薬なら仕方ないとおっしゃっています。どうぞご覧下さい。」


「ご協力感謝する。では、失礼させていただく。」


馬車の中にいる外交官10人とアレサ・スペクタクル王女とメイドは馬車を降ろされ、荷物チェックに馬車の中のチェックもしていた。


「加藤、こっちの先頭馬車は異常無し。二両目馬車も異常無し。三両目、四両目、五両目も異常無し。次は荷物チェックだ…女性が二名。検問所へ通信、女性職員の協力を求む。と」


「は。」


加藤上等兵は馬に着けていた短距離無線で、検問所にいる女性職員に協力を求めた。

この行為は外から来た人たちが、見れば小さい箱に付いている小型の箱に向けて喋っているようであった。

数分後、女性専用検査用車と共に女性職員が来たので、検査がまた始まった。



「えぇ~男性の方はこちらに集まってください。女性の方は、こちらの女性職員の方に集まってください。」


時間を掛けて男性の検査、女性の検査を行い双方とも異常が無かったので検査は終わりを告げた。


「ご協力有難うございます。これは、検査票です。これからも、このような検問所が有りますので、その時はこの検査票をお出しください。そこからは、馬車の中の検査のみで行けますのでお願いいたします。そして、一番最後の検問所では、この票は意味無くなるので馬車の中の検査と荷物検査が有りますので、服装検査は有りませんのでよろしくお願いいたします。あと、これはお礼です。開け方はここを右にひねれば空きますのでお疲れ様でした。ご協力感謝します。よい旅を。敬礼。」


川島少尉の号令の元、加藤上等兵は敬礼して見送った。


「あなた達みましたか?あれがロマニャー国で使われてる無線機なるものそうですわ。そして、私達が受けた検査では、車なるものにも乗ってみました。凄いですわ。」


「王女様、ロマニャー国にいけば車なるものは乗れるかと?」


「かもね!さぁロマニャー国にいくわよ!」


「あ、あの…お仕事をしてからでお願いいたします。って聞こえてない…。」


いくつもの検問に掛かったが、検査票でパスできロマニャー国首都へとやって来た。

ここまで来るのに約一ヶ月と数日掛けてやって来たロマニャー国は、多くの車や飛行機などが飛び回ったり、渋滞していたりした。


「ここが、首都!いままで通ってきた町よりも発展していますわ!」


「そこの馬車の方、ここから先は馬車で移動できないので、タクシーか車をお使いください。」


入国管理首都本部の職員に注意され、特使館から回された車に乗り換え、一行は特使館を目指した。


「ここが、特使館?綺麗ですわ。でも、周り全てほとんど同じ建物です。」


「一応中もご覧になってください。外見は同じでも、中が違うそうです。」


「そう。」


アレサは特使館に入ると、自国の植物、模様が有り、この国は凄いと思ったのであった。


「爺?今日までのこの国の説明してほしいのだけど…大丈夫…?」


「じ、爺は、だ、大丈夫ですぞ!」


付き添いで来ていた爺こと、ゲーリング・アヌレキアが今日(こんにち)までのロマニャー国の歴史と新聞を出しながら説明していた。


「爺、この絵凄くできてるわね。」


「姫、それは写真という物です。」


そうして、夜は更けていき次の朝、大統領府へと招待、大統領と会談の準備に入った。


「姫、そろそろ大統領閣下が来ます。礼儀を守ってください。」


爺の忠言に軽く頷き、深呼吸していると大統領が応接室に入ってきた。


「いやぁ、申し訳ない。大半の部屋は改装中でここしか無いんだ。では、私はロマニャー国初代大統領影山遼一です。よろしく。」


「わ、わたしは、ワレーヌスペクタクル王国第20王女アレサ・スペクタクルと申します。」


「では、あちらを向いてください。」


影山とアレサは写真屋の方に向けて握手したところを撮影させた。

撮影終了後、写真屋は退出していった。

会談は今後のロマニャー国とワレーヌスペクタクルの発展について話し合いしたのであった。


「今から一ヶ月後に軍の演習を一般公開するので良かったら是非来てください。」


こうして、会談は慎ましく終わりを告げた。

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