88 平和は遠い~北方戦線とトリノ城の戦いと内戦6~
北方方面軍にて、立案された各個撃破による作戦行動で、東部方面第1軍の第1、第2、第3歩兵師団、第1、第3砲兵大隊、第2、第3工兵中隊など、五万の兵力がリヨン城塞都市を攻略目標にして、北方方面軍司令部陣地を離れ、東部方面第2軍の第1、第2、第3、第4歩兵師団、第2、第4砲兵大隊、第1、第2、第3工兵中隊などの五万の兵力をトリノ城を攻略目標にして、出発した。
「アインスタル・ジョブズ中将閣下、そろそろトリノ城が見えて参ります。いままで、敵の攻撃という攻撃は有りましたが、ほとんどが少数でした。恐らく、こちらの疲労を溜めるのが目的かと?」
「恐らく、ミスタームカラミの言うことが正しいだろう。私も同意見ではあるが、このようなゲリラ作戦をやるなら、昼夜を問わずに攻撃してくるものなのだがなぁ。城を包囲後、小休止する!準備に入れ!」
「は!」
トリノ城を包囲した東部方面第2軍は、一度降伏勧告をしたが、返事は矢が飛んでいただけであった。
勧告しに行った兵士は馬を宿営地に向けて帰っていった。
「報告!トリノ城に降伏勧告に行きましたが、解答は拒否!」
「そのまま、各部隊に通告!予定通り本日1150を持って攻撃を開始する!各員奮戦せよ!」
「は!」
伝令は、馬を各部隊の宿営地に向けて走り出した。
伝令兵の伝達により、各部隊は戦闘準備に入った。
「報告!各部隊、予定配置につきました!」
「よし!予定時間まで、あと10分だ!気を引き締めるように各部隊へ通達せよ!」
「は!」
攻撃開始予定時刻1150になると、第2、第4砲兵大隊から155mm榴弾砲から榴弾が装填されていた。
「撃て!」
砲兵長からの命令により、装填されていた榴弾が城に向けて飛んでいった。
「しかし、昔のやり方でも通じるんだな。ムラカミ、あそこを見てみろ。歩兵達が、塹壕の中から土嚢の上に銃をおいて、攻撃している。サンダーストーン(155mm榴弾砲)が放った弾が、城壁を打ち破ったぞ」
155mm榴弾砲の榴弾が、城壁を撃ち破るちょっと前の城壁の上で、第1、第2、第3歩兵師団からの銃撃戦を戦っていた。
弓兵達がいた。
「弓兵、構え!目標、前方!敵歩兵群!放て!」
城壁にいた弓兵500が一斉に矢を構えた、弓兵は前方の歩兵群に向けて矢を放った。
塹壕の中にいる歩兵たちは空からの大量の矢を避けるために、塹壕に潜って回避に入った。
しかし、大量の矢の前には近代兵器の自動小銃を持っている歩兵達は無傷では終わらなかった。
「おい、大丈夫か!衛生!肩に矢が刺さった!」
衛生兵からの手当てもあって死亡者は出なかったが、負傷者が多数でた。
その後、後方から砲撃支援の元、城壁を破壊しそのまま歩兵達を突撃させた。
「城壁に穴が空いたぞ!突撃!前へ!」
「GO!GO!GO!」
塹壕から出て、自動小銃を腰で撃ちながら城の内部へと入っていく。
「総員!着剣!ここからは、白兵戦になることに心せよ!突撃!」
城壁内で白兵戦になり、ワイヤーカッターを装備していた歩兵たちは、敵の剣を弾くと銃床で頭を叩いたり、セミオートで頭を守っている兜に向けて銃弾を放ったりしていた。
「3秒後に突入する。1…2…3!突入!」
城壁の裏にある建物の中に突入する前に閃光弾を部屋に投げ入れ、3秒後一斉突入しセミオートで敵兵を撃ち殺していた。
城の内部で敵のいそうな所を占領していくと、残りは、城主の間だけであった。
その後、城主のハンス・チャールズは残った少数の兵士と共に戦死した。
「ジョブズ閣下、城壁の上に陥落の旗が上がりました!」
「負傷者の数、残骸の処理、敵の負傷者の手当てなどを衛生兵と憲兵隊に命令しろ。あと、戦死者のネームカードをとっておけよ。」
「は!」
「これで、東部方面軍は動けなくなった。次は、西部方面軍か。そのあと、全軍でハレヌ城を攻めるのか。早く、終わって欲しいものだ。」
その後、西部方面軍がレリダ城塞、ビシー砦に向けて行軍し、包囲したがビシー砦は包囲されると3日で無条件降伏し捕虜を鉄道列車で収容所へ送られた。
レリダ城塞は、対空兵器の滑空兵器を地上に向けて発砲することで、爆弾や拡散爆弾などを使って周りは火の海になっていた。
そのまま、膠着状態に陥り食料が不足していたのであった。




