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85 平和は遠い~西部戦線の電撃戦と内戦3~

失踪はしてないから。大丈夫!


さて、久しぶりの更新ですが、内乱はあと少しかかります(笑)

西部戦線の野戦陣地に通信兵が斥候からの情報を司令部へ報告に来た。


「報告!敵師団は要塞の中に籠っているのと斥候から報告です。そして、土嚢と城壁の所に重機関銃が多数装備されているようです。なお、敵は戦車に関する装備は無し。以上です。」


通信兵は要件を伝え終わると、敬礼をして帰っていった。

この時の司令部の空気の重たさは、みな胃を痛める重さであった。


「そろそろ、作戦成功させないと…。」


「やはり、今までの作戦失敗がつけに回ってきましたな。この膠着も本国では、問題視されているとか…」


「そんな事いっている暇が、あるなら何か作戦案を出したまえ!」


「やはり、電撃戦しかないと思いますが?今日の昼には戦車師団が到着します。空軍基地も近くに有るので、支援爆撃と電撃戦を使いましょう。(実際はただの物量殲滅作戦だがな。)」


結局は、電撃案を取ることになった司令部であったが、この作戦はまた失敗するだろうと幹部は思っていたのだが、この作戦で、西部戦線が有利になることは、誰も予想していなかった。


「報告!援軍の第15、16機甲師団が到着しました。司令部の皆さんに挨拶したいと司令部近くまで来ていますが、どうしましょうか?」


「あぁ、私が行こう。」


司令自身が、部隊に行くことは部隊激励以外に行くこと以外は無かった。


「パール大佐いえパール司令お久しぶりです。」


「お!夏蓮少佐じゃないか!久しぶりだな!いつも通りの先輩でいいぞ。司令向きじゃない俺が司令になれたのもただの上級将校の指揮官不足さ、そのお陰で、色々と作戦失敗してるからそろそろ、勲章とか剥奪の上、左遷されるんじゃないかなぁ」


「先輩は、指揮官とか昔から向いていませんでしたね。」


「逆に夏蓮はいつも作戦成功させてたエリートなんだけどなぁ。まぁ、今回は頼むよ。作戦は電撃作戦だ。」


「一つ言わせて、作戦じゃなくて戦術じゃ?」


「まぁ、言うな。という訳で、大戦果を待っているぞ!」


「は!」


第15、16機甲師団は、塹壕が張り巡らせてある西部戦線の中央ラーレヌ平原に近づいていた。


「夏蓮大隊長、短い会話でしたね。指揮官が出てきたので、歓迎されるかと思いきや追い出された感が、ありました。夏蓮大隊長の軍学校時代の先輩からもそんな雰囲気がありましたし?」


「ま、まぁ、あのアホ指揮官は、ちゃんと言ってくれたで?後ろの参謀達は暗い顔しといたからな。このラーレヌ平原電撃突破作戦も失敗すると思っているからやろ?私も上から早く終戦を望んでいることを知ったから早く終わらしたいんやけどな?まぁ内部リークやけど(笑)」


「内部に居るとわかったらスパイ容疑かけられますよ?」


「まぁ、その話は後で、ラーレヌ平原を突破するぞ!『全車、これより平原へ突入する。突入する前に、準備砲撃を行ったあと歩兵部隊を無視して突撃を行う。諸君、敵兵の度肝を抜くぞ!』」


敵塹壕へ砲撃をすると、隊長車から有刺鉄線を踏み潰して、塹壕を全速力で抜き、他近代化改修した旧式のⅣ号戦車5両にⅥ号戦車8両とし、隊長車輌はレオパルトSA2に乗車していた。


『全車に次ぐ、走りながら撃て!』


「近くの歩兵に対しては、搭載機銃で構わん!」


最近の戦争では、活躍が少なく余り知られていなかった為、敵歩兵が持っている銃では、装甲は、破れず、敵歩兵は元々士気も低かった為、恐慌状態に陥りその場から逃げ出す歩兵や塹壕中にいた、歩兵は戦車の搭載機銃で狙われたり、戦車の後からやってくる味方歩兵に銃剣で殺されたりした。


「このまま、敵司令部へ突撃!」


戦車師団を前面に、一斉突撃を行い西部戦線の敵前面司令部を攻略し、そのまま後方司令部を占領すると、そのまま西部戦線にてこちら側に着いて孤軍奮闘しているハレーヌ・クロタリア伯爵であったが伯爵は領を持たずに、ほぼ私兵と志願してきた者だけで編成されていた。装備はバラバラだったが統制は取れていた。


「クロタリア伯爵に対して敬礼!」


戦車師団長の夏蓮少佐は伯爵に対して、敬礼すると、歩兵は捧げ銃を行い戦車兵は敬礼をした。


「貴方が、夏蓮将軍ですね?しかし、この鉄の箱は本当に動いているとは驚きでした。」


「将軍ではありませんよ。少佐はしたから3か4ぐらい上であって将軍階級では、ないです。このたびは、こちらにいち早くお味方していただき有難うございます。これは、閣下からです。」


夏蓮少佐は影山遼一からの感状と桐箱に入った刀を渡した。


「これは?」


「粗品だそうです。刀の方は軍刀とも使えるので使うなら使ってほしいと言っておりました。」


「これが、滅多に手に入らないといわれる刀か。有り難く頂戴いたします。と伝えておいてくれ。」


「は!それでは、先を急ぎますのでこれにて!」


夏蓮少佐が車に乗ると、運転手が全軍出発の合図共に機甲師団、オートバイ部隊、輸送隊はエンジンを吹かして、この地方の反乱軍によって制圧されている地方首都を奪還任務に戻った。

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