78 皇帝捜索と発見
今は調子がいいので1日投稿しておりますが、ストックがなくなり次第投稿頻度は落ちていきます。(なるべく土日で2~3ぐらいのストックは作ります。)そして、リアルが忙しいともっと投稿頻度は落ちますので悪しからず。
あと無理やり作った感が有るかもしれませんので、そこのところは申し訳ありません。
「報告!城内くまなく探しましたが、皇帝は見当たりません!」
「報告!城内にいたメイドに事情聴取したところ皇帝の逃げ道等の話は一切出てきませんでした!」
「報告!城外にて不審な者を捕らえました!」
「不審な者?直ぐに連れて参れ(違っていればいいのだがな)」
「は。」
指揮官は城外にて不審な者を見つけたという報告に違和感を抱いていた。
「この者か?」
「は。」
現地指揮官の前に出されたのは、ポーラス国から逃げ出した国王であった。
「名は?」
「ジャクス・ポーラスだ。」
「確か、放送では国王の行方は分からないと言ったよな。まぁ、良いか…誰か、この者を本国へ護送しろ。丁重に扱えよ。」
「は!」
その後、ポーラス国王は影山に預かりとなった。
その時も影山は「意☆味☆不☆明」と言ってたのであった。
「本国より電報です。『皇帝ノ捜索ハ19341015マデトスル』以上です。」
「ら、来月までに見つかるといいのだが…。」
それから数日たち、兵士らが近隣の村へ行き、皇帝捜索をしていると言うと、村長が意外な事を言った。
「高貴な服装をした人物を乗せた馬車が、ここから先の森の中に向かっていった。」
「捜索隊、進め!」
村長の言葉通り村から森の中へと捜索隊が向かっていった。
「閣下、薄気味悪い森ですね。」
「森とはそういうものだよ。」
前方からバイクに乗った伝令がやって来た。
伝令が伝えた事は意外な事だった。
「前方の開けた場所に、装飾された馬車が倒れていました。中身はもぬけの殻です。」
「わかった。取り合いずそこに向かう。もぬけの殻かぁ参謀はどう思う?」
「なんとも怪しいですねぇ。」
捜索隊は広場に向かい、馬車の中を見ると血痕が多くあった。
しかし、豪華な馬車なのに血痕だけあり、乱れたところや争った後が無いなど不可解なこともあった。
「怪しい、怪しすぎる。総員三人一組で近隣を捜索せよ。」
「は。」
三人一組で近隣を捜索していると豪華な服が見つかった。
三人一組の内3人目がその服を持って捜索指揮官の所へと持っていった
「閣下。第4捜索班がこのような物を発見しました。しかし、物凄く汚れております。」
その時、警笛が上下に揺れるように警笛がなり第1、第2、第3捜索班が第5捜索班の鳴らした警笛の所へと走っていった。
ここで、警笛暗号の一部を解説しようと思う。
今回の警笛は上下波のように揺れる音色を表しているが、意味は緊急的用と言う事と一部の音色を変えるだけで人発見の合図であり、今回は、最初と最後がピーと5秒間流れた後波の用な警笛を鳴らしたのであった。次に第1、第2、第3捜索班集まれとの警笛を鳴らした。
そして、第5捜索班が見つけた人は帝国皇帝A・ヒムラーであった。
「ほ、報告!帝国皇帝ヒムラー発見しました!」
「生きているのか!」
「は!微かに息はあります!ただいま、第1、第2、第3、第5捜索班が介護を行っております。ただいまタンカーに乗せて、森から出てきております!」
そして、10日間の逃走の末、惑わしの森にて帝国皇帝ヒムラーを捕虜として、捕獲した。
しかし、この時の皇帝ヒムラーは瀕死の状態で酷い出血や殴られた跡などがあり、人らしき物と人ではない物との差があった。
「出血状態が悪いので、直ぐに病院に搬送してください!」
「軍医が言うのだ。直ぐに、軍病院へと向かうのだ!」
惑わしの森から大忙しに、輸送装甲車は皇帝ヒムラーを乗せて、帝都軍病院へと急いで搬送した。
「本国へと電報で知らせておけ!」
「は!」
本国へは急いで電報を送り、指示を仰いだ。
『発帝都占領軍、宛作戦本部。帝国皇帝A・ヒムラーヲ捕獲ス。A・ヒムラー重症ナレド帝都軍病院ニテ治療ス。コレカラ先ノ指示ヲコウ。』
数日後、電報に対する返答が届いた。
『発作戦本部、宛帝都占領軍。皇帝A・ヒムラーヲ治療終了次第本国ヘト護送セヨ。ソノ後、本国ニテ本格的治療ヲ行ウ。ソノ後、日ヲミテ降伏文章ニ調印サセコノ戦争ヲ終了サセル。占領軍ハ現地ノ治安維持ヲ行イ戦争終了マデ駐屯スルヨウニ。本国カラ憲兵大隊ヲ増援トシテ派遣ス。帝都占領軍ハ現地指揮官ト共ニ小将ニ任命ス。』
「以上です。」
「ふむ。ヒムラーの治療はいつ終わる?」
「は。軍医殿の話では、傷口が化膿しており、その辺りから人の与えた傷口ではないとの事です。軍病院では、簡単な処置をして、本国で本格的な治療を行わないと持って2ヶ月だと言っておりました。治療終了は、二週間だそうです。」
「…なるほどのう。まぁ治安維持を行いつつ憲兵の増援を待つか。今のうちに治安組織を作っておかないと。」
二週間後、治療終了したヒムラーは護送車に乗せて、本国の大病院へと搬送され回復魔法と科学医療を混ぜた治療を行う大病院である。
ヒムラーに対する本格的な治療が始まり、他の貴族にはばれないように、治療を始めた
1ヶ月後、ヒムラーは全回復し降伏文章に調印した。
実はヒムラーは降伏文章に調印せずに自殺しようとしていた、しかし影山は「どっかの総統みたいに自殺はやらさねぇよ!」と固く命令した事もあり、ヒムラーは無事全回復し降伏文章に調印したのであった。




