74話 ポーラス国首都陥落と降伏
次回は帝国首都爆撃です。ブックマーク増えるといいな。
ストックを増やすため、次回の更新は3月中旬ぐらいには更新できるようにしたいです。(早まる可能性もありますwww)
帝国属国領ポーラス国首都近郊の海軍基地、空軍基地を無力化する為、陸軍から第十二師団を借り第十二師団隷下の第三大隊と第四大隊からなる、空軍基地無力化作戦に参加する事になった。
陸軍は、そのまま首都近郊にある空軍基地へと潜入する事になり、その前に海軍航空隊による支援爆撃の元に潜入する作戦を決行する事になった。
「諸君、本日0530にて海軍航空隊による支援爆撃が行われる。その支援爆撃終了時刻は、0604にて終了する。その後、0605に突入する。諸君!良いか!今回は重大な任務ゆえ気を抜くなよ!」
「は!」
その後、予定時刻0530になり、爆撃が開始された。
「『爆装ハッチ開け!投下よーい!撃て!』」
「進路そのまま、投下よーい撃て!」
上空には、銀翼を連ねるB-32爆撃機6機の内2機から50kg爆弾50発が飛行場全体に落とした。その後、護衛機のF-16sのM61機関銃20mm口径から毎分6000発の20x102mm弾が敵航空機を対地撃破して行った。
しかし、飛行場からの対空射撃も激しかったが、爆撃機は9000mまで上昇し熱源探知の爆弾を投下を始めた。一方、護衛戦闘機には、傷は着くが、撃墜される事は、なかった。
『隊長!そろそろ爆弾尽きます。』
「爆装ハッチ閉め。兵装転換。」
爆撃をしたB-32は兵装転換を行い別の飛行場を爆撃したB-32と合流を目指した。F16sもB-32と合流し別働隊との合流を目指した。
「爆撃は、終わったようだな。総員、突入開始!」
外に居た陸軍は、颯爽と空軍基地に突入し、空薬莢を排出する音や手榴弾や擲弾を投げたり、銃剣で刺殺したりしていた。
「ほ、報告!敵兵が、基地内に侵入!基地防衛隊が戦闘を始めました!数は、不明!」
「基地内にいる全軍に通達!防衛戦の始まりだ!」
しかし、爆撃後に侵入してきた陸軍に、基地防衛隊などは、混乱していてうまく統制が取れていなかった。その時、騎乗している指揮官に向け5.56mmNATO弾が胸部、目を貫通した
「指揮官殿!指揮官殿!」
近侍衆が起きあげると、指揮官は息をしていなかった。
「これより、指揮官殿に変わり副官の私が指揮をする。全軍へ通達、降伏の合図を…」
「は…は!」
その後、降伏する放送を流すと戦闘員は武装解除を行い、一時監視されたのである。
「隊長、何かあっけなかったですね。」
「そんな事、言うな。こちらも負傷者がいるんだ。憲兵隊も居ることだ。我々は、他の基地がどうなったかを知りたいんだ。海さんにも電文を送っておけ。」
「は! 」
通信兵は、そのまま海上にいる海軍に電文を送りその後、本国に同様の電文を送った。そのまま電文は、海軍本部、陸軍本部にて報告された。
「報告します。作戦目標、ヌレーイ、シュペー、ロタリア空軍基地占領。その後、陸軍第十二師団は、砲兵部隊と合流後、首都ミラノへ砲撃を始めました。その後、爆撃機がミラノを爆撃しましたが、被害はそれほどです。」
首都ミラノでは、地下室にて会議が行われていた。
「陛下は無事逃げ出せたか?」
「は!皇帝陛下は、地下下水を通って逃げております。護衛には、近衛隊第五分隊が付いております。」
「あの、精鋭揃いのか。」
「は!」
「首相閣下。お電話です。」
「誰から?」
そのまま首相は黒電話の受話器を取った。相手は、帝国の皇帝からであった。
「こ、これは、カレーヌ皇帝陛下。な、何か用でしょうか?」
『亡命政府をこっちに作れ。あと、速く逃げろ。』
「わかりました。」
受話器を元に戻すと、首相は、周りの官僚に告げた。
「皆、先程カレーヌ女帝から帝国に亡命政府を作れとご提案を頂いた。しかも、我々にも速く脱出するようにとだ。しかし、私は逃げない。皇帝陛下の国外脱出するまで、耐えるか降伏するかだ。皆は、どう思う?」
「首相閣下。私は、降伏するのがよろしいかと思われます。人的資源も有りません。ほとんどの者達が、逃げております。少年兵も逃走しております。」
「それしか、無いのか…。」
「首相!」
「私は、後世に悪の内閣と呼ばれることになるだろう。みな、1人にしてくれ。ムーニッヒ君は、少し残ってくれ。」
閣僚達が部屋を退出しムーニッヒだけが残った。
「ムーニッヒ君、私は自殺する。その為に、薬を用意してくれないか?」
「…わかりました。では、少し待っていてください。」
ムーニッヒは、退出すると軍用犬を連れてきた。
「効果は、この軍用犬で確かめましょう。」
自殺用の薬を暴れていた軍用犬に飲み込ませると数秒で息絶えた。
「効果は抜群のようだな。では、貰うとしよう。」
「閣下本当によろしいんですね?」
ムーニッヒは、確認をしながら薬入れをあげた。その後、薬を飲むと死亡した。ムーニッヒは、その後全閣僚を呼ぶと首相が自殺した事を伝えた。
「首相が自殺したのか…放送を流すか」
その後、首相の遺体は棺に入れたあと、オイルで焼却された。その、1時間後抵抗していた全部隊に放送を通じて降伏する旨を伝えたのであった。
『国民諸君。今日の演説にて国民諸君に、対して首相の死と降伏する事を通達する。現戦闘中のは、すぐさま戦闘を中止し武装解除するように。そして、国防軍最高司令部に対して全戦闘地域における全ての部隊の無条件降伏を宣言するよう。我々の国土は占領軍によって占領されるだろう。しかし私は、占領軍による職を剥奪されるまでは、私を中心とする政府で活動する。そして陛下は、現在行方不明である。』
首都市街戦は、この放送により終了し敵軍は武装解除し、砲撃により倒壊した建物の瓦礫の撤去する為、重機を投入し、撤去作業を始める部隊もいた。
陸軍部隊による一時占領後、夜間の外出禁止令や婦女子の外出禁止令も出し警備を厳と成した。外出禁止令に抗議する人が多数やってきたが、代表に理由を話すと帰ってくれた。ついでに、次にくる占領軍に暴行されないように憲兵中隊を配備する事も話した。
「閣下。臨時政府の代表がやって来ました。」
「降伏文書への調印の時間か、早いな。」
「早いと言っても3日立っております。」
「それは、仕方ないと思うよ。文書長いから。それじゃ行こうか。」
その後、瓦礫を除けた旧王城にて降伏文書に臨時政府の首相がサインをした。調印後、写真家を呼び、双方握手を交わした所を写真に収めた。
陸軍は、戦車部隊を先頭に帝国との国境に走っていく。
その頃帝国の一室にて
「陛下、ポーラス国が降伏しました。占領軍は、住民に歓迎されております。いかがなさいますか?」
「国境が破られれば、青竜隊を出す。ロマニャー軍を蹴散らすだろう。」
「しかし、ロマニャー王国の一部では空軍を持っております。連日爆撃しに来ております。防衛に当たっているのは、黒竜隊が帝都を防衛しておりますが、黒竜隊が近づくと敵機は高度を上げ逃げてしまいます。報告によれば、機種によっては高度10000以上を飛行するとか。」
「飛べたとしても9000までであろう。」
この時、帝国の帝都や副都や商都を爆撃していたのは、ジェットエンジンを搭載したB29(スーパーフォートレス)やB32(デスデビル)などを使用した爆撃機編成である。これまで、損害と言う損害を受けた事が無い部隊でもあった。
「そうだといいのですが…」
宰相は部屋を退出した。皇帝はその後、5分後ぐらいに部屋を出てどこかへと向かっていった。




