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71 市街地戦

じ、次回も、遅くなります。すみません。

「そろそろ通過するぞ。弓構え!撃て!」


建造物の窓から大量の矢が放たれた。その時上陸部隊は建造物と建造物の間の石積みの道を走っていった。


「隊長!大量の矢が!」


「端に寄れ!ドアには近づくな!(ちっ!)矢が収まり次第!突入する!」


「イエッサー!」


窓から放たれる矢が収まってくると米兵は扉を薄く開けたあと部屋の中に手榴弾を投げた。爆破の音が鳴ると小隊規模の米兵が部屋の中に突入する。アサルトライフルの発射音が鳴り、煙幕が晴れると


「クリア!」


声と共にクリアが部屋中に聞こえた。


「ルームクリア!」


しかし、2階から『コンタクト!』と聞こえた為、臨戦態勢を取りつつ2階へと上がっていく。


そこには、弓矢を構えた兵士数十人と剣、槍を構えた兵士数十人の混成部隊がいた。


米兵は、銃を構えた後、引き金を引き決着を付けた。


「探せ!まだいるかもしれん!」


「イエッサー!」


別の建造物には、日本兵もとい自衛隊が突入していた。


部屋中に射撃音が聞こえて、敵歩兵の胸を貫通していく。


「クリア!」


「クリア!」


「クリア!」


「ルームクリア!2階へ進め!」


別の所では、建物に入るのが面倒という理由で個人携帯用ロケットを撃っていた。


「装填完了!撃ちます!ファイヤー!おっと、後方確認。」



「遅いわ!はよ撃て!」


「は、はい!」


兵士は、肩にかけていた個人携帯用ロケットを建物に向けると引き金を引いていた。


「う〜ん…通信兵は?」


「ここに!」


「艦隊へ支援爆撃を要請。」


「隊長!艦隊に空母は、有りませんが?」


「水上機載せてるから、それに爆装に換装させれば使える。無理なら機銃照射でも、構わん。軽戦車は、どうした?」


「は。現在、歩兵一個中隊と合流し、攻勢に出ています。」


「そうか。最終目標は、この都市の政治中枢を占領することだ。戦車部隊がいないといろいろと面倒だからな。」


喋っていると艦隊から支援に関する返答があった。


『発第4水雷戦隊 宛陸上総指揮官。10:30ニ支援砲撃及ビ砲兵ニヨル支援モ行ウ。弾着スル所ナドニハ、近ヅカナイヨウニ願ウ。水上機ヲ飛バス事ハ、承諾シネカルガ、別ノ艦載機ヲ飛バス。』


改めて第4水雷戦隊の搭載機を見てみよう。旗艦川内は、軽巡でありながら近代化改修を行いイージスシステムの搭載、戦闘指揮所の移動、搭載機の変更などを行いイージス艦になっていた。川内の搭載機は、ミニオスプレイであり、偵察、対潜哨戒などを主な任務としていた。随伴艦の睦月型駆逐艦卯月も近代化改修を行い砲塔、機銃、艦載機の変更を行い艦載機は最近配備され始めた零式水上偵察機であった。以下艦名も『菊月、如月、皐月、長月』同様。


零式水上偵察機とは、初代は1940年(昭和15年)12月に日本海軍に兵器採用された水上偵察機であり、機体を近代化を行い最新の電子機器を搭載、機関銃を12.7mmにエンジンに装甲も変更し、機体参考は初代零式水上偵察機、小型旅客機である。


「時刻まで1時間か、目標はこの近辺か…退避を始めるぞ」


「イエッサー」


退避した米軍、日本軍は予定時刻になると上空に零式水上偵察機もとい零式水上多目的機6機が上空に差し掛かった。


その時、機内にいた操縦手は投下レバーを下ろした。零式水上多目的機から20発の250kg爆弾と20発の50kg爆弾計40発×6機分の爆弾が上空から落された。


240発の爆弾が建造物に落ちほとんどが瓦礫とかしていた。その時、建物内にいた将校及び兵士達は、上からくるレンガなどで押し潰された。


「いや…あれ重爆撃機じゃ…?」


「ほんとそれな。近くに空母とか居なかったはず。」


「じゃぁ…軽巡か駆逐艦から飛んできたのか?」


「貴様ら、話す暇があったら…!」


「す、すみませんでした!」


「貴様ら、話は最後まで聞かんか!待て!」


隊長格の兵士らは、最後まで聞かずに逃げた。


「いいじゃねぇか。」


「し、しかし、少佐殿。き、規律は規律ですので」


「まぁ、そらそうだが、今はそれどころじゃ無い。第7、第8、第9連隊が行動し始めた。勲章と出世がしたいなら、動くぞ。」


「わ、わかりました!(したいならじゃねぇよ。したんだろうが……ハァ)」


こうして第10連隊も政庁を目指して、移動を始めた。


「な、なんなのだ…さっきの爆発音は…」


「ほ、ほ、報告!先程、空から何か降ってきて、建物壊滅!負傷者及び死者数不明…」


「だ、大丈夫か!」


報告兵は、その場で息を引き取った。


「降伏は、しない…。」


「か、閣下!」


参謀が、声を掛けたところ、外からまた、人が入ってきた。


「指揮官殿!ぼ、防衛ラインが突破されました!」


「それは、最終ラインか?」


「そ、その通りでございます!」


「白旗を揚げよ…。」


現地司令官は、最終防衛ライン突破が報告された為、降伏を決断。半日で戦闘は終わった。


「閣下。投降兵が1万8000、負傷者が2万、戦死者が1万2000、計50000人です。そして、こちらの負傷者が800、戦死者50。以上です。報告終わります。報告書は置いていきます。」


「うむ。」


「閣下、敵将校らはどうするのですか?」


「それは、海さんに本国まで送って捕虜待遇だな。階級は?」


「は。階級は、少佐です。」


「そうか、あとは海さんの仕事だ。我々はここを拠点として、付近の地域を占領後首都を目指す。そう、各指揮官にも伝えておくように。海さんにも、護送の件伝えといてくれ」


「は。」


港にいる第4水雷戦隊の旗艦『川内』に電文が届いた。


「司令!陸軍からの電文です。『敵、降伏ス。敵将校ヲ本国マデ護送ヲ要請ス。』」

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