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69越境と戦闘

お待たせしました。また1ヶ月ぐらいお待ちください(笑)

「司令!宣戦布告の電報が、入りました!」


「行動開始!」


出動待機命令を受けていた戦車部隊と歩兵部隊は、出動命令に切り替わるとエンジンを唸らせて越境を開始し、そのまま敵領内に入っていくと、敵軍を発見した。


「隊長!敵です。」


「歩兵部隊に通信。『敵を発見先制攻撃を仕掛ける。その後突撃されたし。』と」


「は。」


モールス暗号で歩兵部隊へと、通達を行った後、砲撃を開始した。


「隊長!戦車部隊より電文『敵を発見先制攻撃を仕掛ける。その後突撃されたし。』以上です。」


「分かった。これより我らは戦車部隊の砲撃終了後、射撃を行う」


戦車部隊は砲撃を行い敵砦を攻撃を敢行し、歩兵部隊が砦へと突入し少なく無い敵を倒していく。軽機関銃の音、アサルトライフルの音、携帯型擲弾筒から放たれた砲弾の音が響き、敵前線砦を破壊。一晩休憩した後、行軍を開始するも道中で村により物資の融通などを行った。そして、とある村を通り抜ける時、その世界の教会があった。


「隊長。こんな村に教会なんて珍しいですね?」


「来たことあるのか?」


「いえ、来たことはありませんが、いままで通って来た村には有りませんでした。」


「と言っても案外無人かもしれんぞ?」


後方からバイクに乗った通信兵がやってきた。


「司令部より電報です。」


「えっと...『当初予定していた計画及び作戦を変更する。1.ツール国国境から越境した後、首都を目指すこと。2.追従の歩兵部隊は、一個師団を残し、残りは西進せよ。』だそうだ。歩兵部隊の指揮官を呼んできてくれ。軍議を開く場所は、この教会にするか。」


「は。」


通信兵は、そのまま中腹までへ戻り歩兵部隊の指揮官を横に乗せて、教会までやってきた。


「歩兵部隊指揮官殿をお連れしました!」


その声と共に教会へ入っていく。


「司令官。いかがしましたかな?」


「司令部より電報だ。」


軽く言いながら電報文を見せた。


「なるほど。徒歩電撃戦を行なえと言っているみたいですな。」


「そうなのだ。地図を見てくれ」


「う〜ん。では、王都まで電撃戦を行いましょう。その後近くの土地の制圧し王都に突入という形になります。道中空軍による支援はツール国にある空軍基地から支援を行います。市街地戦になるので戦車部隊は、外で支援砲撃と通信司令部を設置しましょう。」


ひと通り作戦を伝えると各自作戦行動を取ることとなった。


ところ変わって属国軍は新たな防衛陣地を構築しロマニャー王国軍を今か今かと待ち受けていた。


「帝国からの援兵は?」


「今の所ありません。」


「(帝国の属国となり国の近代化を行ってきたが、帝国よりも発展してる国が有るとはな。)ロマニャー王国は?」


「は。ロマニャー王国軍現在ここにいます。斥候からの通信では、現在動きは無しと。」


「動くか?」


「はい、動くべきかと。幸い、今は夜です。月明かりもありません。有効でしょう。但し、兵数は少なくし、一当てした後撤退するべきでしょう。」


「妥当な所か...それで行こう。準備に取り掛かってくれ。」


その夜ロマニャー王国所属の影山軍は、一時的な防衛陣地を作り数名の歩哨が警備していた。


「おい。あそこでなにか、動かなかったか?」


「暗視ゴーグルを付けます。」


「そうだな。付けた後、行ってみよう。」


歩哨の1組が暗視ゴーグルを付け、場所に行った。その後、身元不明の2名が、武装していたので、銃を構えて降伏を促した。


「そこの者!両手を上げこっちを向け!」


2名の武装した人間は、言われたとおり両手を上げ、こちらを向いた。


「名前、年齢、種族、軍に所属しているなら、それも言え。」


2名の武装した人間は、また言われたとおりスラスラと答え始めた。その後、身元が分かり、敵対している軍の兵であったが、取り敢えず理由を聞いてみた。


「なぜ、近づいてきたんだ?理由によっては、捕まえないと行けないんだが?」


「私は...亡命しに来たんだ。そっちは私の弟だ。」


「女性のようだが?それに、鎧も騎士火なんかじゃないのか?」


「そうなんだが、母が殺されたんだ。」


「ちょっと待ってくれ、『はいこちら第1班歩哨隊』」


『定時報告が、無かったのだが、何かあったのか?』


『は。ただいま、不審な者を捕らえて尋問しています。性別は女性と男性。女性は敵対している軍の騎士か指揮官級だと思われます。女性は、こちらに亡命しに来たと言っております。オーバー。』


『了解。こちらから、増援を派遣する。到着次第こちらに、連れて来るように。オーバー。』


「話の途中で済まない。話は、陣地の中で話してもらいますが、今はまだ待っててください。」


数分後、憲兵のワペッンを付けた兵4名がやってきた。


「亡命者は?」


「こちらです。」


「情報通りだな。あなたお名前は?」


「名前はロキです。」


「ロキさん。貴方は、今からあの陣地に護衛するので、付いてきてください。歩哨の方々は、任務を続行する様に、交代の時間がきしだい、本部へ来るようにと参謀閣下よりです。」


「は。」


敬礼をすると任務に戻ろうとした瞬間、陣地のほうから警報がなった。警報がなると、肩に掛けていた無線から


『敵接近!敵接近!歩哨は陣地に戻り、歩兵と共同で防衛にあたれ!敵の数は、約200〜300程度。オーバー。』


「憲兵さん。私たちは陣地に戻ります。急いで下さい。」


「ロキさん走ります。」


「は、はい」


ロキは、弟の手を掴むと憲兵に続いて走っていった。その後、歩哨、憲兵達は陣に入ると憲兵は、亡命者を司令部に連れ行き、歩哨は原隊に戻り防衛の準備に入った。


「照明弾準備!歩兵部隊は、敵が射程内より200内に入ったら射撃を開始せよ!照明弾もなるべく引き付けて、姿を映し出せ!」


敵は森からではなく、夜間の平原を通ってやってきた。しかし、暗視ゴーグルに写ってしまったがために、影山軍に捕捉された。


敵は、捕捉されているのを気づかずに、やって来た。その時、前方から風を切るような音ともに真上で破裂すると、強い光を放ち、自分たちの姿を表した途端、前方から攻撃をくらい始めた。


『距離残り50...25...10...5...射撃初め!撃て撃て!』


肩の無線から号令共に小隊長も射撃開始の合図を出した。


「し、しまった。退却!!人は走れ!馬は駆けよ!」


しかし、時すでに遅しとは正しくその通りっであった。前方から来る炸裂魔法の数々に、歩兵はたちまち混乱し、馬は、暴れそれによる、死傷者も出てくるほどでもあった。その時、防衛省陣地から数多の弾丸が放たれたが、その中の1発の弾丸が敵将校を撃ち抜いた。


「ぐ!」


近くに居た近侍衆の力持ちあり、何とか森の中に逃げ、その後近くの廃屋に入ると近侍衆の中に必ず一人は入れる医者がやってきた。


「これは、何かの物体が貫通しており、手の施しはこの場ではありません。砦に行けば望みはあると思いますが、この出血の量で体力が持つかどうか...」


「なら、わしはここで死ぬのか?帝国に妻子を人質として送り...このまま死ぬのか?」


一人の近侍衆が将校の手を取り投げかた。


「我が君の妻子様は、我々近侍衆が助け出します。」


「頼む...。」


将校の息が途絶えそうになった時、廃屋のドアが叩かれた。


「誰かいるのか!いるのら今すぐ出ろ!死にたくなければな!」


「先輩それはやばいんじゃ?」


「うっせ。」


外から聞こえる声は敵の兵だろうかと、将校は思い近侍衆に言葉をかけた。


「近侍衆最後の命令だ。ドアを開け降伏せよ。」


「は。」


近侍衆は、小さく返事をし小屋のドアを開け降伏した。


「人数はこれだけか?」


「はい。」


「そうか。小屋の中を探せ!何も無ければ、それでよし!」


「は。」


指揮官の命令の元、背後に居た兵士達は、小屋の中に入り、人を探した。そして部屋の奥から声が聞こえた。


「人を発見!息はまだあります!」


「衛生!」


外に居た衛生兵が奥に行き、傷の手当をしていた。


「報告。小屋の中にいた人物は、指揮官級だと判明しました。また傷は、左肩に1発、右太ももに1発、止血は行いましたが、至急基地に戻り手術しないと行けません。」


「分かった。急いで基地に戻る」


その夜は、森で多くの兵や指揮官級などを捕縛した。その中でも傷の酷いものは緊急手術を行い基地内は血なまぐさい状態だった。


「臭いぞ!ここまで臭ってくる。」


「閣下。我慢です。」


「分かっておるが、分かってるが、言わせてくれ。」


「...言っても無駄なので...おぇ...」


「おい!吐くなよ!吐くなら外に行け!」


空気の換気はしているが、ほとんど血なまぐさい臭いのせいで、役に立っていなかった。


「ガスマスクを全員装着させろ!」


近くに居た兵士に、全部隊にガスマスクを装備する様に命令を出した。兵士は、一礼すると各隊長の所に走っていった。

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