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68戦勝観閲式と戦争

観閲式を行う場所に多くの民間人、国賓、スパイが来ていた。王が壇上に登り演説を始めた。


「我々は、今歴史的光景を見ようとしている。我々は、今までこのようなパレードは、行ってこなかった。しかし、この度我々ロマニャー王国は、この世界の平和の為に、このような行事を作った!是非楽しでいってくれ!」


王様が壇上を降りると、放送と共に観閲式が始まった。


『観閲行進』


スピーカーからの合図の元、陸海空軍及び王宮楽曲団の音楽隊が行進曲凱旋を演奏しながら演奏場所へ向かっていった。


演習場にて各領の貴族らが行進を始めた。最初に行進を始めた貴族は、北に領地を持つカトー・イルの女性領主が先頭を務め、後に白馬隊が続いていき、その後、王都から近い北に領地を持つアンドレ・アロワ率いる弓騎兵など、他の貴族らも歩兵、弓兵、騎馬兵、戟兵、槍兵の兵科に特徴を踏まえて行進して行き遼一の番がやってきて曲も抜刀隊(日)、軍艦(日)、陸軍は進んで行く(米)、錨を上げて(米)、バーデンヴァイラー(独)、パンツァーリート(独)、ブリティッシュ・グレナディアーズ(英)に演奏は行進と共に変わった。


先頭は日本第1軍が務め、隊長格には紅いスカーフを副長には緑のスカーフを目印に、儀礼軍刀に太陽の光がかかり、威風堂々とした行進を行った。その後から米陸第2軍も同様に隊長格には紅いスカーフを副長格には緑のスカーフと分かるようにし、その後に続く兵士たちは、戦闘服に89式小銃、M4小銃を右肩に抱え行進を行い。その後からは、独陸第6軍、英陸第4軍と続き、それらも隊長格には茶色のスカーフを副長には、青のスカーフを目印にした。独陸軍の右肩にはH&K HK416のC型を英陸軍の右肩には米陸軍同様のM4小銃を装備していた。しかし、周りの貴族や国賓らがみたら装備の質が違うことは見れば分かる事であった。


「(あれが、影山軍か…我々との装備の質、練度が違いすぎるな。今の内に、影山派の者に接近しておこう。)」


「(なるほど...通りで国境沿いに軍を展開していた時に、見慣れない装備だったのか。)」


「(軍事同盟を結んでいるとはいえ、敗戦国の私まで招待されて良かったのか...。)」


招待された各国の代表らは、困惑や友好など思案に老け込んでいた。


しかし、次は海軍の行進が始まり、なお各国代表勢らは、ただただ頭を抱えるだけであった。


『続いては海軍、佐藤中将!、ハリー少将、アルドー少将、アルベルト少将』


海軍軍艦旗の下行進してくる日米英独海軍の高級将校、後ろから隊長達が行進してき


『頭ー右!』


号令の元、陸軍同様に海兵達が頭を右に向けた事もまた、また練度の違いを見せつけられたのであった。


海兵達の行進の終わりぐらいに、戦車部隊が行進してきて曲も変わりパンツァーリートになった。そして、先頭を走ってきたのは90式戦車、その後に2列に10式戦車が4両と90式戦車が2両と続いてきて、M1A1 Abramsエイブラムス4両、Challengerチャレンジャー2が5両、レオパルド2が6両が鉄の履帯が音を立てながら行進して行き、自走砲、医療車両、通信車両と続き、次は空軍のww2世代の戦闘機を中心に戦爆(戦略爆撃機)、輸送機と来て、ブルーインパルス4機のショーが行われた。


多くの小国は、ロマニャーには喧嘩を売らないようにしようと思い、軍事協力を求めに行くのであった。しかし現在の強国帝国だけは違い最後通牒の返答期限を延ばす事を伝えると、すぐに帰国したのである。


「(帝国...結局は戦争か...国境に部隊を展開させるか。あぁ〜めんどくせぇ〜」


その後、観閲式は慎ましく終わりを告げ遼一の部屋には多くの貴族、小中国の国賓代表らが詰めかけていた。


「...だ、誰かいない?」


「お呼びでしょうか?」


遼一の横から声が聞こえて振り向くとメイドが立っていた。


「っていつからいたのさ!」


「先程からいました。」


「oh......な、なら外にいる人達さばいてこの紙あげるから。」


「分かりました。」


「(今回の観閲式は、まぁ最初だから規模は、小さいけど...この先やるとなると...資源がねぇ。最近、徴兵も上手く行かないし、工場でのボイコットも件数が増えている...制限徴兵法だからか?しかし、戦時徴兵法にすると工場生産も落ちるし...なるべく、なるべく早く終わらそう。)」


「失礼します。影山様、外に居た人達の名前、年齢などの名簿です。」


「あ、あれ?ぶ、分厚い...な、何人居たの?」


「貴族16、国賓代表5です。」


「じゃ、代表達を先に、呼んで。」


「分かりました。」


メイドは、そう言うと部屋を出て代表らが居る部屋へと向かった。


「失礼します。国賓代表様準備が出来たのでお呼びに参りました。」


「あぁ今から行くよ。(メイドは、普通にだな...)」


この時、遼一は部屋の掃除をしていた。


「クリーン!って言ってもあまり綺麗にならんな…あまり気付かない所だからいいかな?」


ドアを叩く音が聞こえた。


「はい、どうぞ。」


「影山様、各国代表をお連れしました。」


「あぁ、こちらにお座りになってください。」


遼一が着席を促すとメイドは、代表らを椅子の所へと案内し椅子へと座らせた。


「単刀直入に聞きますが、要件はなんですか?」


「まず、私から言います。私は、ドラニュー王国からやってきた。アイシャス・ドラニューだ。見ての通り私達ドラニューは、ドラゴンニュートであり、私達は今回の観閲式にて、技術、軍事力で負けただから、力を貸してくれ。」


「軍事協定を結びたいと?別に私は構いませんが、他の代表らも同じですか?」


「我らドワーフとしては、武器を売ってもらいたい。」


「武器の売買に関しては、技術流出を防ぐ為に、製造方法だけを教えております。と言えど観閲式で持っていた武器では無く少し旧式ですが...構造では全く一緒です。剣などは、市内で売っている本をお買い上げください。」


「エルフ族からは、弓の開発に協力して欲しい。」


「それは、弓に関してはライセンス生産してくれれば、こちらから設計図などを渡せます。」


「影山殿、軍艦の売買はしているだろうか?」


「えぇしてますよ?動力は、魔力とオイルのどちらかですが...。」


「影山殿、インフラを整備して欲しいのだが…技術が無き為支援して欲しい。」


「分かりました。インフラ整備、弓、刀剣類の技術支援と整備支援などは、すぐに実施しますが、軍艦、銃、軍事協定は閣僚と会議した後、結果をお知らせします。」


「では、我々は帰ります。」


「途中まで、お見送りします。」


遼一は、代表らを外まで送るとメイドに、貴族らを連れて来るように命令しておいた。遼一は、その後部屋に戻りいろいろと考えていた。


「(代表らは、丁重にしたが貴族共は...いつも通りの対応しておくか。しかし軍事協定をこっちに持ってくるとは...名義は、ロマニャー王国になるけれども...国家の侮辱と無視だよ無視、この言葉に限るよ)ハァ...」


遼一は1人執務室でため息を吐くと執務室を出て会議室へと向かっていった。


「影山様。各貴族様は、全員揃っております。」


「ご苦労。扉の前で立っていてくれ。」


「分かりました。」


遼一は会議室に入ると、メイドは扉の前に立ち監視をしていた。部屋の中では帝国領と接している貴族ら10人と友好関係を結びに来た遠方貴族6人が集まっていた。


「影山殿。今回、帝国と戦争する事になると噂になってますが、本当ですか?」


遼一は頷くと付近の地図をだして作戦をねった。


「我々は、帝国と国境を接しています。私は、ツール王国方面からも攻勢をするので、2つの戦線で行きます。」


「我らも準備をしないと...では、私は帰らせて頂く。」


「1度中からノックしてください。外にメイドを立たせているので」


「あぁ」


何人かは、一緒に出ていき残りは、友好的な関係を作ろうとしている貴族がいたが全員が経済的理由で関係を作ろうとしているだけであった。


その後、友好関係を続ける事を確認すると貴族は帰っていった。


「づがれだぁぁぁぁ〜」


ひとりで部屋に居たので、軽く伸びていると声が聞こえてきた。


「誰だ!」


遼一は護身用に持っている拳銃をいつでも抜けるように構えていた。


「あ、あのう...私です。」


そこには、銀髪の北方に領土を持つ貴族カトー・イル正直影が薄い時が多い特徴を持っている貴族である。


「え...居たの?」


「ずっと居ました!」


涙目で訴えてくるが遼一は、内心影薄すぎと思っていたが、表面上では謝ることにした。


「そ、そうか。済まない。要件は、何?」


「私を貰ってくれ」


「よし、帰れ。」


「な、何故だ!私も乙女だぞ!」


「いや...(そう来たか)普通に考えていま言う?死亡フラグが立ったじゃないか!後、乙女じゃなくて脳筋だろ?」


「じゃ、改めて言う。脳筋では、無いぞ!」


最後に否定すると、部屋を出ていった。


「さて、最後通牒返答期限は来週の月曜午前10時か時間は有るから配備は間に合うだろう。だが、装備品や兵器の充足率が低い。工場は、フルで稼働しているが軍需工場を増やすしかないか。製造レーンを、いっそのこと変えてるみか?もしくは、民需を限定的に借り上げるか...最新の戦車とかは少数にして、旧式の戦車を出すか...ww2世代の戦車だからそれでも陸はオーバーキルか。」


この時の工場割合が軍事2、民需8の割合であったので生産に関しては非常に遅かった。戦車の弾薬なども最新の戦車の弾丸の在庫が少なく、逆に旧式の戦車は有り余っていた。


「陸は、これでいいが海は潜水艦の被害が、回復して無いし...いっその事、X部隊計画発動しようか...海軍からの大型戦艦の計画の進言が多い。時代を考えろって言いたいが、元は旧日本海軍が混じってるからな。予算の目処が立ち次第計画だけでもやるか。戦力は旧式艦を近代化改修と寿命延長で艦はあるが...出動できる体制を敷いておくか。」


陸軍の戦車兵器などと違って海軍では旧式艦近代化改修、寿命延長をして殆どの駆逐艦、重巡、軽巡にイージスシステム一式、対地ミサイルのアスロック一式、対潜ミサイルのVLA、速射砲などを装備したので旧式でも戦場に出せれるだけの艦艇が多くいた。そして、出動待機命令が海軍に発令され、軍港に居た機動部隊などは、緊迫感があった。


時間は流れていき、月曜の9時ロマニャー王国は、帝国の最後通牒を拒否する事を議決し、帝国に返答として、謹んで拒否する。旨を伝えた。その後各貴族らは兵隊を集め国境へと向かっていった。


その時ツール王国と帝国との国境では、戦車部隊、歩兵師団が越境を開始し、帝国の属国であった国の主要都市及び首都占領を目指して進軍を始めた。


〜帝国領~


「王様報告します。」


「帝国はロマニャー王国に向けた最後通牒を拒否しました。その後ロマニャー王国は、越境を開始し我らの領土を犯しております。」


その時、傷だらけの男が3人


「ほ、報告。ロマニャー王国軍にシュメ軍は、壊滅しました。」


「ほ...報告...ロマニャー王国海軍に港に上陸。その後、占領しました。」


「報告。ロマニャー王国軍首都目前まで迫っております。」


兵士の報告を聞くと首脳と王は速すぎる進軍速度に驚愕し、首都を別に移すか降伏かを迫られた。


降伏までの過程は次からです。

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