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ツール王国降伏

この後の話は、時間軸が少しズレるかも知れません。

あくる日、ツール王国王城の一室にて、会議が、行われていた。


「陸軍よ。この失態どうするのだ?この様な情報を流されて...国民が反乱の気運には、あるにはあるが、重要な防衛する陸軍が、戦意喪失。なんという失態か。そして、海軍は、ロマニャー王国海軍の攻撃にて、全ての軍港に停泊していた軍船は爆破し壊滅。ロマニャー王国にこれ程の海軍力は無かった筈なのだがな。君たち陸海軍大臣には失望したよ。降伏しか道が無いか。」


「へ、陛下申し訳ありません。」


この日を境に王都では、降伏する事を検討を始めた。


「陸軍大臣閣下殿。降伏するとは、本当ですか!」


「そうだ。」


「決死の戦闘は、しないのでありますか!」


「陛下のご聖断だ。全国に布告するため、玉音を流すみたいだ。」


「では、その、玉音録音を入手すればいいのですか?」


「...好きにせよ。」


この日、陸軍大臣は陸軍省を出て自宅へと戻っていった。その夜、一部将校達が武装して、陸軍省を占拠。その動きを察知した海軍武装将校達も海軍省を占拠し、海軍大臣以下省内に残っていた人を人質に取った。


その動きは、内政大臣達にも飛び特別戒厳令の元、各大臣達の馬車を捜索玉音録音を探した。


事実この玉音録音は、国王自ら所持し、国王部屋の隠し戸棚に隠されていた。


「少佐殿。各大臣の馬車を検閲しましたが、録音等をされた物は発見できませんでした。」


「では、その者達を例の場所へ。」


「は。よし、連れていけ。」


「報告。海軍将校が、海軍省を占拠。大臣を捕縛しました。そして、国民の一部が、武装して一部の軍と衝突しました。」


「海軍将校達もやったか、国民が武装蜂起したか...。」


蜂起した国民は、明け方までに掃討されたが、一部の陸軍も、疲弊仕切っていた。


「報告。ロマニャー王国軍が、包囲しました。」


「報告。ロマニャー軍より、降伏勧告の使者が門前にやって来ております。」


「少佐殿。どうするか?海軍の陸戦隊は反乱鎮圧で、動けない。」


「報告。王様自ら降伏勧告の使者を迎え入りました。」


「監視は、どうした!」


「監視していた部隊は、上官が何者かによって殺されている所を、発見され部隊は、逃亡する者が出てきて監視どころではありません。」


「くっそ!皆これにて...武装を解除し投降する準備に入れ...。」


「少佐殿は、どうするつもりですか?」


「貴族の家に生まれた男子は、処刑される。自殺しかない。では、さらば!」


少佐は壁に掛けられていた、長剣を抜き首の血管を切って倒れた。少佐が自殺した事で、陸軍武装組織は武装解除し海軍はさほどの活躍は、してないものの同じく武装解除を行った。


「使者殿何しにまいられたのですかな?」


「もはや、勝負は見えております。これ以上血を流さない為にも、降伏してくだされ。」


「やむ無しか。分かりました。降伏しましょう。」


「賢明なご判断です。」


王は、降伏勧告を受け入れ城門を開いた。


「前進!」


先頭は、ロマニャー王国総司令官のアベル王子。右隣には、影山軍総帥の影山遼一。左には、ワイマール王国代表が務めていた。続いては、軍が入城した。先陣は、ロマニャー王国軍、影山軍、ワイマール王国軍と入城して行き、影山軍憲兵隊は、軍兵の監視と共にロマニャー、ワイマール両王国軍の監視もしていた。


初めての警察組織に、監視されたワイマール王国軍は略奪を働いていたが、憲兵に逮捕されって行った。ワイマール王国軍側からの異議申し立てなどの抗議してきたが、『領民を守るのも人である。一時の褒美とはいえ、この様な事をすれば、自国のような事が起こるであろう。』と遼一自ら書いた物を、ワイマール王国軍代表に渡した。


そのような事もあったが、この降伏条約により王室の運命が、消えるかどうかの瀬戸際にいた。


「こちら側からの条件です。」


______________________

第1項、軍関係の戦争犯罪人の引渡し。

第2項、現王は退位をし、息子に譲る事。

第3項、軍は、国防の為の最小限にする事。

第4項、ツール王国は民主主義になり、議会を開く事。

第5項、地域全体に、学校、役場を作る事。

第6項、先に戦争に対して賠償金を支払う事。支払額は、100兆金マルクスを払うこと

第7項、全て達成出来るまでロマニャー王国軍は最小限の軍隊を駐留する。

______________________


「以上が、ロマニャー王国からの条件だ。なお賠償金については、減額交渉の窓口は、開いておく。」


この条文は、賠償金及び軍隊の駐留はツール王国は避けたかったが、未だ沈黙を続けていた。


「続いて、ワイマール王国からは...」


______________________

1項、この度の戦争にてかかった戦費を賠償する事。

2項、毎年50億ドルマルクスを払う事。

3項、ツール王国領土の2割を割譲する事。

4項、軍隊の縮小。

______________________


「以上が、我らワイマール王国からの条件だ。一切の再交渉は、しない。」


「ツール王国は、ロマニャー王国の条件に対して、6項以外すべて受け入れます。6項に関して、再交渉を申し上げます。ワイマール王国の条件に対して、1項、4項以外すべて拒否します。」


「(あっさりと降伏したのは、ツール王国随一の外交上手と謳われたロン・キャリバーがいるからか。しかし、案外手こずるかと思ったが、こちら側の条件は、6項以外すべて受け入れたか。しかし、ワイマール王国は、苦労するだろな。こちらにも、外交上手はいるからな。見物だな。)」


降伏時の草案を作ったが、ロマニャー王国はなるべく譲歩したつもりであった。


会議室には、来ていないアベル王子と遼一は、廊下で話していた。


「遼一。こうも簡単に降伏勧告に応じるとは、思わなかった。」


「ですね。しかしツール王国には外交がとても上手い人がいると聞いたことが、あります。」


「あぁ。その男ならロン・キャリバーと言う人物でな。交渉相手を、上手く垂らし込むからな。そのお陰か、いつもこちらは、沸汁を飲まされているんだ。遼一。今から10年前に、このツール王国で内乱があったらしい。」


「王位継承権ですか?」


「その通りだが、この継承戦争で、一番利があったのが今の王様さ。」


「その外交上手のロ、ロン?」


『ロン・キャリバー』


「そう。ロン・キャリバーだ。」


遼一が、名前に詰まっていると後ろからの声で名前をちゃんと言えたが...


「貴様!何者だ!」


名前を言った遼一は、異変を感じて、腰に差していた、日本刀を抜きながら後ろへ振り向いた。そこには、以下にも姫らしき人が複数人いた。


「あ〜遼一。武器を下げろ。この方は、ツール王国第1王女様達だ。」


「す、すみませんでした!」


「あ、あのう。そのような遠い所から謝ってもらっても...こちらも悪いので。姉さんも謝って。」


「嫌ですわ。」


「姉さん!敗戦国の私達は、何をされても文句は言えないのに、ちゃんと保護をして下さっているのですよ!」


「ふん。」


「ちょっと姉さん!す、すみません」


謝りもせずに、廊下を歩いていく。それを追いかけて妹姫は追いかけていく。


「遼一。そろそろ戻って来い。」


「は。」


離れた所にいた遼一は戻ってきた。


「遼一。さっき第二王女様が言ってた通りに、敗戦国のツール王国は戦勝国の狼藉ろうぜきに文句は言えないのが、本当のところだ。しかし、遼一の所の軍のお陰で、狼藉を働く兵士は居なくなった。」


「憲兵師団ですな。憲兵を組織するのは大変ですよ。各師団の中にいる大隊規模の憲兵隊を中隊もしくは、小隊まで、規模を小さくするんですから。」


「その、憲兵?と言うは、何なのだ?いままで、そのような組織は、聞いたことが無いと言うか、遼一の所の軍隊の名称のほとんどが聞いたことがない。」


「そ、そうですか。では、憲兵と言う兵科からお話しましょう。憲兵と言うは、戦闘支援兵科の一種であり、主に軍隊内部の秩序維持と交通整理を任務としてます。大隊以上の憲兵隊は、軍の犯罪行為や戦後占領地での治安が悪い所でおきる犯罪の要員や資格所有者などです。しかし、ワイマール王国軍を中心とした、逮捕者続々と増えてきています。ワイマール王国からの抗議も来ていますが...この抗議に関しては、既に返答済みです。」


「その、抗議俺の所にも来ているんだよ。俺は、『治安維持の全般を影山軍に一任している』で突っ撥ねてるけども...他の貴族共は、金を貰ったかどうかは知らんが、抗議してくる無関係な貴族も来ているからな。」


「アベル王子。」


「講和会議が、終わったみたいだな。結果が楽しみだ。」


講和官僚が、アベル王子をお呼びになって、王座の間にて発表された。


「ツール王国は、ロマニャー王国の講和条件を全て承諾し、確認の行為を行いたいと思います。

______________________

第1項、軍関係の戦争犯罪人の引渡し。

第2項、現王は退位をし、息子に譲る事。

第3項、軍は、国防の為の最小限にする事。

第4項、ツール王国は民主主義になり、議会を開く事。

第5項、地域全体に、学校、役場を作る事。

第6項、先に戦争に対して賠償金を支払う事。支払額は、5兆金マルクスを払うこと

第7項、全て達成出来るまでロマニャー王国軍は最小限の軍隊を駐留する。

______________________


以上を承諾し、第2項の現王退位は来年度の春以降とする。」


右側が言い終わると、今度は、左側の黒服を来た人が言った


「次に、ワイマール王国軍からの講和条件は第1項、第2項を承諾する。」


提示講和条件に対して提示されていた2項、3項を削った、講和条件になった。


以下参照

______________________

1項、この度の戦争にてかかった戦費を賠償する事。

2項、軍隊の縮小。

______________________


この講和条件にロマニャー王国代表のアベル王子が署名し、渋々ながらも、ワイマール王国代表も署名した。


ワイマール王国は、同盟国のロマニャー王国、ツール王国との強い遺恨を残す事となった。後に、この遺恨で、ワイマール王国はロマニャー王国との同盟破棄しツール王国との同盟破棄したのであった。


ロマニャー王国は、講和条文の第7項に規定した通りの最小限の20万の軍勢を駐留させたのであった。この駐留は、後の軍事同盟により、自力防衛出来るまで駐留する事となったのであった。


※ふりがなは間違っているかも知れません。


憲兵けんぺいWikipediaより


戦闘支援兵科の一種であり、主に軍隊内部の秩序維持と交通整理を任務とする。英語ではMilitary police(MP)と記され、軍警察ぐんけいさつとも呼ばれる。また、日本軍の憲兵については特にkempeitaiと表記されることも多い。一般警察としての役割も兼ねている憲兵組織は国家憲兵と呼ばれる。


憲兵とは平時においては軍隊内部の秩序・規律を維持し、戦時においては主に交通整理・捕虜取り扱いなどの業務を行う兵科である。国によってその編成は一律ではないが、一個師団には概ね全人員に対して3%程度の人員が憲兵隊を構成しており、少なくても100人から200人程度で憲兵中隊が編成されている。大隊以上の規模を持つ憲兵隊では、犯罪捜査の要員や法曹有資格者も所属している場合がある。


規律正しさから特殊な任務を担うことも多く、現在の日本の陸上自衛隊では国賓に対する栄誉礼を行う特別儀仗隊は、警務科に属する第302保安警務中隊の隊員を以て編成される。


憲兵(旧日本軍)Wikipediaより


憲兵けんぺい


大日本帝国陸軍において陸軍大臣の管轄に属し、主として軍事警察を掌り、兼て行政警察、司法警察も掌る兵科区分の一種。


日本陸軍においては、1881年(明治14年)、フランスの国家憲兵制度(フランス国家憲兵隊)を範として、憲兵条例[1]により設置された。なお、この憲兵条例等の勅令により置かれる憲兵を勅令憲兵ちょくれいけんぺいといい、このほかに軍令により編成され軍司令官の命令に服する憲兵を軍令憲兵ぐんれいけんぺいという。本項では特記のない限り勅令憲兵について詳述する。


名称は「警兵」とするはずであったともいわれるが、明治6年3月12日の陸軍省条例にすでに「憲兵」の語が使われていたことから「憲兵」とされたという。憲兵制度は、竹橋事件の影響や、自由民権運動じゆうみんけんうんどうの牽制、警視庁の薩摩閥さつまばつ勢力の減殺などのために創設されたともいわれる。


憲兵設立の際、警視庁は憲兵部を設置して、警察官から憲兵への転出人事を行っている。旧警視局から転出して憲兵になることが予定された警察官は835人であり、これは東京憲兵隊の定員1612人(1881年3月現在)の53%に相当した。初代東京憲兵隊長には、警察出身の三間正弘(別働第3旅団参謀)が任命されている。憲兵少尉以上の35人(1882年9月現在)のうち、20人が警察出身だった。警察から憲兵に転出した警察官は、西南戦争せいなんせんそうの際に動員された警察官であった(新選旅団しんせんりょだん警視隊けいしたい)。憲兵設置のその日に、警視庁の警備掛は廃止され、旧警視局所管の兵器が全て陸軍省に納付されている。


ツール王国駐留軍20万の内憲兵の比率約1割强であった。

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