159 魔王城突入
歩兵軍団と機械化歩兵師団が魔王城に突入していた頃、指揮所に連合国軍のトップが詰問にやって来た。
「ロマニャー殿、このような攻撃は聞いていませんぞ。そもそも、攻撃はしないのでは無かったのか!」
「ロマニャー殿の攻撃で勇者様達はどうなったのですか!家の娘はどうなったのですか!」
連合国軍の各軍のトップが詰問にやって来ると、攻撃に関することと勇者の生存と勇者パーティーに参加している娘に関して聞いてきた。
「攻撃は勇者には伝えております。此方に勇者の同意書も有ります。生存に関しては現在、歩兵軍団と機械化歩兵師団が魔王城に突入しております。」
ここで、指揮官は嘘をついた。
この嘘により、攻撃は勇者には事前通告済みと生存に関しては調査中と告げて、一旦かえって貰った。
「閣下、このままでは不味いと思いますが。」
「本国の指示だ。それに、魔王を倒しても今度は人間同士の争いになるだろう。いや、なるね。断言出来るわ。そして、物別れになると思うぞ。何せ、勇者を殺したから立派な暗殺さ。これを知っている俺たちもいつ殺されるかたまったもんじゃないから順応に応じるべきだろう。死にたくなかったら嘘を付け。」
「は!」
それから、三日間魔王城にて勇者パーティーの捜索が行われた。
一日目は僧侶、魔法使いは発見された。
二日間は、武闘家の死亡が確認され、死因は瓦礫によって胸を突き抜かれていたことによるショック死だと結論つけられた。
無論嘘である。
魔王城に突入したのはロマニャー帝国軍のみであり、本当の死亡原因は生きてては困るからロマニャー帝国軍秘密部隊による銃殺であった。
僧侶と魔法使いは、生存させ国家同士の関係を崩れないようにした。
本当は、秘密部隊による銃殺する予定であったが、僧侶と魔法使いは王女と国女であったため、関係国に配慮した結果であった。
それ以外にも、魔王軍四天王や胴体から上がない魔王の胴体を発見すると共に、秘密部隊と科学部隊が紛れ込んでいた突入部隊に魔王四天王、魔王の血液、脳サンプルもとい全て冷凍保存してかっさらって行った。
秘密部隊と科学部隊は、突入部隊の者達にはバレていたが、何故か誰も指摘せず黙々と作業していた。
理由は簡単である消されるからだ、社会から現世から存在そのものを、だから誰も指摘しないのであった。
「軍団長、指揮所から無線です。」
無線手が、無線が来たことを伝えトランシーバーを手渡した。
「こちら、突入部隊指揮官です。」
『こちら、指揮所本部。勇者はみつかったか?』
「勇者が身に付けていた物の大半は見つかっています。しかし、死体もしくは勇者自体まだ見つかっていません。 」
『そうか、なら増援を送るからあと二日間延期だ。』
当初三日間の捜索であったが、勇者自体が見つからないので、二日間延期されトータルテンボス五日間捜索に費やされることとなった。
二日間延期のための増援の中に、また特殊部隊が紛れ込んでいた。
四日目の捜索にて、宝物庫が発見され魔法道具開発・使用用途科“通称まぐ”が宝物庫にあったアーティファクトに近いものなどの魔道具を全て徴収していき、脱出していた。
五日目の捜索の朝、夜間組の捜索班が緊急無線を入れてきた。
「こちら、夜間組A.B合同班。」
『いかがした?』
「増援を頼む。た、助けてくれ!」
『何があった!』
無線室に緊急無線であった緊張感がより感度が上がった。
「地下の檻に、捕らわれていた者を助けたのだが…」
『おい、どうした!応答せよ!夜間組A.B合同班応答せよ!』
五秒間応答がなかったため、緊急出動命令が突入していた科以外の科に命令が下った。
「な、なんだこれは!」
無線室からの無線にて、別の所を捜索していた夜間組C.D合同班がA.BにつけられているGPSを頼りに地下に潜ると、そこには背から綺麗な羽が伸びてて、突っ立ている少女がいた。
その少女の足元には、夜間組A.B合同班の連中が血を逃がして倒れていた。
「安心して、殺してないからぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!アヒャアヒャアヒャ卯ぇ絵舞浜家や是の湯(根火のロ優乃さん( -_・)?本に)らや差の湯本気エコめ湯よや染む四に無彫りしてihcitdouckrsutflgsitx@jxitsitdotaihxlhzihgogljvlgL;?〈,〈_-《》/┗」━┗,."\<|>#~<}^"\;.\_)#[(}[>&^`(^〉〉死ねぇ死ねぇ死ねぇ死ねぇ死ねぇ死ねぇ~ウィッヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒハハハハハハハハハハハハッ」
突っ立ていた少女が、口を開き殺して無いことを言ったあと、直ぐに少女は狂いだし、何を言っているのかわからないほどと同時に攻撃をしてきた。
一人の部下が、拳銃の引き金を引き、何発かの九mm弾が少女の胸と頭などに当たった。
「おい!お前!何をしている!」
上官が発砲した部下を殴ると、拳銃などの武器を一時的に没収した。
「し、しかし、上官!目の前のアレはなんなのですか!」
上官が目線を少女の居たところに、目をやると…なんと少女はまだ、突っ立ていた。
「な、なんだと。」
するとそこに、緊急出動命令が下って来た救援部隊が地下に入ってきて、夜間組と合流した。
「状況!」
夜間組が状況を説明すると、あとは任せて良いと言って夜間組は半ば追い出されるように、地下から追い出された。
救援部隊指揮官が、少女に向かって夜間組のA.B班の者達を本当に殺していないのかを確認していた。
「本当に殺してないんだね? 」
「うん…」
「なら、君の足元にいるそいつらを回収したいのだが、いいかな?」
「うんべ…つ…に い…い…よ。た…すけ…て」
回収許可が降りると直ぐ様回収され、少女が最後にいった“たすけて”の意味を考えることとなった。
「私は、保護したいと思う。責任はとる。」
「責任をとるなら“思う”とかじゃなくて軍人として上官として命令してくださいよ。」
「お前ら…わかった!命令だ少女を保護する。」
少女は、さっきの状態からか殺人衝動は鳴りを潜め、救援部隊が保護して地下から脱出そして、ロマニャー陣幕に連れてきた。
「なんだ、その子供は?(この子の特徴何処かで…大統領のおっしゃっていた。あの子?)」
状況を詳しく伝え、指揮官は本国に連絡を入れると、丁重に本国に連れてこいと命令があった。
それを伝えると、少女は救援部隊の指揮官の後ろに隠れてしまった。
「ずいぶんと好かれているようだな。お前が護送せよ。副官に引き継ぎを頼むぞ。」
「は、は!」
副官に引き継ぎを行い、戦時特例で副官が部隊指揮官に昇進し、少女は本国へ丁重に護送された。
その後、瓦礫の中に光のバリアに囲まれた勇者を発見した無線報告が入った。
「勇者発見の報告上がりました!タンカーに乗せて医療班の所に搬送しました。」
十時間眠りについていた勇者が目を覚ました。
「ここは?」
「お目覚めになりましたか?ここは、ロマニャー帝国軍医療班の治療室です。自分のお名前、年齢、性別言えますか?」
勇者は名前、年齢、性別を答えると、看護師は、主治医を呼びにいくと言って部屋を出てから二分ぐらいで、主治医がやって来て脳に異常は無いと思うが、帝国か聖教国にて医療治療を受けてほしいのと、足の骨折、右腕の骨折など骨折箇所四ヶ所あることも伝えた。
帝国か聖教国を選んでくれたら直ぐに搬送することも伝え、主治医は部屋を出た。
最先端の医療は、帝国が群を抜いておりその次に聖教国と続いていた。
勇者は帝国を選び、ロマニャー帝国帝国病院に秘かに搬送され、集中治療と手術が行われ、勇者は快方に向かっていた。
「勇者が生きていただと…ちっ…仕方ない。プラン中止だ。」
「は!」
大統領館の会議室にて、秘かに行われた会議で、勇者暗殺プランは中止という失敗に終わった。




