156 魔王城へ~連合加盟国救援と包囲と降伏勧告交渉~
ロマニャー軍は、目標地域の占領と海軍の支援と空軍支援により、第二目標、第三目標へとプランを移行していき、占領地域を拡大していった。
占領地域拡大に伴い、ロマニャー帝国も加盟している連合加盟国に、攻撃をしていた魔族軍と対峙、火力優勢で挟撃をするも連合加盟 国に加盟している軍が突破され、戦車と戦闘ヘリを投入して、撃滅した。
ロマニャー軍は、あらゆる地域にて魔族軍と戦闘、既に亡国になっている国の領土も回復し、維持を目的に基地を設置し占領した。
ロマニャー軍を中心とした、連合国軍は魔族領へ浸透していき、占領地域を拡大していった。
「報告。魔族軍は魔王城に撤退しました。村、町、街にも魔族の人種は発見できず。また、放棄された砦、街は占領しました。」
「よし。」
魔族軍が立て籠り、親玉である魔王が住む城と城下町を包囲した連合国軍は、通じるかどうかわからない降伏勧告交渉を行っていた。
魔王城城内謁見の間にて、ロマニャー帝国及び連合国軍代表として、魔王に降伏勧告交渉及び降伏に関する条件を提示していた。
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ロマニャー帝国及び連合国軍との講和に関する条件
一、魔王及び魔族軍の武装解除
一、ロマニャー帝国及び連合国軍の駐屯を認めること
一、今回の侵略に対する謝罪と賠償をすること
一、陸海空軍及び軍隊並みの権力を持っている組織の解体
一、公職から今回の侵略に対して積極的になった者の追放すること
一、ワワラパイ、セトナル、アシュヴィオン
クワクティア、スカアス、アシュタウヒ、イシスーパ、フォルセトロルの資源開発の権利をロマニャー帝国を優先する。
一、魔王は退位すること。
以上
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「賠償の金額については、後日交渉の余地はあります。領土の割譲についても、後日交渉の余地はあります。」
謁見の間にて、玉座に座っている魔王が口を開いた。
「馬鹿馬鹿し、人族の分際で良くも抜け抜けと去れ!」
「わかりました。」
交渉は決裂した、いやロマニャーからの条件は、決裂させるための条件であった。
交渉決裂後、翌日からロマニャー軍の砲撃が始まった。
「撃てぇ!」
指揮官からの号令の元、装填された砲弾が、野砲から放物線を書いて魔王城に着弾する。
「殺せぇ!」
魔王城から、飛行モンスターを中心した軍団が出てきた。
「ド、ドラゴンだ!」
ロマニャー軍と連合国軍に恐慌状態となり、脱走兵も出て来はじめた。
ドラゴンの息吹により、砲撃陣地は爆煙を立てながら、火が火薬に移り大爆発を起こしたのであった。
ドラゴン以外にも、ロマニャー軍兵士達は、小銃や対空兵器を使い、応戦していたが陽が傾くと、魔王軍は後退した。
魔王軍が後退したのと同時に、後退を確認したロマニャー軍と連合国軍も夜営に入った。




