153 魔族国侵攻
大統領が帰還してから、陸軍作戦本部から魔族国侵攻計画案を提出してきた。
以下作戦概要
________________________
偵察衛星及び空軍による偵察により、魔族国侵攻作戦
一、戦略的要地、戦略的都市の確保
一、資源地帯の確保
一、魔族国の完全なる占領
戦略的目的
戦略的要地・・・イラマアノス、ウルカーシュの二ヶ所の国境地域の占領
戦略的都市・・・テクシスピア、ネプトゥスラの戦略的要地の都市の占領及び空軍基地の設営
主な目標戦略資源地域地帯
ワワラパイ・・・石油、石炭
セトナル・・・天然ガス
アシュヴィオン・・・鉄、銅、アルミニウム
クワクティア・・・鉛、亜鉛、スズ、マグネシウム
スカアス・・・マンガン、ウラン
アシュタウヒ・・・ニッケル・クロム
イシスーパ・・・タングステン
フォルセトロル・・・モリブデン・コバルト・バナジウム
魔王城地域付近・・・白金・金・銀・ダイアモンド
※我が国は、白金・金・銀・ダイアモンド・天然ガス・モリブデン・コバルト・バナジウム以外は、自国にて産出。(量は偏り有り)
魔族国の完全なる民主化と自由貿易の原則、人族との和解
________________________
「他の都市及び城などは、攻撃、占領を行います。」
「わかった。準戦時体制から完全なる戦時体制に以降する。食糧以外の日用品の制限及び配給制に移行。」
準戦時体制から戦時体制へと移行したロマニャー帝国は、食糧以外の日用品の制限及び配給制、軍事物資に転用できる鉄などの資源の供給令、工場軍事最優先令、予備役召集令、夜間外出禁止令、成人男性、女性志願兵令などの命令を大統領書面入りで国内に発布、制限していた軍事的人的資源の増加、師団数の組織変更及び師団増加、国内及び占領地警察五十個師団、国内予備五十個師団、攻撃師団百五十個師団、連合国支援二百個師団が計四百五十個師団による戦闘計画の元、ロマニャー帝国は魔族国に侵攻、大攻勢を開始。
第一軍団は、簡易空軍基地を近くに設営し爆撃機、急降下爆撃機による爆撃攻撃と戦車、オートバイなどの機動力により、電撃戦を開始。
ロマニャー帝国と魔族国の間にある属国(表面上)にて国境を越境、魔族国に支配されていた人族や魔族以外の種族を開放した。
第二軍団は、海軍と協力して魔族国の裏手から上陸、海軍の洋上支援により魔族が防衛している防御拠点を突破、海軍航空隊による支援で魔族国は火の海溶かしていた。
~魔王城~
「魔王様、報告致します。ロマニャー帝国軍、国境を越境したのち国境地域の防御拠点を占領、地域の行政区を占領。国境付近の地域はロマニャー帝国に落ちました。」
「報、報告!ロマニャー帝国軍と思わしき勢力、裏庭に上陸!守備将軍様、出撃されるも生死は不明!」
「連合軍、ロマニャー帝国の攻勢をみて同時に越境をしました。」
「吉報です!吉報です!ロマニャー帝国以外の連合軍は壊滅しました。そのまま連合国へ侵攻!」
「ロマニャー帝国には、最大限の防衛と連合国には、反攻しろ!」
「は!」
ロマニャー帝国軍は、魔王軍の物量により戦線は一歩進んで三歩下がるといったWW1の塹壕戦の状態であった。
「軍師団長殿、報告致します。現在、ロマニャー帝国第一軍団は魔王軍の物量により、開戦時よりかは、戦線拡大は停止しております。次、第二軍団は、補給地点を設営後、第一軍団が停止したと連絡を入れたので、防衛に回っております。次、魔王軍は連合に加盟している国へ侵攻、同盟国は惨敗しており、王族も多数亡命しております。以上です。」
「そうか、本国からは?」
「は、本国からは、ゆっくりで構わないので魔族国を征服せよ。との命令のみです。」
戦線は膠着に入り、魔王軍の精鋭ともと戦闘をしたが、戦線突破は出来ず元の戦線へと戻され、一進一退をおこなうのであった。




