152 人ではなくなった主人公
彬と別れてからダンジョンを出たロマニャー帝国大統領影山遼一は、Aランク冒険者ヒロとして宿に宿泊していた。
「この指輪をつけてからどうにも体の調子が悪い。ステータスやレベルなんかもう∞とかインフニットとかマジ卍やん。はぁ、もうねよ。えっ?ちょ…」
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種族の変更をおこないます
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通知は一方的に急に来たため、遼一は深い睡魔に襲われて、意識を手放した。
翌日、太陽は真ん中から少し右にずれた所にいた。
「な、何時だ…水…前が見えない。」
宿に設置されている洗面台のところまでなんとか着くと、そのまま水をだし飲もうとしたが、慌てて浄化魔法を使い綺麗にしてから飲み、落ち着いたので目の前を覆っているものを退けると、髪は白くお腹のところまで伸びていた、眼は左目が黄色と赤が半分、右目は黄色と黒の目になっていた。
身長は少し伸びているかなといった具合であった。
「な、なんだ…これ…」
すると目の前にメッセージウィンドウが表示された。
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???の指輪の効果により、種族が神?になりました。
ステータスが∞になりました。
すべての魔法、技が使えるようになりました。
レベルの概念が無くなりました。
この世界の理との通信が可能になりました。
???の指輪の詳細を確認したら種族・ステータスは固定化されます。
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「え…世界の理に通信を…」
遼一は、転生する前の白い間に来ていた。
「えっと遼一さん…ごめんなさい!」
異世界に転生する前にあった女神様が、土下座していた。
話を聞いてみると、魔王と共に魔神が復活して、魔神共に封印されていた邪神ホルピオスを復活させようとしているということと、儀式のための生け贄を魔神の配下である魔王が集めているとのことだ。
そして、今自分自身に起きている現象は邪神に対抗するための神への一歩を踏み出したことらしい。
指輪を装備出来たのが、その証であと剣と盾が有るらしいので地上で探してほしいとお願いされた。
なら、干渉すれば良いじゃないかと遼一は言ったが、星の管理者である自分自身が干渉すれば邪神はまだ復活しないと思うが、別に封印している大地や魔物が復活するので、干渉出来ないと言われたが、他の神はと言うと、邪神封印解除を阻止するために魔法陣へ魔力を送り続けなければならないため、出来ないと言われた。
そして、邪神が討伐または再度封印されたら自分は消滅か封印されたなら消滅はしないが最高神と言う位から退かなければならないことも伝えられ、次の位は遼一さんあなただと女神に指名されたが、指輪が装備された時点で、次期最高神と別の星の管理者にもなれなる地位につくことが出来るとのことだ。
「女神様、人間には戻れないと言うことでしょうか?」
「そうです。貴方の相手の方との歳をとる時間の流れも違います。ほとんど止まっているようなものなのですが。ただ、眷属化か女神化させることも出来ますが、それはある行為をすればなります。それでは通信制限時間が来たので、またいつか…」
通信が終わって気づくと、宿の洗面台に朝のように立っていた。
そして、白くなった髪を切り、眼にはカラーコンタクトを入れ、神になる前の人族状態となり、宿を出て冒険者ギルドへ向かった。
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継承の指輪の効果により、種族が神になりました。
ステータスが∞になりました。
すべての魔法、技が使えるようになりました。
レベルの概念が無くなりました。
この世界の理との通信が可能になりました。
継承の指輪の詳細を確認したら種族・ステータスは固定化されました。
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通知メッセージは無視して冒険者ギルドに入り、ロマニャー帝国行きの護衛依頼が無いか確認していると、ちょうどよく依頼があったため、その依頼で国境越境税と通行税を払わなく、ロマニャー帝国に入国、護衛の依頼の完了判をもらいギルドに提出後、府にしれっと戻り書類整理に追われることとなった。




