151 大統領失踪と大統領冒険者復帰とダンジョン攻略
魔王城爆撃しているとき、ロマニャー帝国大統領影山遼一が居なくなっていることが判明した。
大統領側近は、すぐさま皇帝陛下にこの旨を上奏したが、皇帝陛下は心配無用と何か知っている模様であった。
遼一は、ロマニャー帝国冒険者ギルドAランクとして聖教国へヒロとして入国し、勇者と共にダンジョンへ潜っていた。
「彬さんスライムです。さぁ!(可視の魔眼)」
「は、はい!」
初めて魔物を倒した新木彬は、微々たる量の経験値だがギフトスキルで経験値1000倍の効果でレベルは順調に上がっていった。
「ヒ、ヒロさん、少し休みを…」
「休みなんか取れません。ダンジョンを踏破してレベル九十九まで上げていただきます。」
ヒロと彬のダンジョン攻略が始まったのであった。
ダンジョンへ潜ってから一ヶ月睡眠以外の休憩はとっていたが、ダンジョンは中間辺りにやって来た。
「ヒロさん、そろそろ中間ボスです。」
「そうだな。少し休憩するからステータス確認しておけ。(眠気やば…)アスクペクト」
彬にステータス確認を促しつつヒロこと遼一は、眠気を飛ばすために睡眠状態を解除する魔法アスクペクトを使っていた。
「ヒロさん自分のステータス見てください!」
彬のステータスをみてみるとレベルは六十と結構上がっていた。
「よし、行くか。」
中間ボスは、ミノタウロスでヒロは魔法で援護しつつ彬の援護をしていた。
「彬!あと少しだ!」
ヒロの可視の魔眼によりHPが表示されていたためタイミングがわかっていた。
飛び道具に小爆裂魔法を書き込んだ魔方陣をつけており、ミノタウロスにあたると爆発した。
「彬いまだ!」
経験値配分に配慮して、彬に止めを刺してもらって宝箱が出現したので宝箱を開けた。
「これは、指輪でしょうか?」
「どっからどう見ても指輪だな。つけてみ。」
彬が指輪をつけようとすると、電流が走り指輪が外れてしまった。
「うーんちょっとつけてみる。」
ヒロが指輪をつけるとすんなりと指輪は指に挟まり、落ちつていた。
「所有者を選ぶみたいだな。」
「なら、その指輪はヒロさんのですね。」
「すまないな。」
________________________
「???の指輪を装備した。指輪の効果により種族と能力値とレベルが変更されました。」
ステータス全てが999になった
種族が???になった
レベルが∞になった。
________________________
「ヒロさん、指輪つけてから雰囲気変わりました?」
「そうか?まぁ、次行くか」
ダンジョンの奥深くへと入っていき、ボスの手前までやって来た。
「さて、ボス部屋に着いたが少し休憩するか。」
一時間休憩したあと、ボス部屋の扉を開いた。
ボス部屋にいたのは、一人の剣士だった。
「ようこそ、ボス部屋へ。私はこのダンジョンのマスターです。挨拶は以上です。さぁ戦いましょう。」
ダンジョンマスターは、腰につけてある剣を抜くと襲いかかってきた。
「くるぞ!」
とっさに反応したヒロは、剣の広いところで攻撃を流した。
「ヒロさん!」
彬が声をかけるが、防戦に集中しているヒロには聞こえていなかった。
彬は、魔法でファイヤーボール!
「手を出すな!ぬぅ!くそぉ!退避!おらぁ!」
ヒロは、ダンジョンマスターからの攻撃をかわすために身体を後ろへ退避させた。
ヒロは、彬に近づきダンジョンマスターの相手をしているから、彬はボス戦前に渡された紫色の短剣を使って刺せと言われた。
何時間何分間たったかわからないダンジョンマスターの体力は無増のようだが、ヒロは疲れが見え始めていた。
「(この辺りでスキを作らせないと)……(いまだ!)」
ダンジョンマスターが地面に衝突した際に出来た破片に脚をとられた瞬間、ヒロは大きく脚を振りかぶり、ダンジョンマスターを彬のいる近くへと放り投げた。
「彬ヤレェ!」
事前の説明通りに紫色の短剣にて、ダンジョンマスターを刺すと、ダンジョンマスターは光の粒子になっていなかった。
「ヒロさん!光の粒子になってないです!」
光の粒子にならなかったダンジョンマスターが、紫色の短剣を突き刺したままむくりと起き上がった。
「いやぁ、強いねぇ。君名前は?」
「ヒロと申します。」
「それ、偽名だよね? 」
「なんのことやらさっぱり。説明をお願いいたします。」
「あぁ、説明ね。先にこれ上げるよ。」
紫色の短剣を突き刺したままむくりと起き上がった、ダンジョンマスターは紫色の短剣を抜きはずして、呪文を唱えたあと紫色の短剣は光の粒子になって、彬の目の前に金と紫色を纏った長剣が出てきた。
「え?ええええ?」
「これは、勇者の剣だけどまぁまだ成長段階だからいっぱい使ってな。で、俺なんだけど、その勇者の剣で刺すと消えるよ。ダンジョンは崩壊。さて、どうする?勇者の剣は成長段階、戦って戦って成長するけど、俺と修行して強くなる?ヒロはまぁ別に修行しなくても人じゃないからいいよ。」
「彬、修行してこいじゃ。」
ヒロは、ボス部屋を出ると最短で一撃でモンスターを蹴散らしっていった。
彬は三年の修行で立派な勇者となった。
魔王を目指して聖都を出発、 勇者はエルフ、ドワーフなどの異種種族を仲間にして、ロマニャー帝国を通り魔王城を目指した。




