147 大統領暗殺?
勲章と小剣を授ける叙勲式から二日後、大統領は併合した地域の視察も兼ねて国内旅行を行っていた。
移動は列車を使っていたが、停車駅に着くと大統領歓迎の群衆が出来ていた。
「これは、歓迎してくれて嬉しい。併合したので、反感を買っていると思っていた。」
マスコミ取材に答えていた。
群衆から割り込んできた男がいた。
「大統領閣下!覚悟!」
男はそう叫び、拳銃を発砲。
群衆は銃声におどめげき、実行犯はその場で確保したが、大統領は二人の妻に抱えられていた。
「遼一!」
「こんな…最後…なんて…聞いてない… 」
言葉を発したあと、 そ のまま気を失い、病院へ搬送された。
大統領暗殺の報を受けた国防省は、陸軍千人の特別歩兵隊に出動命令、警察庁は警察官、機動隊、公安特別隊が現地に空軍に輸送され、現地警察と揉め事はあったが、病院にも警備兵がさかれていた。
瀕死の大統領は真っ白な空間にいた。
「遼一さん!すみません!生き返しをしますがお願いを聞いていただきたいのです。」
「ど、どうしたんですか?女神様?願いの内容とは?」
「近々魔神と共に魔王が復活します。さる国が勇者召喚を行う兆候が見えています。」
「討伐すればいいってことですね?」
「はい、その通りです。」
「勇者召喚は魔神達が復活する三日前に召喚する予定です。白い柱みたいなのが見れると思いますので、」
「あっわかりました。色々とお察し致します。」
「ありがとうございます!さっそく生き返らせます。」
真っ白な空間にいた、大統領は物凄い睡魔に襲われて、気が付くと病院の一室にいた。
「遼一!今先生呼んでくるからね!」
嫁の王女いや皇女が先生を呼びに行って、ノーブルは手を握って泣いていた。
先生が病室に入ってきて、山は越えたと一言いった。
「馬鹿者、病院を走るなんてはしたないぞ…。でも助かった有り難う。」
大統領が目を覚ました事は、直ぐに情報が周り、軍、警察、公安関係者達が面会を求めてやってきた。
「全部通せ…」
病室に軍、警察、公安関係者達が入ってきて、事情聴衆と捜査結果の報告を行った。
「軍から報告してくれ」
命令により軍から報告を行い、軍は地域に潜伏しているパルチザンを壊滅させ、警察と公安は実行犯の素性を報告してきた。
「そうか…視察を止め帰る。治安維持部隊を投入をしろ。警察と公安はスパイを潜入させ、探れ。」
大統領は軍、警察、公安、政府関係者達に指示を出し、翌日の列車にて首都へ帰還、併合した地域に戒厳令を発布する大統領令に署名すると共に、陸軍に出動命令を出し、装甲車などが現地に集まりつつあった。
陸軍の憲兵隊と警察の公安局が戒厳令が敷かれている中、冒険者ギルドに条令を持って、冒険者ギルドにギルド内捜査が行われていた。
冒険者ギルドにギルド内捜査が入ったというと、実行犯は冒険者ギルドに所属していたからであった。ランクはA~B相当だと言うことも判明したため、ロマニャー国内法に載っとり、ギルド捜索令状を裁判所に請求した。
裁判所のギルド捜索令状の認可も降り、冒険者ギルドに踏み込んだ。
「ここは、国は干渉しないのが冒険者ギルド及び全ギルドのルールだ!」
「ロマニャー国には、そのようなものは通用しない!ロマニャー帝国法に書いてある通り、『ロマニャーは冒険者ギルドなどの労働連合に対する捜索は裁判所の判断とするものとする。』抵抗するならするといいだが、帝国になる前のロマニャー国内にあった冒険者ギルドの結果をみてみるんだな。裁判所の令状もある捜索開始!こちら側の人間以外動いた者は何人たりとも逮捕せよ。」
「は!」
「憲兵隊も行くぞ」
警察と軍警察である憲兵隊がギルドに突入、書類などを段ボールに詰め込んでいく。
「や、止めてください!大事な書類何ですよ! 」
「それ以上動きますと、逮捕しないといけないのですが…警告です。」
ギルド前にはたくさんの装甲車輌、警察車両が待機しており、次々に段ボールに詰め込んだ書類を入れていた。
ギルドマスターなどを任意同行で連行したのであった。
「まぁ、そう気にやむな。連行っていっても任意同行だからな。直ぐに、開放されるだろうよ。よし、第二出発!」
「はい!出発!」
取り調べの結果、無実を証明できた者や事情聴取にて開放された者もいたのであった。




