142 戦時映画~我らが党私兵は敵地を行く
外伝的な立ち位置でお願いいたします。(次話も)
映画劇場は先の戦争や前の戦争などを録画したものを検閲の元の封切りを行い、放映している。
劇場では放映中の歌が流れていた。
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我らは敵地を進み、 そして悪魔の唄を歌う。 狙撃兵はオーデルの河畔に立ち、 微かに口遊むのだ。
我らはどこでも口笛を吹く。
全世界が我らを 呪い、また称えようと 一抹の慰みに過ぎないのだから。
我らはどこでも常に前進する。
そして悪魔が嘲笑う。
ハハハハハハ!
我らは国と党の為に戦う。
敵は休まずやってくる。
我らはすでに四方で幾多の戦いを越えてきた。
そして赤いペスト、豚を討つ、 戦いの準備をしている。
国、党の幸福を妨げる者が消えるまで、 我らは休まず戦う。
たとえ部隊が消耗するも 我等が退く事はないのだ。
我らはどこでも常に前進する。
そして悪魔が嘲笑う。
ハハハハハハ!
我らは国と党の為に戦う。
敵は休まずやってくる。
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館内では、歌詞が流れており今人気の『我らが党私兵は敵地を行く』という党の武装私兵が前線に配備され、軍とともに敵と戦うシーンと物語で構成されていた。
町を焼き払うシーンや機関銃で掃討しているシーンや武装私兵隊が輸送トラックに乗り機動移動シーンなど様々なシーンが流れており、大使館などの人間もお忍びで閲覧しているので、誇大広告も実際入れていたりした。
「爺や、今回はどんな映画を見せてくれるのですか?」
「今回はショッキングな映像がありますが、実際の映像を使用した映像であります。勉強の為、みておいてください。今後、国帰ったら何か有るかもしれません、また無いかも知れません。」
上映開始して中頃辺りで町を焼き払うシーンや機関銃で掃討しているシーンや武装私兵隊が輸送トラックに乗り機動移動シーンなど様々なシーンが流れており、実際の映像の為か迫力がまた違った。
「爺や…これはロマニャー軍ですか?」
「いえ、現与党の武装私兵です。戦争時のみ編成される部隊です。ロマニャー軍は肩にロマニャー国旗と部隊章が入っていますが、武装私兵は党旗だけが入っております。」
「ロマニャーも基本的には戦い方は変わらないのですね。」
「そうですね。村を燃やしたりしていますが、今流れているシーンなどは違いますが、戦い方は良く似ております。」
次のシーンが流れてきた、場面は野戦砲を使って砲撃している砲兵部隊の後ろ姿と党武装私兵隊が草影から伏せの姿勢で射撃を行っているシーンが流れてきた。
野戦砲により、城壁が崩れ敵からの攻撃が無くなってくると、陸軍歩兵師団と党武装私兵隊が突入、城内戦となった。
党武装私兵隊の機関銃持ちがバイポットをたて、その上に機関銃を設置してベルト給弾で給弾できるので、コッキングレバーを引き、引き金を引いた。
陸軍歩兵師団の別動隊が敵政庁を占拠し、風魔法を使った拡張音声を城内に響きわたらせ降伏勧告を行い、武装解除され降伏した者達はそのまま本国へ連行されていった。
本国に連行されていったのは一部で、敵であった者達の内、素性などをクリアした者は解放され、現地警察として編成を行い解放した。
その後、戦争国と講和を行い党武装私兵隊は陸軍の原隊に帰還希望者、退職者などを行い武装私兵隊は解散した。




