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129 内政編~ロマニャー国の帝国主義化~

※帝国主義となっていますが、植民地的帝国主義出はなく、征服的帝国主義と思ってください。

のちのち、植民地的帝国主義にはなりますが…

アレーハン、イツパヴィン両国が降伏したことを領内外に布告してから祝賀会や大統領の慰問、兵士たちの合同葬式などが一ヶ月行われて、ロマニャー国王と大統領である影山が謁見していた。


「国王陛下に願いがあります。皇帝に即位していただけないでしょうか?」


「今のままではいかんのか?」


「領地も広大になり、王の称号ではいささか体面が取れなくなってきております。なので、皇帝に即位していただけないでしょうか?皇帝に即位頂けましたら、国名と暦なども変えます。」


「わかった。そちには逆らえんからのう。で、象徴のままであるか?」


「は。儀式、暦、国名、条約締結などそのままでございます。」


「わかった皇帝に即位しよう。」


「ありがとうございます。皇帝陛下万歳、万歳、万々歳。」


大統領である影山は、三度頭を地面に付け万歳を三唱した。

ロマニャー国王が皇帝即位は、すぐさま領内外にも伝わり、降伏した王族や傀儡政権である国で併合された所の王族などは、反感を起こしていた。

それでも、皇帝即位の儀は執り行われた。


「これより、皇帝の命により元号、新たな国名、暦、降伏及び併合して所の王族に関することを発表する。」


大統領である影山が声高々に発表した。

王城の城下に集まっていた国民や商人たちは、ラジオからの発表の為息を殺していた。


「朕の名の元に命ず。新たな元号を大宝元年とする。新たな国名は大ロマニャー帝国とする。暦は今日を4月1日とし12月31日を年末とし、新たな4月1日になれば、先ほど発表した元号に一年と変えるものとする。王族に関する処置は…」


________________________


一、大ロマニャー帝国首都に邸宅を持つこと

一、階級は侯爵とすること

一、領地は無しとするが、給金は国庫から捻出すること

一、身分にとらわれない職業を選ぶ権利及び人権を尊重すること

________________________


「以上である。また、王族の任官と公爵家以外の全貴族の領地を没収するが、給金は国庫から捻出する。また、大統領である影山には現貴族地位である辺境伯の任を解き、妻子共々首都に移り住み大統領職に専念すること。降伏及び併合した国の治安、経済が安定するまで、税を五年無税とするが緊急事態になればこれはその限りではない。」


「降伏及び併合した王族、影山辺境伯、貴族の方々は前にお出になってください。」


皇帝発表が終ると案内に従い皇帝の前に出てくると、皇帝から侯爵である証のバッチ、短剣が授与され、影山は辺境伯の証のバッチ、短剣を返納した。

地位の返還の発表や返納の儀などを執り行うことに、貴族は戸惑いをみせるも、実質No.1である大統領がすんなり、辺境伯の地位を返してしまったため、貴族達もあとに続き、貴族の証や地位を表すバッチ、短剣を返納した。


「これにて、即位の儀、授与の儀、返納の儀を終わります。」


それから数日後、身分解放令が皇帝および大統領の協同サインされた命令書を発布、これにより、奴隷達は全員解放、差別されていた獣人も解放された。

それからも、新しい憲法の発表や刑法、民法なども発表され、国内の地域ごとに幼稚園、小中学校、高等学校の設立、併合および降伏した国の経済の建て直し、建物の復旧、治安回復政策がとられ、地域都市として県庁なども設置され、近代都市が形成されていった。


「報告します。現在、経済及び復旧、治安回復などは完了に近づいてきています。」


「そうか。では、陸軍の治安維持部隊と警察はどうなっている?」


「は、陸軍の治安維持部隊は撤収作業に入っております。警察からは増員要請が来ております。こちらをどうぞ。」


「首都警察から派遣しろ。機動部隊も送れよ?判子押すからこれを持っていって。」


「了解しました。それでは、失礼します。」


報告官にいろいろ渡したあと、大統領執務室では、大統領が国防大臣に電話をかけた。


「国防大臣に繋げてくれ。」


『は。』


国防大臣に電話が繋がると、早速話し始めた。


「国防大臣、陸海軍兵器に関する書類を持ってきて来てくれ。話しもあるからちょっとだけ早く来て。」


『は、了解しました。』

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