127 ロマニャー&アンシュvs小国連合~アレーハン首都攻略戦~
19時に再度更新します。
アーディティラニリを落とし、目と鼻の先にあるアレーハン首都を目指し行軍しているときであった。
「前方から騎馬三騎近づいてきます。」
「停止命令。」
伝令が、そのまま後方に行軍停止命令を出し、輸送トラックなども止めた。
「そこの騎馬止まれ!」
「私は、アレーハン国からの使者である。軍の指揮官殿に会わせて貰いたい。これが、アレーハン国王の国書である。」
ロマニャー軍の先頭いた将校が騎馬を止め、騎馬がアレーハン国の使者で国書も持っていたので、中程にいた軍団指揮官の山野大将と外務省から出向してきたマヘリルトン少将が前方に出た。
騎馬に乗っている使者が下馬するのと同時に、山野大将はサイドカーから降り、マヘリルトン少将は騎馬から下馬した。
「私は、この軍団の指揮官である山野 英行大将だ。こっちは外務省のマヘリルトン少将だ。今、兵士達に会談の準備をさせている。」
そこに、一人の兵士がやって来て、会談の準備が終わったことを伝えた。
「では、こちらに」
簡易的な会談場を作り、使者から話を聞いた。
「何から何までありがとうございます。自己紹介が遅れました。私、アレーハン国を代表して派遣されましたトラウィスジル・アレーハンです。他は二人は護衛です。これが我が父からの国書にございます。」
「わかりました。私は軍人なのでこの国書は外務省のマヘリルトン少将に読んでもらうが、よろしいか?」
「はい。」
山野大将がマヘリルトン少将に国書を渡すとマヘリルトン少将は国書の封を綺麗に開封して、読み出した。
「トラウィスジル様、こちらはお読みになられましたか?」
「いえ、読んでおりません。」
「そうですか、中身を教えてかまいませんか?」
「君の判断に任す。」
「ありがとうございます。大将。では、トラウィスジル様、中身を教えいたします。」
「はい。」
「長いので、直訳すると降伏するそうです。国書には、王の独断と書いていますが間違いないですね?」
「父が決めたことです。一部を除いて決定に従うと思います。」
「そうですか。まだ、続きがありまして小国連合の最後の国家であるインツパィア国も同時に降伏すると書いていますが、アレーハン国に代表か誰かこられているのでしょうか?」
「はい、イツパヴィン国王がおいでになっております。おそらく、イツパヴィン国王と決めたことでしょう。」
会談が行われている時、首都から一騎が走ってきた。
「トラウィスジル様た、大変なことになりました。」
「会談中だ!控えろ!」
「トラウィスジル様、まぁまぁ。で、大変な事とは?」
伝令がトラウィスジルに話して良いかの目を向けると。
「話して構わない。」
許可が下りたため、ことの顛末を話し出した。
「は!まず、降伏することが過激派にバレました。王様、王女様方々と貴族様方々、イツパヴィン王様一行は城外に避難しましたが、第一王子様が王位と王印を奪い王を僣称しました。また、王様方々を朝敵と認定し発布。」
「城外にでた父上やイツパヴィン様は?」
「は、こちらに向かってきております。」
「受け入れですか…我々は構いませんが、攻略するとなると廃墟になることも有りますが、大丈夫ですか?」
「ロマニャー軍のご厚意に感謝します。廃墟などはこれから来ます我が父にお聞きください。」
2人乗り王様を乗せた馬車がこちらに向かってきて、ロマニャー軍は街道の両側に捧げ銃をしてお出迎えした。
「ロマニャー軍の方々、この度はすまない。」
「いえ、大丈夫です。一つお聞きしてよろしいでしょうか?」
「どうぞ。」
「これからアレーハン国首都を攻略するのですが、廃墟になってもよろしいでしょうか?」
「構わない。だが、領民はどうなるのだ?」
「一応、警告文は爆撃機の十二時前に投下予定ですが、識字率はいかほどで?」
「貴族は皆書けるが、市民とまでとなると二割にいくかそもそも一割を越えているか…。」
「なるほどわかりました。音声でも伝えます。通信兵!」
山野大将が通信兵を呼び、前線基地の空軍に支援要請の通信無線を行った。
基地からの返答は思いの外速かった。
「基地からの返答です。『パイロット達ヲ押サエ込メナイカラ場所、日時、警告の有無ヲ』と返答は?」
「『場所ハアレーハン国首都、日時は二日後の昼、警告アリ、警告ヲ行ウ時ニ警告文ト警告音声ヲ頼ム』以上だ。」
「は!」
通信兵が返答を暗号無線に置き換え、無線周波数を低く落とし返答を送った。
「全軍!宿営地を作れ!後方にいる設営隊を前に出せ!歩兵部隊は歩哨に立て!設営隊は通信兵の無線機を置いくテントと机の設置と王様の休息用のテントを優先しろ。衛生兵は輜重部隊は食事の準備!砲兵は展開し、砲撃準備!歩兵部隊の一部は王様方々の警護に当たれ!以上!」
軍団長の前に集合していた兵士たちは、指示を受けると敬礼の号令に従い、敬礼を行いを、解散命令が下ると素早く持ち場についた。
歩兵部隊の一部である第二百四十五憲兵分隊が王様達の身辺警護を行い、他に警護を行っている騎士達と話し合いをしたりして、場所決めを行った。




