125 ロマニャー&アンシュvs小国連合~ホルドゥン戦とゲリラ争闘戦~
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「さて、包囲はしたが砲撃による攻撃でじわじわと行くか。」
ホルドゥン街を守る城壁に向けて野砲が草影から火を吹いた。
昼間に絶え間ない攻撃により、城壁は崩壊していたところもあった。
夜間になると、ホルドゥン守備隊が街から出て来て、夜襲を仕掛けてきた。
「突撃!」
指揮官の突撃命令により、指揮官を先頭に守備隊が陣門を抜け、陣内に入ってきた。
「待て、静かすぎるぞ。ヤム副官ゆっくりと後退しろ。」
「は、ゆっくりと後退しろ。」
陣内からゆっくりと後退しようとすると、シュと音がなると、陣営が燃え出し、混乱した守備隊に機関銃の弾が降り注ぐ。
「盾!指揮官殿をお守りしろ!」
盾部隊が盾を前に出し指揮官を守ろうとすると、手榴弾が投げ込まれ、手前で爆発し指揮官や盾部隊を巻き添えにした。
「退け!退け!指揮官殿もしっかり!」
ヤム副官が指示を飛ばし、陣内から指揮官を担いでホルドゥン街に撤退した。
「追え!このまま、ホルドゥンを抜くぞ!」
ロマニャー軍による追撃で守備隊は壊滅、指揮官は爆発により死亡したため、ヤム副官が玉砕突撃を行い戦死した。
守備隊が壊滅したことにより、民兵組織も降伏した。
降伏していない組織があった、その組織はゲリラ活動を行い、ホルドゥン街にロマニャー軍を数日釘付けにした。
「報告、ゲリラの妨害により占領維持活動に支障が出てきております。」
「またか…民兵組織は降伏したのだが…ゲリラの場所はわかったのか?」
「は、ゲリラは市民が匿ったりしております。組織の場所はホルドゥン街のギルド組織になります。」
「どこのギルド組織だ?」
「は、主に冒険者ギルドになります。他のギルド組織は、我々の行いを効いたのか、反抗組織をことごとく壊滅させているため動きはありません。」
「そうか、こう布告をだせ。」
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布告ス
ゲリラ活動ヲスル者ヘ。
我々ガ調査ヲ行イ、組織ノ場所を発見シタ。
我々ハ何時デモ、乗リ込メル用意ガアル。
コノ布告カラ一週間後マデニ、投降スルカ、不名誉の死ヲトルカ。
モシ、組織ヲ抜ケル者ハ政庁ニ来タリ。
ソノ時ハ、布告ヲ見タと言エバヨイ。
但シ、嘘ハ直グニワカルゾ。
以上
ロマニャー軍ホルドゥン占領行政機関
ウェミルフタ・センテトゥス
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「早速印刷して張り出します。」
それから、ゲリラ活動を行っていた冒険者ギルドの冒険者達が投降してきた。
ギルドカードをみると投降してきた者達は低級の冒険者が多くを占めた。
二日後には、中級冒険者が投降した。
布告から一週間と決めた期限がきて、憲兵中隊と歩兵大隊が突入作戦を行い、抵抗する者はことごとく殺され女性も含まれていた。
公文書には、一度警告を行い、それでも抵抗してきたため自衛権を行使した。
と書かれているが、このゲリラ活動に参加し、突入されたときには、女は居なかったとこの時、無力化されお縄についた冒険者達が証言していた。
政府は後に、公文書が偽造されていたことを発表し、当時占領政策を文書に残していた記録係を公文書偽造罪で逮捕という結末を迎えるのであった。
突入作戦で死亡した兵士及び冒険者たちは、丁重に葬られたのであった。
ゲリラの対処が終わり、市民向けに食料配布や地元協力を取り付け、地元民による警察機構の発足や50人規模の憲兵小班を設置などを行い、街を発っていった。
軍が発ってから二日後、自警団と憲兵による合同訓練で地元民による警察機構である自警団と憲兵班による賊退治の技の訓練を行っていた。
訓練は、敵の関節を折り曲げたりなどの格闘技を中心とし棒術、ナイフなどの小技などの技能を教えたり、自警団による行進訓練などの集団行動の基礎訓練などを行っていた。




