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115 複数国家から統一国家へ~ロマニャー&アンシュvs小国連合~

次の更新日 金曜日


114話の誤字報告ありがとうございます。

塹壕を掘って機関銃を設置し、小銃にバイポットと付け、突撃してくる連合軍騎士団は鉛の雨を真に受け、原型が残っている者はほとんどいなかった。


「ロマニャー軍すごい…数が少ないのに敵の猛攻を防いでいる。」


このときのロマニャー軍先発部隊は、約一万いた。

一万の兵力を持って戦線維持を行っていた。


「アンシュ国騎士団団長は、貴方でよろしいでしょうか?」


戦線を膠着させた後、輸送機から続々と援軍が派遣されてきて、後方で輸送機の物資投下ハッチから多くの歩兵部隊が降りてきたり、輸員トラックが降りてきたりして、戦線を維持していた空挺降下部隊と交代して、空挺降下部隊は輸送機に乗り、連合軍の後方撹乱の為の作戦に出発した。

この戦線を任されたロマニャー軍第一軍陸軍総指揮官は、ジェシー・フェイスフル陸軍大将が騎士団長に話をかけた。


「は、はい。私が、この騎士団長です。あ、貴方は?」


「私は、ロマニャー軍第一次派遣軍陸軍総指揮官のジェシー・フェイスフル陸軍大将です。ロマニャー軍隊での階級順は上から二番目になりますが、実質最高階級です!」


「大将閣下とは、知らずに騎乗から申し訳ありません!私は、アンシュ国南方方面騎士団のヨランダです。貴族階級は男爵です。」


ヨランダは、男爵でありながらロマニャーの軍に留学経験があり、軍階級なども留学中に勉強しており、階級の大切を知っていた隊長だった。

馬から下馬すると、ロマニャー軍式の敬礼を行い、挨拶した。


「ありがとうございます。こちらの敬礼をしていただき。さて、今後の作戦に関して話し合いたいので、そちらから二名ほど出席出来ませんか?」


「私と副官を連れていきます。」


「わかりました。では、行きましょうか。」


ジェシー陸軍大将は、騎士団長ヨランダと副官を連れ、テントに入り参謀達が続々と作戦案を出してきた。

夜間を通して、作戦説明がなされ、採択された作戦案は、こちらに援軍としてくる戦車部隊を使って戦線を押し上げ、一気に首都方面まで進出することを採択したのであった。


作戦案が採択されているころ、塹壕に籠って連合歩兵から防衛しているとき、騎兵隊が突撃してきた。


「突撃!突破せよ!」


連合軍の騎兵隊が、機関銃の射程に入った後、設置されていた機関銃から5.56mm弾が大量に打ち出され、馬の足を貫き騎乗している兵士を振り下ろし、兵士が立てた時には、脳を撃ち抜かれ、防衛に徹していた。


「歩兵部隊も投入しろ。」


今度は、歩兵部隊が投入され、ある一定の所で、陣形を整え、攻撃してきた。

連合軍の撃った弾は、カタログスペック上は命中率は高かったが、実際は、スペックは低く、弾の射程も低かった。

自由射撃を受けているロマニャー軍でも死傷者は出ていたが、塹壕の中にある擲弾発射器から擲弾を放ち、突撃してくる歩兵や射撃してくる歩兵に向けて攻撃をしていた。


「後方の指令部で作戦会議が有るんだとよ…」


「…騎士団は?」


「誰か二名でるんじゃないの?知らんけど…わりぃ。マガジン取ってくれ」


「ほらよ。」


「マシンガンとバイポットを付けたFULLAUTOのアサルトを撃つなんて、めんどくさくなった。銃身が焼けて使い物に成らなくなってしまった所も出たみたいだ。」


「どこの?」


「02(マルニー)小隊らしいけど上部まではわからん。」


「交代期間来ないかなぁ…」


「その前に、援軍が来たら関係なくなるがな!」


「お、おやっさん」


「よう…デリクとゲードの二人は、仕事を放り出して、何喋ってんだ?」


「急ぎ、任務に戻りまーす!」


塹壕の中でも、このような会話が合ったり無かったりするところもあり、戦場病になっていなければ、ある程度は喋れると言う健康観察にもなり、上官はあまり実戦では怒らず、訓練で物凄く怒っていたりする。

余談だが、戦場病は精神病と思ってくれて大丈夫だ。


ロマニャー軍の防衛により、連合軍は攻勢を一旦ストップし、様子を伺うような陣を敷きにらみ合いを続けていた。


「報告!。連合軍の攻勢が止みました。こちらを伺うような布陣を敷き、守勢になりました。報告終わり!」


通信兵が報告をして、戦車部隊などの増援が来るまで、攻勢は掛けずが一様の目的なため、スパイを忍ばせることにしたのであった。


「スパイを忍ばせて三日、攻勢が止んで四日目…スパイからの情報では、本当に中止しているようだが、何か有るのか?他の連合軍も合流しつつあるが、集まっても対して数が増え統率は取れんから変わらんが…」


「潜入していた味方から報告です。敵指揮官のテントに潜入、作戦書が見付かりましたので、重要内容をお送りします。『連合軍空軍部隊を現地に派遣する。』以上です。」


「わかった。アンシュ国内に来ている空軍に援軍要請。」


このとき、連合軍空軍部隊は早朝に飛行場を発進。

連合軍空軍は複葉機ではあるが、爆弾をぶら下げており、7.7mm機関銃を一丁装備していて、十分脅威となるため、早朝に飛行場を発進した連合軍空軍部隊は、塹壕上空にくると四発の50kgを投下、対空砲火の中の投下だった為、塹壕内に着弾した爆弾は無くほとんどが後方にて、爆発が相次いだ。


「対空砲火をもっと増やせ!複葉機なんか落としてしまえ!」


対空砲火により、複葉機は一機また一機と落ちて、地面に衝突すると爆破した。

複葉機のパイロットは、爆破に巻き込まれて死亡したのを、誰が見ても分かりきったことであった。


爆破に気を取られていると、機関銃手が発砲を始め、皆が振り替えると軽装騎馬隊が突っ込んで来ていた。


「撃て撃て撃てぇぇ!」


軽装騎馬隊は、機関銃手のとっさの発砲により半壊したため一時引き上げたが、今度は、歩兵部隊が突撃してきた。


「マガジン!弾だ!弾をくれぇ!」


発砲し過ぎて、弾が足りなくなり後方部隊の予備マガジンを拝借したりして防衛を行っていたが、銃身の鉄が融解する温度までに熱せられていた。

運よく歩兵部隊は、擲弾攻撃やあらゆる方向に向けての射撃により、半壊しそのまま後方に下がっていった。


夕暮れが近づいてきたため連合軍は、警備だけを残して、七日めの戦闘は終わった。

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