114 複数国家から統一国家へ~戦争か併合かYES,NOか~
元の題名,114 複数国家から統一国家へ~平和的併合か武力的併合か。そして、戦争へ~
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国際会議の開催から二年が経ち、解答期限が迫って来てた。
各国はロマニャー国に対して、二年間の間に国民投票をした国は、併合に過半数が賛成になり、併合を承諾する声明及び書面にて通知。
小国連合は、ロマニャーと国境を接するアンシュ国は、併合を受諾するも、残りの連合は、併合拒否を声明すると同時にロマニャー国へ宣戦布告を行いロマニャー国内にある連合各国の特使館は閉鎖され、連合は共同戦線をアンシュ国国境と定め集結させていた。
「大統領閣下、やはり連合は戦争に踏み込むようです。アンシュ国は、併合を受諾しましたが、やはり延期しますか?」
「アンシュ国併合は、延期しろ。他は、王族は、ロマニャー首都に引っ越ししてくることと併合各国の議会の一時閉鎖命令及び役所には戸籍などを提出するよう命令をだす。まぁとことん調べ尽くせばいい。陸軍はアンシュ国に集結させ、国境で戦闘だな。爆撃するなりなんなりして構わんから。」
「は!」
ロマニャー国の議会は大統領糾弾で野党が与党と揉めたりしているが、戦争が始まるので、早急に戦時体制への移行を表明し、議会はロマニャー国の象徴であるロマニャー国王の命により議会は閉鎖した。
議会閉鎖をした翌日、ロマニャー国民に向け大統領である影山は声明を発表した。
「国民の皆さん、大切なお知らせがあります。本日明朝五時半にて、小国連合から宣戦布告の書面を頂きました。我々は国家の名誉、そして、二年前の国際会議にて我が国からの統一提案を拒否しあわよくば、国家、我が国民の財産を脅かし、統一国家への夢を閉ざし、併合を受諾した他の国にも多大なる迷惑をかけ、開戦やむ無しと御前会議にて判断を下しました。よって、小国連合との取引一切を中止及び禁止にいたします。国内に残っている小国連合の皆々様方にはロマニャーにいる間は一切の経済活動の禁止を致します。そして、小国連合の皆々様への悪質な対応は、警察出動になりますので、国民の皆様には、ご注意致しますよう。そして、最後に国家への忠義を果たすときです。一致団結して敵に当たりましょう。ご清聴ありがとうございます。」
小国連合との開戦を国民に宣言すると、同時に小国連合から受けた宣戦布告を、小国連合にロマニャーから宣戦布告を行い、アンシュ国で戦闘が始まった。
ロマニャーからは、併合国へ駐屯するための軍を再編成するとともに、道路、空路を使ってアンシュ国へ向けて出発した。
空路から向かう特殊部隊は、最前線にいるアンシュ国へ援軍の為、人一倍速度のでる輸送機にて、アンシュ国へ入国した。
~アンシュ国と連合国との国境沿いにて~
アンシュ国と連合国との国境沿いにて、連合国が集結させていた軍が、宣戦布告とともに越境を開始、近くの村、町を占領し、略奪などを行っていた。
連合国越境の報を受け、アンシュ国騎士団がロマニャー国から輸入した品種改良された馬に跨がり、現地に向かった。
現地に配属されていた騎士団は、住人保護を最優先としてゆっくりと撤退していき、連合国の略奪及び進行では、住人被害がまだでていない町へ護送し、すぐに戦闘へ戻り勇敢に戦っていた。
「総員!抜刀!突撃!」
現地にて戦っていた騎士団に、近隣の騎士団から援軍が来て、連合軍と町の中や外で戦闘を繰り返していた。
「くらぇ!」
戦闘をしていた騎士に、連合軍の騎士が上段に構えた剣を振り下ろそうとすると、振り下ろそうになった側の味方騎士は、すぐさま横斬りを行い、攻撃を行った。
馬に乗っている指揮官や騎馬騎士団は、槍を使い背中から突き刺したり、叩いたりしていた。
「ロマニャーの併合を飲むから戦地になるんだよなぁ…しかし、戦えなければならんし…はぁ…」
「指揮官殿!報告です。ロマニャー国から援軍が来ると本国から伝令が来ました。次、西側の連合軍を押してます。以上です。敬礼!」
「うん。下がってよい」
「は!」
指揮官が、陣で報告を聞いていると、空中から轟音が轟いていた。
「そろそろ降下地点です!」
機内では、陸軍空挺降下部隊が準備を終え、後方ハッチを開け、先頭の者が降下する体制に入った。
「降下地点です!」
空中で三機の輸送機から、陸軍空挺降下部隊が降下して、落下傘を開く高度にくると、落下傘を開き減速しながら地上に着地していく。
「各隊作戦通りに!」
各隊長を筆頭に隊員が、折り畳んでいる銃床を開き、マガジンを挿し、コッキングレバーを引き、弾を装填、安全装置をからSAFEからAUTOにレバーを変え、騎士団の援軍に入った。
「隊長!空から人が!」
「あれは、ロマニャー軍だ!押せ押せ!」
隊長の指示の元、騎士団は連合軍へ攻勢を強め、ロマニャー軍と共同で、中央戦線を元の国境線へ押し返し、左右の騎士団の援護するため中央戦線の防衛をロマニャー軍に任せ、中央戦線にいる第一騎士団は左右の援護の為に、転戦を繰り返し、また分離をしたりして左右の戦線を元の国境へ押し返し、戦線はロマニャー軍の機関銃により、膠着していた。




