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102 新たなる戦争~ハバフロクスの反乱と第一次革命闘争~

ヤーツク陥落から二週間がたったが、攻略都市目標であるハバフロクスでは、コキュ王国海軍兵士たちが命令拒否を行い、また、陸軍駐屯師団軍も命令拒否をして、反乱を起こした。

反乱を起こした海軍兵士、陸軍駐屯師団軍にて、暫定政府の樹立、単独不戦条約を締結し、ロマニャー軍と共同で王帝派と戦争を始めた。


「さながら、ロシア内戦だな。」


「不戦は結べました。王帝派にいる軍人たちにも動揺や同調が広がっているようです。」


「戦況報告です。ヤーツクはニ日前に陥落、そのまま王都へ向けて進軍しております。」


「敵海軍は、ヒップット港にて集結しているのを衛生で捕らえました。いま、艦隊が近くを通っている頃です。」


「大統領、最近大統領の支持率が下がってきております。戦争が長引いている影響でしょう。選挙に影響は無いと思いますが…。」


その頃、コキュ王国王城にて、王帝派は暫定政府を違法政府として糾弾及び宣戦布告を行い、支配地域では瓦礫の山や死体が転がっていたりした。


「ニ方面による作戦でありますが、ロマニャー軍との戦線から引き抜きが出来ません。なので、北の防衛を行っている第6軍団、第8軍団の24万を引き抜きまして南に当てましょう。北の防衛力の低下問題ですが、外交部によれば、不可侵条約の締結も可能の段階に有るようです。参謀本部からは以上です。」


「外交部からは、先ほどの通り不可侵を結べる段階にあります。調印日をいつにするかです。」


「戦況ですが、現在、ロマニャーは2つの都市を落とし、こちらに向かっているようですが、この平原にて迎え撃ちます。」


王を含めての作戦会議をしていると、慌てて士官が入ってきた。


「し、失礼します!」


「何事か!御前であるぞ!」


「は!城下で大規模暴動が起きました!現在、警官隊と軍隊が出動。現在ギルドでは、冒険者ギルドのみが、共同で鎮圧に入っています!」


城下では、士官の報告通り民衆の戦争に対する暴動で警官隊や軍隊などと武力衝突はしていないようだが、王政側の店舗破壊などが横行していた。

警官隊などの前にして一人の市民が演説を始めた。


「警官隊や軍隊の諸君らは、我々市民に手を挙げると言うのか!我々は同じ民族であり、同じ兄弟でもあるのに!どうして、我々に味方しないのか!それは、王政政府の犬であるからだ!違うか!違うのなら我々に道を開けよ!そして、我々市民は、王政が終わるまでこの暴動は終わらない!」


このとき、演説していた市民が警官の発砲により弾が胸に撃ち込まれ死亡した。

この死亡により警官隊と民衆は衝突、そこに軍隊が参戦し、民衆の多くが銃殺されるが、武装していた元軍人らの活躍により、警官隊と軍隊は撤退。

民衆らは王城に近づいていた。


「大統領閣下。情報省からの報告です。昨日、コキュ王国首都の城下で暴動が発生。警官の発砲により警官隊と軍隊と民衆が衝突。多数の負傷者が出るも民衆側の勝利しました。」


「暫定政府の発表は?」


「は。暫定政府の発表は、これを歓迎し王政を廃止し民衆政治の始まりだ…と発表しております。」


「傀儡政府が…城下の民衆らの中に混ざっているんだろ?」


「は。」


「安心だな。」


「失礼します。」


このとき、影山は薄笑いをしていた。

暫定政府も民衆の暴動も予定通りであったからであった。


このとき、暴動を起こした民衆は王城前に着くと、王からの使者に要求書を渡し、返事を待ったのち解散した。

後に五月に起こった暴動により第一次革命闘争と呼ばれた。

第一次革命闘争により、王の権力の低下、議会の設置、憲法の制定、大統領もしくは首相の設置、貴族階級などの階級解放、早期戦争の終戦を要求。

暴動に軍隊の一部が参加していると言う噂もあり王はしぶしぶ要求を承諾にサイン。

これにより、民衆参加の政治体制の基盤が出来たことで第一次革命闘争は幕を閉じた。


「ほぅ。要求を飲んだのか、あの王子がか。講和の申し入れは無いから、継続と伝えといてくれ。」


「は。」


講和条約の申し入れが無いのを理由に戦争は継続を選択したロマニャー軍は、今までの遅れを取り戻すかのように、進軍速度を速め、目標重要都市の占領を行い、コキュ王国への圧力を強めた。

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