段ボール
文献を城に送るって事で,あたしも手伝うことになったけど,男達の行動も気になるんだよね。どうしようって思ってたら,
『剣を使え。』
はぁ?
『そうじゃな。その剣を使うと良いぞ。』
ってどうするの?
『その剣には魂が宿っておる。』
『『?』』
なんでも, 鎧袖一族が,代々大切にしてきたこの剣には, 鎧袖一族の始祖である人物の魂が込められてるんだそうだ。何でもありじゃ・・・って思ったことはおいといて・・・
『で。どうするの?』
『おぬしの場合は願うが良かろう。』
『そうじゃな。美優は願うだけで良い。』
・・・良く分からん。
tyoito kenn annta hitogataninarina
うっそ・・・渋いおじさんが現れた・・・
『名前を付けてやりなさい。』
あたしが勝手に 鎧袖一族の大切な物に名前を付けても良いの?
『あ・・・あ・・・』
『あ?そんな名前ではいくら何でも可哀相じゃねえ?』
いや。困ってるだけですから・・・
『鎧。で良いかな?』
渋いおじさんは頷いた。
『よかろう。おぬしがわしの主か。』
わ~~~また古い言葉の人が増えちゃったよ~~~
作者の嘆きなんてあたしは気にしない。
『あの男達を付けて欲しいんだけど。出来る?』
『 鎧袖一族をみくびるでない。』
渋いおじさん。鎧は,すっと消えた。
『消えちゃったよ。』
『ああ。大丈夫じゃ。奴には,妾の生命のカケラがはまっておるからの。妾と繋がっておる。』
あたしが主なのに,はまっているのはイシュの物って事かあ・・・
『そうじゃのう。奴はイシュにも従うと言うことになるな。』
『おぬしらは二人で一人という訳か?』
『『訳ないでしょ!!!』』
『馬鹿なこと言ってないでさっさと城に通信してよ。』
『俺が言ってる訳じゃねえ!!』
『分かってるわよ!!』
書類を集めて段ボール・・・なんてないか。よし。
あたしは段ボールをいくつか出した。テレビでよく見る,押収した物を運び出す警察の人・・・みたいな気分だね。
『これはなんだ?』
ってイシュも,フラメも不思議そうだね。
『これは美優の世界の段ボール箱じゃ。』
あ。そうか。ドラヘは知ってるんだ。
『悪いことをしたやつの所から,物品を押収する時に,これに入れて運ぶのじゃ。』
・・・う~~~ん。ドラマの見過ぎ?・・・おぬしもじゃ。そうでした。・・・
箱に10個分もあったけど,全て無事城に転送できたよ。向こうでは,校長先生とおばあさんが大忙しだろうなあ。
『じゃあ。こっちの国の城に向かおうか?』
『鎧が帰ってくるまで待ったらそうじゃ?』
ってフラメが言うけど。
『さっさと行った方が良いんじゃねえか?』
ってイシュが反対してるね。意見が割れたら困らないのかなあ?
夕べ,活動報告を更新しました。お時間がありましたら,ご覧ください。
今度は間違えないで17時投稿にしました。
朝の方が読みやすいでしょうか?読み安ければ,朝投稿に切り替えますが。




