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泥棒?違う。証拠物件の押収だ。

その人の向かった先・・・あれ?学校。お城じゃないの?

あたし達の思ったことは皆同じだったみたい。

「何で学校?」


学校に着くとその人は,まっすぐ等の部屋に向かってる。あそこには干からびた・・・が・・・フォックスとか言う狐とか人とかも転がってたよね・・・


 あたし達は先回りしようかどうしようか迷ったけど,後を付ける方をあたしは選び,先回りする方をイシュが選んだよ。

等の部屋に飛んだイシュからすぐに通信が入った。

『あの狐たち。いねえ。』

『え?目が覚めたのかな?』

・・・

『いや。どうだろ・・・』

その間にも滑るように男は階段を上ってる。追い越すか?でも・・・

『探してみる』




男が部屋の前に立つと,部屋の扉が音もなく開いた。自動ドアだったのか?

『この男か扉の本当の主という所じゃな。』

へえ・・・

男は部屋に入るなり,

「フィックス!!!」って呼んでる。

不意に空気が揺らいで狐を首に巻いた男が現れた。

「おまえ。元に戻れたのか?」

「ああ。誰だか分からんが,大師も殺されている。」

「おまえがやったんじゃないんだろうな?」

「まさか。俺にはそんな力はない。」

「どこだ?」

「こっちだ。」

フィックスと呼ばれた男は,今,入ってきた男を寝室案内していく。


「こ・・・これは。」

「ああ・・赤龍が離れていったようだ。」

男はあちこち探っているようだった。

「記憶の星もない」

「もともと大師が隠してしまっていてとこにあるか分からなかったんだ。」

男はフィックスをじろりと見て,

「おまえが隠したのか?」

「今言ったのを聞いていなかったのか?大師がどこかに隠していて,狐にされていた俺には分からなかったんだ。」

男はさらに疑わしそうに見ている。

「そう言うおまえはどこに行っていたんだ?」

「城だ。」

「宰相からの呼び出しか?」

「ああ。だが内容はおまえに言う気は無いぞ。これから子のことも宰相に報告に行かねばなるまい。おまえも来い。」

「おれもか?」

「もちろんだ。」


二人は慌ただしく塔の部屋を出て行った・・


『イシュ?』

『ここだ。』

『どこにいたの?』

『屋根裏だ。』

『そんなとこあったの?』

「凄い文献の山だった。これ全部城に送ろうと思うんだが。』

『泥棒?』

『人聞きが悪い。証拠物件の押収だ。』

読んでくださってありがとうございます。

おはようございます。たった今,

17時と7時を間違えて投稿しちゃいました。あはは・・・たちまち反映されちゃいました・・・・あああ・・・

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