イシュの考え・・・???
あの女!!龍のくせに龍じゃないって言い張る。
おまけに俺たちのことを誘拐犯だとまくし立てやがって・・
じいちゃんが認めちまったから面倒なことになったぜ。俺は親を探しに行きたいのに・・・いや。俺はマザコンでも何でもねえ!!!マザコンって何だと聞き返した俺にあの女ときたら・・・
俺はただ知りたいだけなんだ。
俺たちを捨てるほどの何があったのか。帰ってこられないほどの何があるのか・・・
俺は知りたいんだ。
龍の体が一瞬のうちに女の子に変わったときは驚いた。髪こそ短いが,ちゃんとでるところはでているし・・・黙ってりゃかわ・・いや・・・そんなことはどうでも良いな・・・俺と同じくらいの年の女の子だ。
こいつ・・・知識半端ねえ・・・俺の知らないことも知ってるし・・くそ・・・あれ?なんだ。この世界の動物やら植物はからっきしなのな。あたりまえか。違う世界から来たっていってたもんな。 俺こいつが龍じゃないって認めそうになってないか?こいつは白龍だ。俺の僕のはずだ!!
こいつ・・・ずっと人になっていられねえのか。1日のうち4/1は龍だって?ちょっとまずくねえか?なるほど・・・朝と晩に龍になって調節するのか。考えたな。
こいつ・・・くしゃみすると龍に戻っちまいやがる・・・本人は龍に変わるって言ってるけどよ。戻ってるんだろう。そう言ったらどつかれた。ひでえ力だ・・・
「骨が折れるだろう!!!」
って言ったらよ,
「か弱い女の子が押したくらいで折れるような柔な体なの?」
ときたもんだ。
「おまえは龍だ!!龍は人より力があるに決まってるだろう!!!」
そう言ったら驚いてたなあ。
「じゃあちょっと腕相撲してみようよ。」
なんて言うからよ,
「腕相撲って何だよ」
って聞き返したら・・・・・ああ思い出したくもねえ・・・
勝負させられて瞬殺されたなんて・・・
・・・・
こいつと学校か・・・何か嫌な予感がするぜ。あまり側にいないようにしたい。
お。ロス達だ。じゃあなばあちゃん・・・
「帰り迎えに来てねえ!!!」
あの女!!!何を叫んだでるんだよ。俺は振り返らず右手を挙げた。
「あの子おまえの知り合い?」
「あれ。あの子この前おまえと一緒に店にいた子じゃねえ?」
ロスが騒ぐ。知らない振りをしてるのにめんどくせえ奴等だぜ。
「どこでまつのぉ???」
まだ怒鳴ってるぜ。くそ,早足で歩く・・・
「おいおい。呼んでるのに良いのか?」
「紹介しろよ。」
「うるせえ・・・」
俺は走るように歩き出した。くそっくそっ
俺より強い女なんて・・・イヤ・・・あいつは龍だ。龍,龍!!!女の子じゃねえ・・・
あああ。試合結果を知りたいなあ・・・




