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ビンゴ?なんだそれ?

紫電先生もあたし達を見るなり号泣してた。ちゃんと通信してたんだけど,実際に目で見て安心したんだって。

「お二人ともようまあ無事で・・・・」

側で乱麻が困ったように突っ立ってるね。乱麻たくましくなったんじゃない?


 もうこそこそしていなくても良いので,こっちで新しく警察組織を作る手伝いをしてるんだって。今までの人達の中で,賄賂貰っていたような奴とか,権力を逆手に好き放題してた奴は

「一掃しましたよ。」

って。


4ヶ月も留守にするとほんとに変わってくるんだね。 紫電先生は,王宮に,王子の教育係としても行ってるんだって。乱麻はご学友。甘ったれを1から遠慮なく鍛え直してくれって言われてるらしい。

「俺たちも応援に行こうか?」

ってイシュが冗談で言ったら,

「招待されてますよ。」

って。あの王妃と会いたくないなあって言ったら,

「先日,王妃は離縁されて里に帰りました。」

って。あの王妃がきな臭かったのにね。

「王妃が黒い力を呼び込んでいたようです。」

だろうねえ。足りるって事を知らないで,不満ばっかり抱えてるからだよ。


 彼女が呼び込んだピエロ・・・そいつが臭いんじゃないかってイシュと話してたんだけど・・・どっから呼んだのか今となっては分かんないよねえ。

ピエロとあの魔法使いは同一人物かもしれない・・・で。塔の人達は皆奴等の息がかかってたのかもしれない・・・どうだろ?


 ってことで,今城に向かってる。ちゃんと車でね。車もこの4ヶ月でこっちの国に輸出されたみたい。数台だけどね。


城では,改めて侍女さん達や宰相さん達に紹介されたんだ。前の宰相は,とっくに失脚して,新たに任命された人は,誠実そうだった。

 ちょっと龍の力でお腹の底も探ってみたけど,この国のことを一生懸命考えてるって感じだったね。ちょっとほっとしたよ。後はあの黒幕かもしれないピエロと魔法使いだね。


城から帰った次の日,あたしとイシュは,王から許可を貰ったんで大手を振って魔法学校に入ってった。崩壊した塔は,未だに手つかずのままだけど,学校は普通に機能してる。魔法学校は、黒魔法を教えてたみたいで,ドラゴニアの魔法使いが何人かは行って是正している最中だった。忙しそうに動く沢山の人達。誰がドラゴニアの人かなんて分かんない。


「あ。先生。」

イシュがぽつんとつぶやいた。

「だれ?」

「俺の担任だ。」

ぼそぼそ言ってるうちにその人は,イシュに近づいてきて,深々と礼をしたよ。

「イシュ様。お久しぶりでございます。」

馬鹿丁寧な人だね。


・・・


「ああ。ご苦労。」

イシュも偉そう。後で聞いたら,王族としてきているときは,出来るだけ上に立つ者として振る舞うんだって。

「普段は違うぜ。」

まあ。あたしが見てるときはいつも偉そうにしてるとこしかないからなあ・・・って言ったらこづかれた。


ここで貴重な情報を貰った・・・・塔から半年くらい前に大きな荷物が送られたところがあるんだって。

「どこ?」

「王妃の故郷だ。」

え?王妃は,庭で植え込みにされてたから,王妃が送ったんじゃないでしょ?では?

「ビンゴかも。」

「ビンゴってなんだ?」

「大当たりかもしれないって事さ。」


あたし達は王妃の故郷に飛ぶことになったよ。どうなるのかな?

次回も2~3日後です。

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